北京から西へ2千キロ超。古くからシルクロードの要衝として栄えたオアシスの街トルファン。空路で現地入りした9月下旬、空港ロビーに入ると、自動小銃を肩に掛けた警察官から呼び止められた。「日本人か。来た目的は?」。ビザで記者だと分かると口調が一層厳しくなった。 顔写真を撮られ、スマートフォンの電話番号を伝えてようやく解放されたが、空港を出るとなぜか電話が通じない。インターネットにもつながらない。単なる故障か、それとも当局の規制? ホテルに着くと、知らせた覚えはないのに地元政府の担当者が待っていた。以後、数人が記者に四六時中張り付いた。 過剰とも思える当局の反応は、8月に開かれた国連人種差別撤廃委員会と無関係ではなかろう。米人権活動家の委員が複数の人権団体の報告として「推定数万人から100万人以上のウイグル族などのイスラム教徒がテロ対策名目で不当に長期間、収容施設で拘束されている」と指摘。自治区全
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