全国各地で勃発する嫁姑問題。Twitterでは3人の男の子を子育て中の秋山さんの義母ツイートが話題を呼んでいる。「孫の誕生日プレゼントは水ようかんの空き容器」「手土産にお菓子よりも現金を要求する」......そんな衝撃的な義母との終わらない戦いに挑む秋山さん。今回は「お義母さんが嫁にしたかった人」の話をお届けしよう。 義母には息子の嫁にしたかった人がいて? 義母には忘れられない人がいる 夫と私は大学1年生の春に知り合った。20歳で初めてお義母さんに会い、その数年後に結婚する。結婚の挨拶にどこかのホテルを利用した時、お義母さんはこんなことを言っていた。 「アキちゃん(夫)はあの時の子と結婚すると思っていた」 『あの時』という言葉が何を指すのか、当時の私には分からなかった。お義母さんはそれからもしばらく思い出したように『あの時の子』の名前を出した。あまりいい気分はしない。夫に話すならまだしも、
村田琳(画像=事務所提供)。YouTubeの動画チャンネル=https://www.youtube.com/watch?v=3q_NFKcUtGQ 男性アイドルグループ「VOYZ BOY」のメンバー・村田琳(23)。立憲民主党代表代行の蓮舫参院議員の息子といえば、思い出す人もいるだろう。最近、自身のYouTubeチャンネルで「母との決別宣言」ともとれる動画を投稿して、注目を集めている。彼は有名政治家である母に、どういう感情を抱いてきたのか。なぜ今、「母離れ」ともいえる宣言をしたのか。村田が「母との決別後」の初インタビューに応じ、胸中を語った。 【写真】村田琳が所属する47人のアイドルグループはこちら * * * ――今年1月以降、自身のYouTubeチャンネルで政治に関する意見を発信されています。政治的なメッセージを配信するに至った経緯や、動画に込めた思いを教えてください。 「今日で、
中学3年の時、親にそんなことを言われてケンカしてから、どれほどの年月が経っただろうか。 そんな私は、某国立大の大学院を出て、参考書の編集者をしている。 幼い頃から、勉強だけは好きで、よくできた。けれども運動もコミュニケーションもへっぽこだったので、小中(公立)時代は同級生にいつもからかわれた。それ以上に辛かったのは、私が好きな勉強のことで、話が出来る相手がクラスにいなかったことだ。 「商業高校?とんでもない!君は普通科に行って、大学に入りなさい」 中学の時の担任は私に、世の中には進学校と呼ばれる、勉強が得意な人が集まって大学進学を目指す高校があることを教えてくれた。今振り返ればバカみたいな話だが、ネットが普及してない当時、塾に通わず、通信教育や家庭教師の類もやってなかった私には、そうした情報を得られる機会がほとんどなかったのだ。両親は共に非大卒で大学受験に詳しくないし、世帯所得も多くなく、
ネット上の議論を見ると、まったく意見がかみ合わないケースも少なくない。相手の意見をよく読めばその真意を汲み取ることはじゅうぶんできると思うのだが、そうしないまま、自分の意見がいかに正しいかを述べ続ける人もいる。なぜこんなことが起こっているのか。 『言ってはいけない』(新潮新書)、『朝日ぎらい』(朝日新書)などの著書がある作家・橘玲氏と、『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)などの著書があるネットニュース編集者の中川淳一郎氏が語り合った。(短期集中連載・第8回) 橘:いま世界じゅうで進行している「知識社会化」の影響は、さまざまなところに出始めています。言い換えるならば、まっとうに生きていくために必要とされる知識のハードルがどんどん上がっている。たとえばアメリカでは、今まで自動車工場で組立工をやって家族を養い、「これが俺たちの生き方だ」とプライドをもっていた人たちが、いきなり「君にはもう用
フリーアナウンサー長谷川豊の人工透析患者に対する暴言が問題になった。彼は「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!」「無理だと泣くならそのまま殺せ!」とブログに書き、厳しい批判にさらされた。 病気やけが、障害などのリスクは万人が直面する問題である。いくら健康に気を使っていても、突然病気にかかる可能性はなくならず、今日と同じ明日を迎えられるかは、常に不透明だ。そのような身体の不順やリスクに対して、原理的な自己責任論を適用してはならない。自分で治療費を負担できない人間は生きる価値がないという結論を導くことになり、最終的に公助や共助の対象となる人間は「不要な存在」と見なされかねない。生命に優劣をつける発想は、おぞましい優生思想を生み出す。 今回の暴言を目の当たりにして想起したのは、石原慎太郎の過去の発言である。彼はかつて「女性が生殖能力を失っても生きているってのは無駄で罪です」と述べ
吉本ばななさんがちいさかった頃、糸井重里は 「近くにいる知りあいのおじさん」のような存在でした。 夏になると、家族づれでいっしょに海水浴に行ったし、 みんなで新年会やお花見もしました。 亡くなった、吉本ばななさんのお父さん(吉本隆明さん)とは 晩年に仕事で深いつきあいをしました。 だから、糸井は吉本さんのことを「ばななさん」ではなく 「まほちゃん」(本名は真秀子さん)と呼びます。 吉本ばななさんの最近の著書である新書 『おとなになるってどんなこと?』のテーマを そのまま話してみよう、といって、このたび会いました。 「ほぼ日」では久しぶりの、ふたりの対談です。 ありがとうございます。 あれ、学校とかで配ればいいのにね。 うちでも、ふだんは本を読まない社員が読んでたよ。 これ、読めるもんなぁ‥‥読めるように 書いてあるのもいいよ。 まほちゃん、これは、頼まれて書いたの? 出版社から依頼があって
二村ヒトシさんと川崎貴子さんの人気連載シリーズ。今回は特別に「ガールズトーク」を展開します。連載を読んでくださっている、今をときめく女性ブロガー3名をお招きしました。彼女たちが、これまで登場してきた独身男性たちにモノ申す!(文・崎谷実穂/写真・村田克己) 今をときめく女性ブロガーが集結! 本連載について語る 川崎 今回は特別編として、この連載を読んでくださっていた女性読者をゲストにお招きし、座談会を開催します。 二村 メンバーが豪華過ぎますね……(笑)。ブログ「妖怪男ウォッチ」を書かれているぱぷりこさん、「アオヤギさんたら読まずに食べた」のアオヤギミホコさん、「トイアンナのぐだぐだ」のトイアンナさんです。 川崎 いや、本当に戦闘力……もといブロガー力の高い方々に集まっていただくことができまして、すごく楽しみです。 二村 トイアンナさんは、なぜこの連載を読んでくれていたんですか? トイアンナ
いま子どもたちは何に悩んでいるのか? 「死にたい」と言うのはなぜか? 10代向けの相談窓口サイトを2年弱運営してきたNPO法人3keys代表理事・森山誉恵氏が綴る、若者の悩みから見えてくる日本社会の課題――。 悩みを打ち明けられない子どもたち 「悩みがあってもだれにも相談できない」 この日本において、中学生の約2割、高校生の約4割が、そう答えています。 私が代表を務める認定NPO法人3keysでは、虐待や家庭環境などで親に頼れない10代の支援を行ってきましたが、いまの子どもたちにとって本音で気持ちや悩みを打ち明けられる環境があまりにも少ないと感じていました。 核家族化が進み、共働き世帯も増えている状況で、子どもたちの気持ちに十分に寄り添っている自信のある親は少ない時代だと思います。 経済状況や社会保障もまだ未熟な点が多く、長時間労働を前提にした働き方がまだ一般的。ひとり親家庭が貧困になりや
先日、自分のブログに「内容の無いコミュニケーションを馬鹿にしている人は、何もわかっていない」という記事を書いたら、やたら反響がありました。 人間同士のコミュニケーションのなかで、「コミュニケーションの内容」が本当に問われる場面はそんなに多くない。 もちろん、業務上の指示やディベートの際には、内容こそが重要になる。しかし、日常会話の大半は、コミュニケーションの内容よりも、コミュニケーションをしていることのほうが重要だ。 その典型が、「おはようございます」「お疲れ様でした」「おやすみなさい」といった挨拶のたぐいだ。 リンク先を要約すると、 「世間話や挨拶といった、内容の無いコミュニケーションを馬鹿にしちゃいけない。そういうのは、コミュニケーションの内容よりも、コミュニケーションしていること自体が重要」 という話なのですが、この話は、まだ半分しか終わっていません。 ここからは、内容の無いコミュニ
結婚はしたいけど、それ以前にそもそも「いい男」がいない。それなりに努力はしても、付き合いたいと思える相手に、全然出会えない。ならば、いっそのこと結婚しなくてもいいか……。 あまりに「いい男」がいなくて、なかば諦めの境地に達しかけている女性も少なくないはず。 「いい男がいない」 この自分の努力ではどうにもできない状況を、せめて納得できるように説明してほしい。そこで今回は、歴史社会学やセクシュアリティ研究をご専門としている東京大学准教授の赤川学(あかがわ・まなぶ)先生に、社会学の観点から「いい男がいない理由」を教えていただくことにしました。 【関連記事】“運命の相手”を探している貴女へ 私たちの恋愛がしんどいのはなぜ? はじめまして、赤川先生 ——赤川先生、今日は突然の取材依頼にもかかわらず、快くインタビューを受けていただき、本当にありがとうございます。 赤川学先生(以下、赤川):いえいえ……
期間限定バー『ブッシュ・ド・ノエル』インタビュー 義手・義足の“欠損女子”に会えるバーに潜入 障害は「かわいい・かっこいい」 これまでメジャーではなかったラグビー日本代表が大活躍し、多くのファンを獲得しています。10月17日にも、とあるマイナースポーツがファンを熱狂させるという出来事がありました。車いすバスケ日本代表が、11大会連続12回目の、リオデジャネイロ・パラリンピック出場を決めたのです。来場者は約3600人、報道陣は約120人と注目度の高さがうかがえるのは、やはり2020年に控えた東京パラリンピックが背景にあるからでしょう。 “欠損女子”が笑顔でお出迎え そんな国民的快挙の裏で10月23日、ひっそりと開店した期間限定コンセプト・バーがありました。場所は新宿ゴールデン街、店の名前は『ブッシュドノエル』、和訳すると『切り株』ですね。 クリスマスでもないのに、なぜこの店名? その疑問は、
【サイボウズ式編集部より】この「ブロガーズ・コラム」は、サイボウズの外部から招いたブロガーに、チームワークに関するコラムを執筆いただいています。今回ははせおやさいさんが考える「チームでズレのない質疑応答をするための技術」について。 こんにちは。はせ おやさいです。 他者とのコミュニケーション、難しいですよね。しかし正しく歯車が噛み合ったやりとりというのは爽快で楽しく、有意義な時間を過ごせる素晴らしいものだと思います。そのためのヒントはいくつかあると思うのですが、今回は「質問の属性を見極めよう」というトピックで書いてみたいと思います。 質問には属性がある エンタテインメントとしての「おしゃべり」というのもありますが、今回は「コミュニケーション」についてなので、基本的に、何らかの問いがあり、それに答え、その答えに対してまた新たな問いを立てて成り立つ会話について、という定義で進めますね。 相手か
2014年11月に刊行された『シングルマザーの貧困』(光文社新書)の著者で、詩人や社会学者として活躍されている水無田気流(みなした・きりう)さんは、当事者への聞き取り調査と各種関連データをもとに、シングルマザーの貧困問題が、就労・家族・社会保障制度の3分野にまたがる日本の社会問題の集積点であることをあぶりだしている。長年問題視されてきた性分業は、なぜいまだ解決していないのか。シングルマザーは特別な存在ではなく、すぐ隣にいる存在だということを伝えたかったと語る水無田気流さんにお話を伺った。 大切なのは、稼得手段を手放さないこと―― 近年、様々なメディアでシングルマザーの貧困が取り上げられるようになりましたが、本書で取り上げられているシングルマザーは、経済的な困窮などはあるものの、メディアで描かれがちな「かわいそうな弱者」とは違った方々だと感じました。あえて「かわいそう」な描き方をしないよう意
母と娘は仲良し。よく似た顔で服は共用、趣味や考え方もほぼ違わず、まるで一卵性双生児――。そう信じて疑わないお母さんには少しコワい話。娘は内心、大きな葛藤を抱えているかもしれない。本誌では50代以上の母世代500人と、20~40代の娘世代500人に対するウェブアンケートを実施し、両者の本音とその実態を探った。結果、「母に支配されている」と感じる娘が少なくとも1割いた。 今回のアンケートで両者の関係を聞いたところ、「(母または娘と)仲良し」と答えたのは母親世代が66.8%、娘世代が56.2%と、半数を上回っている。ただ母親世代が10ポイントも多い。それは何を意味しているのか。 例えばアンケート結果のなかに、「娘への心配や不満を伝えている」という母親は7割だったが、「母親に伝えている」という娘世代は4割に満たないというデータがある。娘が母親に対して遠慮したり、文句を言うことに罪悪感を覚えたりする
2013年の日本の空き家数は約820万戸、空き家率は13.5%と過去最高を記録した。核家族化に加え高齢者など一人暮らしの世帯増で空き家は今後も毎年20万戸ずつ増加し、15年後には住宅全体の4分の1が空き家になるという。背景や影響、対策を取材した。 不動産関連の市場調査やコンサルタント業を営むオラガHSCの牧野知弘社長は、各地で講演をすると終了後に聴衆から質問攻めにあう。 「実家の親が高齢で施設に入ることになった。家をどうしたらいいか」「親が一人暮らしだが、近所に誰も住んでいない」。質問者の列はどんどん長くなり、なかなか終わらない。両親と暮らした生まれ育った家に住んでいる人は少なく、郊外の住宅地にある実家の周囲は空き家か居住者がいても高齢者が多いという。“実家問題”は子ども世代の共通課題だ。牧野家とて例外ではない。「近所のスーパーが撤退したため母はバスに乗って隣町まで日用品の買い物に行っ
昭和の大人の象徴であった「高倉健」の死は、私たちに何を伝えようとしているのだろう。 「いま日本人が考えるべきことは、経済成長ではなく、日本人全体の<幼児化>がもたらしている問題についてではないか」。新刊『復路の哲学 されど、語るに足る人生』が話題の経営者・文筆家の平川克美さんが、コラムニスト、小田嶋隆さんと語り合う。 ※写真:安部俊太郎 幼児化する日本の危機 小田嶋:新刊『復路の哲学 されど、語るに足る人生』を興味深く読ませていただきました。この本で平川さんが繰り返し語っておられるのは、「大人の不在」という問題ですよね。 平川:かつて、この国に確かにいた「大人」たちが消え去りつつある、という危機感を持っています。実は僕自身、64歳になって言うのもなんですが、まだまだ「子供だな」と感じているんです。自分が子供の頃を思い出してみると、周囲にはもう少し「大人」と言える人々がいたような気がする。で
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