タグ

ブックマーク / stjofonekorea.blog6.fc2.com (16)

  • Taejunomicsマイクロファイナンスのカラクリ

    今は、マイクロファイナンス機関のDue Diligence(DD、投資実行前に行う諸々の精査のこと)をしにカンボジアにきている。もともとカンボジアとベトナムの両方に行く予定だったのに、ベトナムに行けなくなり、カンボジアだけをみることに。 (泊めて頂いた借手のお宅にて撮影) 今朝まではカンボジアの農村で寝泊まりしながら、現地の人々と一緒に過ごす。どのマイクロファイナンス投資ファンドの人々もこういうことはしないらしいが、現場感を補うためにはこういうことはとても大切だと思って最近はずっとこのスタイル。日中は、マイクロファイナンスの支店でオペレーションを精査。 そして、今日からは部でマネージャーらを対象としたQAセッション。 オペレーション関連のセッションでのこと。 「このマイクロファイナンス機関では、借手たちによるミーティングを行わないのか?借手ミーティングは、借手のソーシャルキャピタルの強化

    udy
    udy 2012/03/26
    グループローンて最近は主流じゃなくなってたのか。契約がなくても定期的なミーティングで借り手の連帯感が強まるというのは面白い。
  • Taejunomics人は自由だ。

  • Taejunomicsメディチ・インパクト。

    1.メディチ・インパクトが現代においてより生じやすくなっている背景 交通手段が発展した現在においては、人々の移動が容易になり、それは一つの場所に異なるバックグラウンドや専門性を持った人々を集めることになっています。 また、科学が発展するにつれて、多くの科学が学際的な側面を帯びてきていて(例えば、ファイナンスの学者と脳科学者のコラボ)、情報技術も日進月歩で発展しています。 こうした事柄は、メディチ・インパクトを生み出しやすい土台を築いています。 2.アイディアをどうやって作るか アイディアを生み出すための心がけは次のようなものになると、書では様々な実例をあげて主張しています: 1)先入観を取り払うこと 先入観が創造性を阻害する可能性があります。 先入観を取り払ってこそ創造的なアイディアを作り出せるのですが、それが出来ている人には、以下のような特徴があるそうです: ・色々な文化に触れた経験:

  • Taejunomics新銀行東京の苦境の理由。

    新銀行東京の貸付先の破たんが、なかなかすごいことになっているみたいですね。 新銀行東京、融資先600社が破綻・今期累損1016億円 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080306AT2C0601606032008.html 同行にいらっしゃる方を知っているのですが、決して審査システムがずさんなわけではないのだと思います。 むしろ、同行の設立の趣旨である中小企業の支援と、貸出利子率の硬直性の二つがあいまった結果なのだと思います。 個々の企業の破たん可能性は、実は、財務数値を見ると、相当程度に高い確率で当てることができます。 僕程度が大学院の課題で作ったロジットモデルでも、1年前の破たんであれば、200くらいの企業中、80%以上の企業について的中させることができます。 企業として作っている信用リスクモデルをもち、借り手の情報をより知っている立場にある銀行は

  • Taejunomics株価のファクター。

    udy
    udy 2008/01/22
    株式の価値をドライブするのは、三つの要素  ・収益・期待リターン・期待される収益の長期成長率
  • Taejunomics歴史とブランド。

    udy
    udy 2007/07/20
  • Taejunomicsリスクマネジメントの歴史と投資銀行業務。

    1.理論的土台 リスクが運命の偶然でなく制御の対象となったきっかけは17世紀でした。 リスクを対処するためには、その土台となる確率論と、リスクを数学的に定義するための効用概念が不可欠だったのですね。 ・確率論の発展は: 1662年、パスカル、「論理学、思考の芸術」 が端緒と呼べるでしょう。 ここで、はじめて統計的推測や期待値について記述がなされました。 ここで、パスカルは以下のように述べています。 『被害を受けることの恐怖感は、たんに被害の大きさだけでなく、その事象の確率にも比例すべきである。』 これは、将来のことについて考えるときに、期待値を取ることの重要性をさしています。 この考え方そのものが過去にないものであり、パスカルにおいて、人類の将来に対する考え方は大きな発展をもたらしたのです。 ・効用の発案は: 1731年、ダニエル・ベルヌーイ、「リスク測定の新理論の展開」 がその始まりと呼

    udy
    udy 2007/06/15
  • Taejunomicsマイクロファイナンスと尊徳の五常講。

    1.五常講の意味 五常は、仁、義、礼、智、信を指します。 それぞれ、孔子が人々に説いたものです。 二宮尊徳は、道徳力と自立心を改革の基礎としましたが、それは、金融システムを構築するにおいても同じでした。 貸す者と借りる者との間における、五常の成立をその事業の根源的な原理としたのです。 2.仕組み 僕が調べたところをまとめると、次のようなもののようです: ・背景と対象 最初は、破綻に陥っていた、尊徳の奉公先である服部家の負債を解決するために考えられたものです。 お金を借り入れ、服部家の高利付負債をまず完済し、その後同家の財政を再建させることにより、すべての借金を返済したのでした。 その返済額を元にして、尊徳が復興を手掛けた農村でさらに広く融資が行われることになりました。 ・財源 精神的なレベルで言うと、最初は、尊徳が自家の再興のために積み立て始めた1両からはじまっているようです。 ただ、実際

  • Taejunomicsファイナンス理論からの10のメッセージ7:無裁定理論

    1.裁定って何? あなたが一文無しだとします。 ですが、あなたは次のことを知っています。 A村:コメ不足なので、米を持っていけば必ず1キロあたり3000円で売れる。 B村:コメの貸出所があり、一ヶ月後に米そのものか、2000円を払う条件で米を借りることができる。 あなたは文無しです。 ですが、あなたの前には億万長者になるチャンスが横たわっているわけですね。 そうです、B村で米を借りるだけ借りて、A村で売りさばいて、そのお金で、2000円だけ返せば、いくらでも、元手ゼロで、確実に利益を得られるのですよね。 この、 ①元手ゼロで ②確実に利益が得られる 取引のことを、裁定取引といいます(このエントリー全般の趣旨から、より厳密な定義は割愛)。 英語ではArbitrage(アービトラージ)と言われます。 裁定をすることができるとき、市場には裁定機会がある、といいます。 なので、ヘッジファンドの人々

  • Taejunomicsファイナンス理論からの10のメッセージ6:CAPM。

    1.ハイリスク・ハイリターン? 前回は、人々は効率的ポートフォリオと安全資産しか保有しなくなる、経済学の均衡の論理からすると、その皆が保有するポートフォリオは市場ポートフォリオである、ということまで書いたと思います。 (ここらへんは理詰めで行くと相当な大問題なわけですが、興味がある人はコメントください。) この一連の記事で、ずっと「ある種のリスクについては、ハイリスク・ハイリターンが成立する」と書いて来ました。 それは、なぜかというと、ハイリスク・ハイリターンは、必ずしも正しくない、むしろ、そうでない場合が多いからなのです。 図を見てください。 市場ポートフォリオを構成する資産の中には、たとえば、このAとBのように、標準偏差が異なっているにもかかわらず同じリターンをあげてくれるものが存在します。 ということは、今まで将来の収益のばらつきの尺度として利用してきた標準偏差は、リスクを完全にとら

  • Taejunomicsファイナンス理論からの10のメッセージ5:二基金分離定理。

    1.最小分散ポートフォリオ 前回の記事のファイルで試してみればお分かりと思いますが、危険資産(すなわち、リスクがある資産)だけでポートフォリオ(資産の組み合わせ)を作ると、あるリターンに対するもっとも小さな分散の関係を示したグラフは次のような双曲線になります(横軸が標準偏差の場合は双曲線、横軸が標準偏差の二乗である分散の場合には、二次曲線になります。)。 この、最も小さな分散を達成したポートフォリオを、最小分散ポートフォリオと呼び、このラインの事を、最小分散フロンティア、と呼びます。 最小分散フロンティア、とは、あるリターンにおける実現可能な最小分散を示したものなのですね。 この場合、皆さんは、どこら辺を選びますか? 少なくとも、双曲線の下半分は選びませんよね。 なんてったって、リスクが高いのにリターンがめちゃめちゃ低かったり、時にはマイナスなのですから。 なので、合理的な人は、上のほうに

    udy
    udy 2007/02/19
    "あなたがこの世にいるということは、あなたが必要とされているということだ"
  • Taejunomicsマルティプル、過大評価されたるもの。

    思うに、少なくともここら辺ではないでしょうか: ・市場による適正な価格付け ・ある産業内における企業の財務構成の類似性 ・企業の成長性や超過収益力の類似性 ・市場による適正な価格付け まず、マルティプル法のロジックは、こういうものだと僕は思います。 すなわち、「市場は、同じような企業の財務数値に対しては、同じような評価をする。 よって、結果的に、ある数値(例えば当期利益)と、株価の比率は、それら企業において等しくなる。 だから、他の企業のこの比率の平均をとれば、ある企業の株価について判断することが可能である。」というものです。 何よりも、市場の価格付けにおける公正性に、マルティプル法はその根拠を置いていると思います。 ここに、マルティプル法が別名マーケットアプローチと呼ばれる所以があるのでしょう。 これは、市場の効率性を考えるのなら(これはそのうち、ファイナンス理論からの10のメッセージで

    udy
    udy 2007/01/23
  • Taejunomicsファイナンス理論からの10のメッセージ4:共分散。

    1.分散と標準偏差って何? 共分散について話す前に、分散と標準偏差について書いておきます。 これも、名前はかたそうなのですが、別に難しい概念ではありません。 分散も標準偏差も、「ある不確実な事象の散らばりの尺度」です。 ファイナンス理論ではこれらがリスクの尺度であることは説明しました。 分散は、エクセルでVAR、標準偏差は、STDEVという関数で求めることが出来ます。 こういう計算が簡単に機械で出来る世の中なので、具体的にどう計算するのか、と言うのはここでは触れません。 ただ、分散と標準偏差の関係は覚えておいたほうが良さそうです。 標準偏差の2乗=分散 です。 標準偏差・分散のイメージが湧きにくいかもしれませんね。 生活で使うレベルの知識(?)で言うと: 不確実なものといえども、95%強の確率で、±「2×標準偏差」の間に定まる。 これだけ覚えておけば十分です。 具体例を考えて見ましょう。

    udy
    udy 2007/01/06
  • Taejunomicsサンタの社会的損失?

    政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。

    udy
    udy 2006/12/27
    ”どうして世の中の負担が大きくなるかというと、「プレゼントは、もらう人にとっては別に欲しくないものの場合がある」からです”納得
  • Taejunomicsファイナンス理論からの10のメッセージ2:リスク・リターン・効用

    1.リターン 1)意味 リターンというのは、投資の見返り、すなわち、収益のことです。 英語の辞書の一番上に出てくる、「帰る」という意味で使っているわけではありません。 2)なぜ率で表示するのか ファイナンスでは、多くの場合収益を「率」で表示します。 リターンという言葉も、多くの場合、rate of returnの略として用いられています。 なぜ率表示するのかというと、二つくらい理由がありそうです: ①投資効率を知ることが出来る たとえば、同じ1万円の収益でも、100円をつぎ込んで得られた場合(万馬券が当たった場合ですね)と、5千円をつぎ込んで得られた場合(2倍の馬券を5千円分購入)とでは、全然意味合いが違うわけです。 もちろん、率ベースでなく、額ベースで表示する必要も時にはありますけれどね。 ②計算に便利 額ベースで計算をすると、世の中の全ての投資が相当なばらつきを示してしまうことになりま

  • Taejunomicsファイナンス理論からの10のメッセージ1:ファイナンス理論で出来ること、出来ないこと

    1.出来ないこと-打出の小槌なんてない 便宜上、まずは、出来ないことから書いていくことにしましょう。 よく僕が耳にする「出来ること」についての誤解たちは、究極的に言うと、 『ファイナンス理論でずっと楽してお金儲けが出来る!』 ということに集約できると思います。 株価を予測できるとか、何か秘密の投資方法があるかとか、そういったお話ですね。 雑誌やTVでは、毎日のように「勝てる銘柄」についてのニュースが流れています。 さて、上のこと、当に可能でしょうか? ファイナンス理論的とかそういった難しそうなことは考えないでいいのです。 皆さんの一般常識で考えてみてください。 僕たちは、感覚的に、さらには経験的に、「世の中にそううまい話は無い」ということを知っています。 うまい話があるのなら、それには何か理由があるのだ、ということも知っています。 そうです。 その一般感覚が正しいのです。 ファイナンス理

  • 1