中国政府が「容疑者」とみなせば、本人の同意なしで香港在住者の本土送還が可能となる改正案に市民は猛反発し、デモは7月以降、急進派の若者らが先導して先鋭化。公然と中国を批判しながら警官隊と衝突し、流血沙汰となるケースが増えており、収束に向かう気配はない。 「今日香港、明日台湾」という危機感 そして、混沌とする香港情勢に焦燥感を深めているのが台湾の若者たちだ。中国の覇権主義に呑み込まれ、香港市民が守ってきた民主、自由、自治などが侵されていく様子は、台湾人にとって他人事ではない。 習近平国家主席が中台統一を在任中の最重要課題に掲げていることは台湾人も認識しており、史明の講演に駆け付けた若者たちは誰もが「今日香港、明日台湾(きょうの香港はあすの台湾)」という危機感を共有する。 台湾だけを見て台湾を語るな 「史明さんは、『台湾だけを見て台湾を語るな。台湾は世界の中の台湾。台湾が失われれば世界にとっても
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