千葉県柏市は二十一日、同市根戸の市有地内で、地面の表面から毎時最大五七・五マイクロシーベルトと高い放射線量を検出したと発表した。現場は空き地で、地元町会が行事の会場として利用している。土を削っても線量が下がらないため、市は福島第一原発事故によるものではない放射性物質が、地中に埋まっている可能性が強いとみている。 毎時最大五七・五マイクロシーベルトの値は、福島第一原発から三十一キロ北西の福島県浪江町赤宇木で同日測定された毎時一四・六マイクロシーベルトを大きく上回る。市有地の面積は七千三百六十平方メートル。市は現場を土で覆って放射線を遮り、周囲を立ち入り禁止にするなどの措置を取った。