北海道の雪、鉄路で首都圏へ 冷房用、JR貨物が空コンテナ活用策 (08/10 06:25) 約3千トンの雪が残る沼田式雪山センターを視察するJR貨物の関係者ら JR貨物(東京)は、道内に貯蔵してある雪を首都圏に運び冷房の冷熱源として提供する、雪輸送の事業化に向けた検討に入った。同社が北海道から本州へ運行する列車の積み荷は、春から秋にかけて減る。この閑散期の空コンテナを活用する考えで、今後、採算性を検証していく。 道内と本州を結ぶ貨物列車は、道内でジャガイモやタマネギなどの収穫が本格化する秋以降、本州行き積み荷が圧倒的に多くなる。半面、本州行き荷物が減る春から秋は、空コンテナが増加。関係者によると、5~7月ごろは空きコンテナ率が3割程度に達する傾向があるといい、貨物量の平準化が課題だった。 さらに2011年の東日本大震災以降、省エネの機運が高まったこともあり、冷熱源としての雪に着目した。 9