政府は5日、軽微な交通違反で「青切符」を交付して反則金を納付させる交通反則通告制度の対象に、新たに自転車を加える道路交通法改正案を閣議決定した。信号無視や一時不停止など112種類の違反行為を規定し、警察官の指導・警告に従わずに違反行為を継続したり、歩行者らの通行を妨げたりした悪質・危険な場合に摘発する。開会中の通常国会に提出し、成立すれば、公布から2年以内に施行する。 警察庁によると、青切符で取り締まる対象は16歳以上とする。警察庁が設置した有識者会議は、2024年2月にまとめた報告書で「現場において安易かつ恣意(しい)的な取り締まりが行われることがないよう、対象となる反則行為については、警察庁において基本的な考え方を提示すべきである」と求めた。