連載第3回のゲストは、民進党の山尾志桜里・新政調会長。わずか当選2回で要職に抜擢され、新党の顔の一人に。就任早々、政党支部の事務所経費問題では収支報告書を訂正するなど対応に追われたが、「対外的な発信役」を務める彼女の素顔とは? 民進党の新たな政策とは? ■ 司法試験に6回失敗後、検事に 有馬:山尾さんは検事出身で、5歳の男の子の母ということもあり、待機児童問題では安倍首相はタジタジでしたね。これは国民にも強烈な印象を与えたと思います。まず、なぜ検事から政治家になったのか、きっかけを教えてください。 山尾:検事(名古屋地検岡崎支部)になって担当した、ある「重い事件」が政治の世界に入るきっかけのひとつになりました。検事3年目ともなると、難しい事件の担当につくケースも増えてくるのですが、地元の河原端でホームレスの60代女性が、3人の中学生と無職の成人男性の4人組に命を奪われるという痛ま