小田急ロマンスカーとしての役割を終え、昨年12月から、長野電鉄の特急列車として、新たな人生を歩み始めている「ゆけむり号」。 電車好きの人の間ではもちろんのこと、地元・長野の人たちにも愛され、これまでとはちょっと違った生活を送っているのをご存知だろうか。 実家・長野に帰ると、家族や親せき、友人などから、こんな話を聞くことが多い。 「ゆけむり号、乗ってみた?」 「あれ、一度は乗ってみたいんだよね」 「先日、乗ってきたんだよ。実は電車に乗るのは、数年ぶりだったんだけど……」 長野は、車でないと移動しにくい場所も多いため、普段は電車を利用しない人なども、わざわざこの「ゆけむり号」を目的として、観光気分で乗りに行く人がけっこういるよう。 また、「子どもが『カッコいい!』と盛り上がるから」と、1日上下線各6〜7本の「ゆけむり号」を狙って乗るという親なども少なくない。 ロマンスカーとして働いていた頃には