現在のワイアレス充電は、本当の意味での「ワイアレス」とは言えない。 Photo: Ariel Zambelich/Wired ワイアレス充電技術は、そこら中に散らかる邪魔なケーブルからユーザーを解放するために開発されたものだ。ケーブルの保管などにわずらわされることもなく、お気に入りのガジェットは常に電池が満タンで、いつでも使える状態にある。それが理想的な状態だ。 しかし、現実にはそうはいかない。現在のワイアレス充電装置は、電磁誘導充電(inductive charging)という技術を使ったもので、端末と充電器をごく近くに置かないと充電できない。たとえばノキアの「Lumia 920」では、電源につないだ充電トレイに携帯電話を乗せる必要がある。もちろん、携帯電話に直接ケーブルをつなぐ必要はないが、充電トレイのケーブルは残っている。 アップルは、現在のワイアレス充電技術にまつわるそんな問題を解