アメリカのFamily & Work Instituteの最新調査によれば、共働き家庭で女性の家計貢献度は44%に達している。夫婦は経済的に対等に近づきつつあるのだ。女性はもはや、子どもを産んでも、男性と同程度のキャリアへの意欲をもつ。 女性が「稼ぐ」ようになる一方、男性は「育てる」役割を、昔と比べてより多く担うよ うになった。男性の育児時間は30年前の1.5倍に増えている。 私がいちばん興味深く思ったのは、仕事と家庭の板挟み(いわゆる"work life conflict")にこまっていると答えた人の割合は、共働き家庭でみると、女性より男性の方が多いことだ。そして、専業主婦家庭の男性より、共働き家庭の男性のほうが、よ りこまっている。 理由を推測するに、働く母親へのサポートは整ってきたが、父親へのサポートは不十分 なのだろう。 男性の働き方も徐々に変わってきているが、専業主婦 を持つ男性
遺体を棺に納める納棺師にスポットをあてた映画『』が、アカデミー賞の外国語映画賞を受賞して以来、"おくりびとブーム"はもはや社会現象になっている。そんな中、実在の納棺師が自らの体験エピソードを綴った、ありそうでなかった本がこのほど出版された。 4日に刊行された『おくりびとが流した涙』(ぶんか社文庫)がそれ。大手の葬儀関連会社からフリーに転身した一人の納棺師が実際に体験した話を、20ほどの泣けるエピソードとして一冊にまとめたものだ。 「当初は大手の納棺業者さんにオファーがいったようですが、諸事情でそれがまとまらなかった。その後知人を通して私に依頼がきました。一度はお断りしましたが、等身大の自分の言葉を綴ることで、読む方が生と死を見つめ直すきっかけになればと思い、お引き受けしました」(筆者の槙村聡氏) オムニバス的にまとめられた本の中身は、「不法滞在の外国人労働者」「記憶喪失の男」「身寄りのない
近畿大学理工学部理学科物理コースのホームページの就職情報がアクセス不能になった。大学側の説明では「サーバを停止している」というが、その原因は「新卒で就職できていない人は落ちこぼれで欠陥品」などといった文章を就職情報のページに掲載していたためだった。このページについて大学では復旧するかを検討しているという。 物理コースのHPの就職情報のページ冒頭には次のような文章が2006年11月下旬まで掲載されていた。 「就職活動は君一人の《孤独な》戦いです。勝利を得るまで、人知れず何度も何度も立ち上がって挑戦です。幼稚園-小学校-中学-高校-大学…何度も苦しいことがありました。そして、いよいよ仕上げです。最後です。人生の方向を決めるのです。『新卒』のやり直しはできません。浪人はありません。2度とチャンスはありません。フリータやになっては、人生台無しです。復帰できません」「新卒で就職する、しない、は天国と
二月以降に納品された製品の初期不良率が並じゃない。*1 追記: 「言い過ぎ」ですが、かなり正直な私の感想です。 いろんな場所を検索してみて、関心の高まりみたいなものは感じますが、爆発的な不良品の発生で祭りになっているような状況はないようですので、限定的な事象だろうとは思います。 しかし、%というより「割」で数えるような不良に接すると、個人というのはこういう感想をもつものだろうと思います。 交換等については各社非常に丁寧に対応されています。その点は明記しておきます。 また、我が家に何度もリコール修理を経験した洗濯機がありますが、購入した事を後悔はしていません。合理的ではないですね。 あまりに反応が大きくて、この記事への対応が遅れました事をお詫びします。 追記2: オーブンについては丁寧な実験をして下さった方がいて、それをきっかけにして検索をかけたところ2社についてかなり良好な評価を得ている記
gooニュース×Voice連携企画 話題のテーマに賛否両論!という企画で、「雑種路線で行こう」で有名な楠正憲氏(国際大学GLOCOM客員研究員)が標題のような文章を書かれています。 http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/life/gooeditor-20090206-01.html 内容は、楠氏が今まで何回も書かれてきたことの総まとめみたいなものですが、特に最後のこのあたりは迫力があります。 >これまで日本は福祉や職業教育を家庭や会社に依存して、先進諸国と比べて低い行政コストを維持してきた。しかし高度成長で核家族化が進み、若者から故郷は 失われた。非正規雇用の拡大で、会社を中心とした社会保障の枠組みから滑り落ちる層が生じるなか、行政はセーフティネットの綻びと格差の固定化から目を背 け、社会保障費の伸びを抑えることに躍起となっている。 このツケは、出
派遣切りされた人間にも「自己責任」がある、と言う議論についてという記事を読んでて、一つ気付いたことがある。 「自己責任」という言葉は、充分な選択肢が与えられてる事が大前提としてあるなと。 イラク戦争の時も旅行者が戦地に赴いたりしてたら「自己責任」と言われたものだが、自分が暮らしてた土地が戦地になった人に「自己責任」という言葉を投げる人はいないだろう。それは選択肢の問題だ。 元記事でも問題にしてるいわゆる「派遣切り」。彼等に「自己責任」を問えるだけの選択肢は与えられてたのだろうか? 日本は自由と平等を憲法に掲げる国だし、職業選択の自由のある国だ。いやでもそれは法律上のことであって、実際に職業を選ぶ自由があるかどうかは個々人によるのではないか? 俺はさほど体が強くない。きつい肉体労働には耐えられないだろう。夏場の工場で扇風機が壊れたくらいで翌日寝込むのに、炎天下で重いものを運んだりする仕事で使
まずは前置き……長いので読み飛ばしてくださっても結構です ミクロ・マクロと言ってもミクロ経済学とマクロ経済学ではございません.個別問題と全体のシステムのお話しについて.自己責任論批判を巡る論争を見る度に,今のままでは自己責任批判論は自己責任論を説得できないだろうなと感じてならないんです. 自己責任論……特にここ数年の流行としてはニート・フリーター・ワーキングプアは「そいつらの努力が足りないせいだ」なのか,「社会の問題」なのかの論争において両者の論争がどうもまとを外しているように思えてならない. あるX君が失業しているとしましょう.「もし」X君が「職を得られるよう」「社内で評価される」「待遇が悪い仕事でもがまんしてやってみる」ための努力をもっとしていたら「X君」が失業者になっていた可能性はずいぶん低いでしょう.その意味で,「X君が失業している」ことはX君の「自己責任」ではあります.その意味で
大変ばかげた議論なので、きちんと封じ込めておく必要があると思い、書く。 とくに金美齢氏は、己の自己責任を恥じ入るべく、100回は読み直すように。 すこし迂回するが、「悪」の問題からはじめる。 「悪」の矛盾 「悪人」には矛盾がある。 1)彼は生まれながらにして、その性質、その気質が「悪人」であるから、彼は悪人である、と言える。 2)しかし、彼が行った行為は、彼の「自由意志」で行われた−「善」なる行動も選択できた−ものでなくては、「悪」とは言えない。 かれが自分の「自由意志」とは別に行動したのだとすると、彼に責任は問えないのだ−つまり「心神耗弱」状態と同じだということだ。 だから、 1)悪人は元々「悪い」ことしかできない 2)にもかかわらず、彼は「善行をなす」可能性を持っているから、その行為に責任を持たなければならない ということになる。 必然的に悪事をはたらく悪人が、善行をなす可能性を持って
今回の派遣村バッシングの特徴は、普段政治的な話題を取り上げない普通のブロガーやMixiで普段他愛のない日記を書いている人が、かなり辛辣に弱者に厳しいことを書いていることです。その意味で、ネット右翼や媚権派が騒ぐような事件とは少し様相が違うと感じました。 そして比較的政治的な関心が薄い人の間で、政治ブロガーの間では支持を失いつつある「自己責任狂」が根強く信奉されているという事実を知らしめられました。 ただこれは政治的関心の薄い人たちの間で、一昔前の価値観が残っているという訳でもない気がします。政治的関心の薄い人は、日本社会がどうあるべきで、そのために政治はどうすべきかとい発想をしません。現実社会で起きていることは運命と達観し、その中で自分は何をすべきかという発想をします。 政治への関心が薄く、現実社会を不可避なものと達観している人は、本人は政治性を否定するでしょうが、受動的な保守主義者と言え
http://d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI/20070114 もし「闇金ウシジマくん」が実写で映画化されるとしたら、そのサントラはMSCなどのアンダーグラウンドHIPHOPによって占められると思う。なぜなら、両者とも「日本のゲットー」をベースとした表現だからだ。 ゲットーとは(wikipedia) 日本のHIPHOP、特にスタイルとしてではなくその文化や歴史も含めて真摯にリスペクトする者にとって、「ゲットーの不在」は大きな足枷になっていたとされる。 そもそも都市の再開発によるコミュニティの崩壊と公民権運動後も続く社会的差別と貧困の影響でギャングが増加し、そのギャング同士の抗争を代替わりする意味で生まれたカルチャーであり、またその成長期にはそのような荒んだ日々の生活を表現するメディア、ジャーナリズムとしての役割を持っていたのがアメリカのHIPHOPであった。 そのような背
昨年2008年はiPS細胞の発見でバイオも世の中も大いに沸いたわけですが、大方の予想通り日本のiPS研究は先行き多難な模様。 iPSの山中さんが「今年は1勝10敗だった」 「大方の予想通り」と書いたのは別に皮肉ではなく、研究プロジェクトが動いた当初からバイオ系の関係者の多くが心配していたことだからです。 問題は大きく三つ。 1.予算の問題 2.周縁専門家の育成不足 3.雇用不安 1.予算の問題 単純に予算規模だけ比較しても、アメリカではカリフォルニア州だけでも10年で3000億円、マサチューセッツでは1200億円投入するのに対し、日本では5年で100億円。 知恵で対抗するにしても、ちょっと物量が違いすぎます。 しかも、この100億円は国の科学研究費従来の枠内で都合するもの。つまり他の研究者に配分する予算を取り上げてこちらに回しているのです。伝聞では、すでに確定したはずの予算も削られていると
すくらむ国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。 坂本哲志総務政務官(自民党衆院議員)の「年越し派遣村」批判発言や、みのもんたのTBS「朝ズバッ!」(5日放送)での派遣村の労働者は甘えているのではないかといった趣旨の発言、そして、このブログのエントリーにも同じようなコメントが寄せられています。 ブログなどネット上のコメント等は、以前のエントリー【「ネット右翼」はインターネット利用者の1%を下回る~近視眼的に過大評価されている「ネット右翼」】 の中でも指摘した「ネット右翼」と同じで、「近視眼的に過大評価」する必要はないと思っています。 でも、今回の“派遣村バッシング”の背景にある根強い「自己責任論」は、繰り返し批判が必要だと思っています。(実際、このブログでも「自己責任論」の批判は何度もエントリーしています) ちょうどいま
「Why hospitals don't learn from failures(なぜ病院は失敗から学ばないのか)」という論文を読んでなるほどと思う部分があったので、ここにメモ代わりに書いておく。 この論文の筆者(TuckerとEdmondson)は、医療ミスがなかなか減らない原因を探るために、全米の10の病院を長期間に渡って調査・研究したのだが、その結果判明したのは、「システムの改善」という観点からは、ナースの優秀さと勤勉さが逆効果になっているという皮肉な話。 「優秀なナース」の定義はどこでも同じで、「目の前の患者が必要としているものを、あらゆる障害を乗り越えていち早く提供する」こと。取り替えるべきシーツが不足していれば別の階に走って行って調達してくるし、新米のナースのミスにはいちいち噛み付くこともなくそのミスを取り繕う。そんなナースたちにとっては、その手の「不具合」や「障害」は避けられ
福井県坂井市の景勝地「東尋坊(とうじんぼう)」で11月、自殺防止パトロールに取り組むNPO「心に響く文集・編集局」(茂(しげ)幸雄理事長)が、人生に行き詰まり、自殺をしようとした若者ら6人を保護した。世相を反映しているのか、うち4人は派遣社員だったという。茂さんは「10月は派遣社員を名乗る自殺志願者はゼロだったのに。彼らが安心して働ける社会が一日も早く訪れてほしい」と話す。 石川県境の海岸沿いに断がいが続く東尋坊は、毎年25人ほどの自殺者が出る。いつも通り夕方のパトロールをしていた茂さんは11月5日午後4時ごろ、断がいに1人の男性(22)がたたずんでいたのを確認した。そっと後ろから肩を抱きかかえ「帰ろう」と話し掛けた。近くにある事務所に連れて帰ると、男性はようやく落ち着いたのか、身の上を話し始めたという。 男性は岩手県出身で、首都圏で携帯電話販売の派遣社員だった。10月に会社から「もうおま
はっきり言って自業自得なのですよ。彼らは。 こう書くと、ひどい人間に思われそうだが、おれ自身が8月まで自動車工場の期間工だったから、はっきり言える。 おれがヤメて2ヶ月くらいして、問題視され始めた。実際おれがいた会社の工場は1000人規模で人員削減だ。 期間工の生活はそんなにひどくないおれの給料は17万〜24万の間だった。 正月とか勤務日数が少ない場合は17万。残業とかが多い場合は24万といった感じだ。 で、このお金は保険とかの他に1ヶ月の食費も引かれている。 寮では朝、夜食事が用意されている。昼は会社で用意されている。 工場とかは150円でうどん、210円でカレーとか食える。もうちょっと高い定食もあるけど。 おれは朝食わない派、昼500円、夜400円くらいの食事をしてた。 大体15,000円くらい食費で引かれていたと思う。 休日はほどんど外食してた。 寮費はタダだった。 つまり、お金を使
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