印刷 AIJ投資顧問(東京都中央区)による年金資産消失問題で、浅川和彦社長(59)と高橋成子取締役(52)のここ数年間の月収が、それぞれ約600万円と約300万円にのぼっていたことが、関係者の話でわかった。証券取引等監視委員会は、資産の運用に失敗して巨額の損失が出ているのを知りつつ、2人が高額の報酬を受け取っていたとみて調べている。 2人は年金基金と投資一任契約を結ぶ際に「運用成績が好調で、高い収益を得ている」とあざむいた疑いがあるとして、23日に金融商品取引法違反(契約の偽計)の容疑で強制調査を受けた。2人は監視委に対し、巨額の損失を隠していたことを認めているという。 監視委の調べや関係者の話によると、浅川社長は自ら全国各地を回り、年金基金に対して営業を展開していた。ケイマン諸島に設立したファンドを使った年金資産の運用は、2002年の開始直後から損失が出ていたが、うその実績を自ら作