愛知県と名古屋、豊明市でつくる県競馬組合は、老朽化が進む名古屋競馬場(名古屋市港区)を弥富トレーニングセンター(愛知県弥富市)内に移転することを決めた。競馬場の跡地は二〇二六年に開催される「アジア競技大会」の選手村となる。 移転の是非を調査していた組合側が十九日午前、移転しても採算は合うなどとする移転案を組合議会側に示した。年明けの組合議会で、二〇一七年度から移転に着手することを正式決定する見通し。 選手村は、選手や関係者ら一万五千人の宿泊、食堂、トレーニング施設など。愛知県と名古屋市は仮設整備費として三百億円を想定するが、詳細はこれから詰める。弥富トレセンには厩舎(きゅうしゃ)や練習馬場などがあり、敷地の一部を売却して新競馬場の建設費に充てる。