絶倫は生命力にあふれている。そんなイメージを持つ人は多いだろう。だが実際には、精を出さないオスのほうが長生きするという結果が報告されている。さらに興味深いことに、卵を作れないメスは、むしろ寿命が短くなる。なぜ、生殖と寿命はここまで複雑な関係にあるのか。魚を使った研究から、「男女の寿命差」の意外な仕組みが見えてきた。※本稿は、細胞生物学者の吉森 保『私たちは意外に近いうちに老いなくなる』(日経BP)の一部を抜粋・編集したものです。 なぜ魚が老化研究に使われるのか? そこには明確な理由がある 実験動物に魚を使うのは珍しくはありません。 特に日本では非常になじみのあるメダカが有名です。メダカは江戸時代から庶民が趣味で繁殖させてきた魚です。 同じ仲間内でかけ合わせて品種改良が続けられたことで、遺伝子もほぼ均一なので実験動物としては扱いやすく、明治時代から使われています。色が違ったり、サイズが違った

