「子育てを家庭ではなく社会のものとして考えよう」 そんな理想に基づき、日本初の少子化対策「エンゼルプラン」(正式名称は「今後の子育て支援のための施策の基本的方向について」)が、文部・厚生・労働・建設の4省(当時)の大臣の合意で策定されたのは1994年12月のことだった。あれから20年近い歳月が流れた今、テレビや新聞では連日「少子化」や「子育て支援」など、子育てをめぐる諸問題について大きく報じられている。
30と40代の父親の7割が「食品の買い物」をして、半数以上が「料理を作り」、4割が「食器を洗って」いるという調査結果がまとまり、それぞれの割合が7年前の同じ調査より大幅に増えていることが分かりました。 この調査は、農林中央金庫がことし3月に行い、首都圏に住む30代と40代の父親400人が回答しました。 この中で、家の食事に関して参加していることを尋ねたところ、「食品の買い物」が最も多く、70.8%(前回53.5%)、続いて「食事の後、食器を運ぶ」が53.3%(同34.5%)、「料理を作る」が52.5%と(同29.8%)半数を超え、いずれも7年前の同じ調査と比べて20ポイント程度増えていました。 また、「食器を洗う」が40.3%、「料理を運ぶ、食器を並べる」は36.0%で、7年前の調査より15ポイント程度多くなっています。 一方、「何もしない」という回答は11.5%で、7年前より17ポイント
飯田 西内さんは医学部のご出身ですが、統計学はどこで学ばれたのですか。 西内 医学部の中でも、公衆衛生学が専門でしたので、統計学は最初に学んだんです。公衆衛生学は原因を突き詰めた後、人々がどのように行動するのか、また、社会構造を変えられるのかといった、ありとあらゆるものが対象になります。経済学を含めた、社会科学全般について、博士課程で学びました。 飯田 なるほど。特に公衆衛生学とか疫学はまさに、統計学の生みの親みたいなものですからね。 西内 疫学とは原因不明の疫病を防止するための学問ですが、その最初の研究が19世紀のロンドンではやったコレラです。当時のロンドン中の医師や科学者、役人が対策を繰り出すのですが、どれも効果がない。そんな中でジョン・スノウという外科医はコレラで亡くなった人の生活状況について調べまくって、同じような状況下でコレラにかかった人とかかっていない人の違いを比べました。 飯
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