また、今回の対談のモデレータを、倉貫氏、鈴木氏とも交流の深い株式会社SyncThoughtの橋本吉治氏が務めました。 顧客企業と受託開発スタイル 橋本 ► 倉貫義人さんは、近著『「納品」をなくせばうまくいく~ソフトウェア業界の“常識”を変えるビジネスモデル』(日本実業出版社刊)で「納品のない受託開発」を提示し、話題を集めています。個人的には、この書籍は倉貫さんの試みの集大成で、開発者の幸せが顧客の幸せにつながる、1つの方法論を示しているのではないかと思っています。 この書籍に対し、ブログで「「納品」をなくさなくてもうまくいく」と反論的な感想を寄せたのが鈴木雄介さんです。お二人の考えの違いを突き詰めると、個別の開発現場でより幸せな開発を模索するヒントが得られるのではないかと思います。 では、まずお二人の会社と代表的な事例について紹介していただきましょう。 納品がなく成果で契約、IT部門がなく