兵庫県宝塚市消防本部は26日、野菜販売の団体や水道工事会社を運営したなどとして、井上悦典消防司令(46)を懲戒免職にした。 発表によると、井上消防司令は2007年、自身を含む18人が栽培した野菜などを販売する団体を神戸市に設立。12年5月~今年6月にはスーパーと契約して約8000万円を売り上げたという。 このほか、給水装置工事主任技術者の国家資格を取得、宝塚市水道局の指定工事会社で工事などに携わっていた。同社社長は妻だが、同消防本部は井上消防司令が実質経営者と判断した。 井上消防司令は、独身と偽って結婚を申し込んだとして女性から9月に損害賠償請求訴訟を起こされており、この女性が市に相談したことから問題が発覚した。 調査に対し、井上消防司令は、野菜の販売団体については「名前を貸しただけだ」と述べ、水道工事会社にも「自分はかかわっていない」として、いずれも兼業を否定しているという。