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ブックマーク / fujipon.hatenadiary.com (14)

  • 【読書感想】評価と贈与の経済学 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    評価と贈与の経済学 (徳間ポケット) 作者: 内田樹,岡田斗司夫 FREEex出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2013/02/23メディア: 新書購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (49件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) 書で示されるのは、新しい「交易」と「共同体」のありかた。貨幣も、情報も、評価も、動いているところに集まってくる。ならば、私たちはどのような動きをする集団を形成すればいいのか。そのために個々ができる第一歩とは。キーワードは「情けは人のためならず」。若者と年長者の生態を読み解き、ポストグローバル社会での経済活動の義にせまる変幻自在の対談。 内田樹さんと岡田斗司夫さん。 二人とも、現代を代表する「思想家」であり「行動者」でもあります。 とはいえ、「アカデミック方面」と「オタク方面」のふたつの頂であるこのふたりに「接点」があるのだろうか

    【読書感想】評価と贈与の経済学 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 海洋堂は「ブラック企業」なのだろうか? - 琥珀色の戯言

    参考リンク:オタクを超えた精巧さ!大英博物館も認める技術集団:海洋堂社長 宮脇 修一(みやわき・しゅういち)氏(テレビ東京『カンブリア宮殿』2012年9月27日放送分) 海洋堂のフィギュアは僕も大好きなので、この番組、興味深く観ました。 (番組の概略は、上の「参考リンク」のページを見ていただければわかると思います) 僕はこの回を見ながら、海洋堂は「ブラック企業」なのだろうか?と、ずっと考えていたんですよね。 村上隆さんが海洋堂を「オタクのハプスブルグ家」と評していたのには笑ってしまったのですけど、海洋堂というのは、1軒の模型店に集まってきたマニアたちがつくってきた会社なのだそうです。 既存のモデルに飽き足らなくなったマニアたちが、「自分で自分を満足させられるモデルをつくる」ことからはじまり、同好の士たちが次第に集まってきて、いまの形になったのです。 いまでもマーケティングはせず、「他社より

    海洋堂は「ブラック企業」なのだろうか? - 琥珀色の戯言
    tsugo-tsugo
    tsugo-tsugo 2012/10/01
    その労働形態が過酷だとしても納得してそれに従事してるかどうかって視点
  • 「子育て」という小さな戦争 - 琥珀色の戯言

    千葉県松戸市の常盤平団地で6日、23歳の女性宅が全焼し、焼け跡から子ども3人の遺体が見つかった火災で、子どもを残して病院に出掛けていたと説明していた田之口さんがその後、松戸東署の調べに「パチンコに行っていた」と話していることが7日、分かった。病院で受診した形跡がなく同署が、あらためて話を聞いていた。田之口さんは「パチンコに行っていたと言いたくなかった」と話しているという。 このニュースへのさまざまなリアクションに対して。 遊んじゃダメなの? - 非国民通信 損得とか予防とかではなくて - サキュバスの晩餐 「鈍感すぎ」って指摘してくれてありがとう。「焼け死ぬ子」を減らすにはどうしたらいいでしょうね。 - どんなジレンマ 思いついたことをとりとめなく書いていく。 この女性に対して、僕はやっぱり憤りを感じるし、4歳・3歳・6ヶ月の3人の子供を残して遊び(しかも、パチンコ!)に行ったというのは、

    「子育て」という小さな戦争 - 琥珀色の戯言
  • 「決められる人」の強さ - 琥珀色の戯言

    「ねえ、今日どこにごはんべに行く?」 「どこでもいいよ」 「いや、僕は君が行きたいところに行くよ」 「私はどこでもいから、決めて」 「そんな遠慮しなくていいからさ」 「遠慮なんてしてないって」 「せっかく決めていいよって言ってるのに」 「だからこっちも好きにしていいよ、って言ってるじゃない!」 僕は優柔不断な人間なので、こういう会話をさんざんやってきました。 当に、人間って学ばない生き物ですよね。 とくに、「自分が良いことをしている」と思っている場合には。 夕の店を決めるときに、誰かと相談していて、なかなか店が決まらない。 こういうときの僕は「相手は何か希望を持っているのに、遠慮しているはず。心を引き出して、希望に沿ってあげなくては!」 と、勝手に考えていたのです。 相手の希望をきいてあげるのが「親切」であり、「紳士的な態度」なのだと。 でも、最近ようやくわかってきました。 こうい

    「決められる人」の強さ - 琥珀色の戯言
  • ひとりで死んでも孤独じゃない ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    ひとりで死んでも孤独じゃない―「自立死」先進国アメリカ (新潮新書) 作者: 矢部武出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/02メディア: 単行 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る Kindle版もあります。 ひとりで死んでも孤独じゃない―「自立死」先進国アメリカ―(新潮新書) 作者: 矢部武出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/08/17メディア: Kindle版購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログを見る 内容(「BOOK」データベースより) 身体が悪くなっても、子供が近くにいても、アメリカの老人は最期まで極力ひとりで暮らそうとする。個人の自由と自立こそ、彼らが最も重んじている価値だからだ―。高齢者専用住宅、配サービスのNPO、複数世帯がつかず離れずで暮らすコーハウジングなど、独居老人と社会の紐帯を確保するためのさまざまな取り組みを紹介

    ひとりで死んでも孤独じゃない ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • なぜ日本人は落合博満が嫌いか ☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    なぜ日人は落合博満が嫌いか? (角川oneテーマ21) 作者: テリー伊藤出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2010/05/10メディア: 新書購入: 2人 クリック: 160回この商品を含むブログ (38件) を見る 内容紹介 選手としても監督としても実績は抜群なのに、落合博満への評価は低すぎるのではないか。落合流の超合理主義こそ、今日人が参考にすべきリーダー像ではないか。無類の野球好きのテリー伊藤が鋭く突っ込む。 日シリーズは3勝3敗で第7戦まで勝負が持ち越される熱戦となりました。 最終的には、今シーズン全球団から勝ち越すという驚異的な記録を打ち立てたソフトバンクが勝ち、8年ぶりの日一に。 落合体制での集大成としてこのシーズンに臨んだ中日は、惜しくも敗れてしまいました。 落合監督は、退任が決まってから、あらためてその存在感がクローズアップされて

    なぜ日本人は落合博満が嫌いか ☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • セクハラの誕生 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    セクハラの誕生: 日上陸から現在まで 作者: 原山擁平出版社/メーカー: 東京書籍発売日: 2011/06/22メディア: 単行 クリック: 3回この商品を含むブログ (5件) を見る 内容説明 セクシャル・ハラスメントが日格上陸してから30年、「流行語大賞」受賞から20年、そして今。 議論を呼びながら定着していった新しい概念は日社会をどう変えたのか? バブルと狂騒の80年代を背景に、〈セクハラ〉の上陸を決定づけた2つの裁判の当事者たちの証言から描き出す。 渾身のノンフィクション巨編! この、「西船橋駅ホーム転落死事件」「福岡裁判」という、日での「セクハラ」の概念をつくる大きなターニングポイントとなった2つの裁判を描いたノンフィクションです。 1986年1月14日に起こった「西船橋駅ホーム転落死事件」のあらましは、以下の通りです(Wikipediaの「事件概要」より)。 1

    セクハラの誕生 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 藤子・F・不二雄先生のことば - 琥珀色の戯言

    昨日、9月23日は、藤子・F・不二雄先生の命日でした。 僕はあの日、大学の実習中にテレビのニュースでこの訃報を聞いて驚いたのですが、全然実感がわかないままカンファレンスの準備を夜遅くまでやっていました。あれからもう15年。 でも、先生が生んだ数々の夢は、今も僕たちの傍にありますし、たぶんそれは、僕の次の世代にも受け継がれていくのでしょう。そういう意味では、先生は、ずっと生き続けているのかもしれませんね。 僕の息子も、もうすぐ3歳。 そろそろ、『ドラえもん』を、さりげなく置いておこうと思っています。 参考リンク:定コロコロ爆伝!! 1977-2009〜「コロコロコミック」全史 ☆☆☆☆☆(琥珀色の戯言) ↑ののなかに、たくさんの藤子・F・不二雄先生のエピソードが紹介されているのですが、そのなかで、僕がいちばん好きなのが、この話です。 平山隆さん(コロコロコミック・3代目編集長) 「映画

    藤子・F・不二雄先生のことば - 琥珀色の戯言
  • 「島田紳助的な人心掌握術」は引退しない。 - 琥珀色の戯言

    僕は島田さんの、子分を集めて濃密な人間関係をつくり、そのなかで「絆」や「感動」をどんどん生産していく手法が好きじゃないので、引退については、「そうか、もう観なくてすむのか」という感じです。 いや、そんなこと言う前に、最近テレビで観ているのは、スポーツ中継とCSの『ゲームセンターCX』くらいなんですけど。 でもまあ、あの会見をみながら、いろいろ思うところはありました。 そりゃもう、逮捕されるレベルの「犯罪」なら、致し方ないのでしょうが、「そういうことじゃない、社会的通念上の問題」であるのなら、こういう形での「引退劇」って、ちょっとやりすぎなんじゃないか、と。 こんなに突然にやめるんじゃなくて、もっとゆるやかに「引退」していっても、誰もそんなに文句は言わなかったはずです。 これは「潔さ」の演出であり、最後に「どうだ、俺がいないと、みんな困るだろう」ということを再確認したかったんじゃないかな。

    「島田紳助的な人心掌握術」は引退しない。 - 琥珀色の戯言
  • 「『きかんしゃトーマス』って全然面白くない」 - 琥珀色の戯言

    週末、家族で富士急ハイランドに行っていたのです。 息子は最近『きかんしゃトーマス』がお気に入りで、今回も、富士急ハイランド内にある『トーマスランド』で遊び、ホテルの『トーマスルーム』 に泊まるという、まさに『トーマス漬け』の旅行でした。 かなり御満悦の様子で、富士急ハイランドから新宿ゆきの『トーマスバス』に乗り込み、新宿のバスターミナルで下車。 それは、バスから荷物を下ろされるのを待っている間のことでした。 通りすがりの20歳くらいの男性が、『トーマスバス』を一瞥し、一緒に歩いていた、連れにひとこと。 「『きかんしゃトーマス』って、昔観てたことあったけど、全然面白くないんだよね」 その言葉を耳にした瞬間、僕はなんだか冷水をぶっかけられたような気分になりました。 彼はもちろん、いままさに『トーマスバス』から降りてきた僕たちに向けて言ったわけじゃなかったはずだけれど、その声はちょっと大きすぎた

    「『きかんしゃトーマス』って全然面白くない」 - 琥珀色の戯言
    tsugo-tsugo
    tsugo-tsugo 2011/05/24
    子どもが傷ついたかどうかわからないけど、著者は傷ついたってことかな。人が面白い、つまらないことって自分とは結構共有できないもんでしょ本音では。人の感情と自分の感情は別ものでしょ。
  • 自分の運の良さを「正しさ」だと勘違いしている人たちへ - 琥珀色の戯言

    先週の金曜日、飲み会帰りのタクシーで60歳くらいの運転手さんと、熊の3歳の女の子が20歳の大学生に命を奪われた事件の話になった。 「あれは親にも責任がありますよ。まだ3歳なんだから、親も目を離したらいかんですよ。トイレに行かせるのだって、ちゃんと遠くからでも見ておかないと」 大概の場合、僕はこういうときに「そうですねえ」とか曖昧に頷いてやり過ごしてしまうのだけれど、お酒が入っていたこともあり、「そんなふうに常に見張っておけっていうのはおかしいし、どんな親にだって、『ちょっと油断してしまう瞬間』はあると思います。それで責めるのはあんまりでしょう」と反論して、車内はやや気まずい空気になってしまった。 「人生の先輩」として、「そういうときでも、ちゃんと見ているのが親ってもんでしょう?」というのは、確かに「正論」のようにも思えるけれど、僕はそこまで完璧に自分の子どもを見張っておくことができるだろ

    自分の運の良さを「正しさ」だと勘違いしている人たちへ - 琥珀色の戯言
  • 世の中には、天性の「イジメ上手」がいる。 - 琥珀色の戯言

    ※2012年10月1日追記。 当エントリに関する大久保博元氏に対する言及は、2010年7月のサンケイスポーツの記事に基づくものです。 大久保氏や菊池選手、その他の西武ライオンズの選手の「菊池選手イジメ」について僕が書いた内容は、すべてこの記事や当時のその他の報道からの僕個人の想像ですので、ご承知いただいたうえお読みいただければと思います。 なお、この件に対する大久保氏人へのインタビューをこちらで紹介しています。 サンケイスポーツの記事より。 プロ野球の西武は29日、選手に対する暴行行為や指導方法に問題があったとして大久保博元2軍前打撃コーチ(43)を解雇したと発表した。大久保前コーチは22日にコーチを解任され、球団部長付となり自宅謹慎となっていた。さらに暴行を受けていたのはドラフト1位の雄星投手(19)=岩手・花巻東出=であることも明らかになった。 埼玉県所沢市内の球団事務所で記者会見

    世の中には、天性の「イジメ上手」がいる。 - 琥珀色の戯言
  • 彼女がスケッチ大会で「特選」を獲った絵 - 琥珀色の戯言

    才能のない子にどうやって美術への進路を思いとどまらせるか(はてな匿名ダイアリー) ↑のエントリを読んで、ちょっとモヤモヤしていたことなど。 最近ある女性に聞いた話。 彼女は子どものころから絵を描くのが好きで、学校のスケッチ大会では、いつも賞をもらっていたそうだ。 でも、彼女の絵は、「入選」どまりがほとんど。写実的に、その場にあるものをあるがままにリアルに描くという彼女の「作風」は、学校の先生たちにあまりウケがよくなかったらしい。同級生たちには、「Aちゃんの絵はあんなに上手いのに、なんで特選にならないんだろうね」といつも言われていたとのこと。 そんな彼女の絵が、一度だけ「特選」に輝いたことがあった。 スケッチ大会の日、彼女はお城の風景を描いていたのだが、途中でとりかえしがつかないミスをして、修正液で間違ったところを消そうとした。 ところが、その「修正」した部位には、上から絵の具がうまく乗らな

    彼女がスケッチ大会で「特選」を獲った絵 - 琥珀色の戯言
    tsugo-tsugo
    tsugo-tsugo 2009/04/22
    小中学校の教員の目なんてそんなもんだと思う。
  • 「健康」ほど、あてにならないものはない。 - 琥珀色の戯言

    健康な人を選べばよかった、(はてな匿名ダイアリー) 相方は数年以上うつ病で精神科に通い続けている。 相方は現在、会社を長期休職している。もう、三十路をまたいでしまった。 当に色々あったが、相方は少しずつ元気を取り戻している。 というか、Twitterに頻繁にポストするぐらいの危なげな元気はある。 相方は今の会社ではもう働きたくない、という。 では転職活動を考えているかというと、まったく具体性がない。 日々、のんべんだらりとネットをして、家事もせず、好きなように過ごしている。 (仮面うつ、に近いと思う。) ↑の文章を読んで、僕は鴻上尚史さんが書かれていたこんな文章を思い出してしまった。 「インターネットの一番の問題点は何だか、鴻上さんは知っていますか?」と、僕の芝居に来たお客さんが見終わった後、アンケートに書いてくれたことがありました。 「熱中して学校に行かなくなるとか、仕事がおろそかにな

    「健康」ほど、あてにならないものはない。 - 琥珀色の戯言
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