京都府福知山市の福知山公立大学が、京都市内の団体からシクロタクシー(3輪自転車タクシー)を譲り受けて、新たな地域活性化事業に乗り出す。学生が運転者を務め、高齢者の買い物支援や観光案内での活用を視野に、今年度中の実験運行をめざす。 寄贈したのは京都の活性化に取り組む京都市下京区の任意団体・京都観光オープンデータ協議会。前身組織が、現地の大学生と協力して高齢者支援や観光でシクロタクシーを使っていたが、周辺部など広範囲への広がりに期待し、昨夏で自主事業を終え、車両を有効利用できる受け入れ先を探していた。 公立大地域経営学部の谷口知弘教授が、同協議会事務局長の増田典さんと共に下京区のまちづくりに以前携わっていた縁があり、地域に根差してさまざまな展開に動く公立大で使いたいと申し出た。 新町商店街の空き店舗に構える学生と市民との交流拠点となるまちかどキャンパス「吹風舎」が今春にオープンしたことも追い風