福島第一原発の事故は、依然予断を許さない状況ですが、アメリカの報道はここへ来て沈静化しています。リビアでの戦争が始まり、北アフリカと中東に関心が向かっているということもありますが、放水の成功や通電といったニュースに敏感に反応しているとも言えます。こうした機運に乗じて、「アメリカの原発は安心」という観点からの報道も出てきました。 22日の朝のNBC『トゥディ』ではトム・カステーロ記者が、全米で104カ所ある原発の中からルイジアナ州の「ウォーターフォード3原発」に飛んで、現在稼働中のこの原発についてレポートしていました。この原発には特別な事情があります。というのは、ニューオーリンズ市街にほど近いこの原発は、2005年のハリケーン「カトリーナ」で被災しているのです。 被災の状況はある意味では福島に似ています。ハリケーン接近に伴い、この原発は緊急停止をしました。ですが、904ヘクトパスカル、風速7
米フェルミ国立加速器研究所(イリノイ州)は7日、同研究所の大型加速器テバトロンで、現代素粒子物理学の枠組みである「標準模型」で想定されない全く未知の粒子が見つかった可能性がある、と発表した。自然界にある4種類の力以外の力の存在を示唆しており、確認されれば、私たちの自然観を変えるノーベル賞級の発見となる。 自然界には、比較的なじみのある重力や電磁力に加え、原子核の中で陽子と中性子を結びつける「強い力」と、原子核の崩壊を起こす「弱い力」と計四つの力があると考えられる。標準模型は重力を除く三つをうまく説明し、反する現象がほとんど見つからないことから、自然をよく記述すると考えられている。 ところがテバトロンの実験で、トップクォークと呼ばれる素粒子よりやや軽い質量(140ギガ電子ボルト程度)を持ち、「第五の力」ともいうべき未知の力の特徴がある粒子の存在を示すデータが得られた。 この粒子は質量の
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