サイコパスの研究者が、サイコパスであったーーこの衝撃の事実を皮切りに物語は始まる。科学者視点による所見と自分自身のこれまでの体験、二つの視点が交錯する中で際立っていたのは、両者の間に大きな乖離が存在するということであった。 サイコパスの定義とは今日の科学の進展をもってしても、未だ不確かなものである。一般的に「精神病質」と表されるサイコパスの特徴は「平板な感情の動き」に代表される対人関係における共感性の欠如である。映画『羊たちの沈黙』『ハンニバル』に登場するレクター教授のような、古典的なサイコパス像を思い出される方も多いだろう。 だが決して凶悪な殺人犯だけを指すわけではなく、人を思い通りに操縦しようとしたり、嘘に長け、口がうまく、愛嬌たっぷりで、人の気持ちを引きつけたりといった特徴も含むものとされる。むろん著者は人殺しや危険な犯罪を犯したことなどなかったし、それどころか科学者として成功し、幸
イスラム国で人質になっている二人の言動がいわゆる「自己責任論」を呼び起こしている。 自分の意思で危険な場所に訪問したのだから、自業自得だというものだ。 また、そのような人々を積極的に救うことや税を投入することにも批判的な意見が散見されている。 これらの動向については、古谷経衡氏の『「自己責任論」で中世に退行する日本』も参照いただきたい。 この「自己責任論」は、厄介な問題で、さまざまな場面で議論を巻き起こす。 特に社会保障を議論する場合には、必ずといっていいほど、出てくる時代錯誤の論点だ。 たとえば、前述の古谷氏も指摘しているが、生活保護制度。 計画性がない生活をしてきた本人は自業自得なのだから救う必要がない。 あるいは救済に値しないのだから、生活保護基準はより低くても構わない。 などなど、生活保護受給者を批判する意見はいくつも指摘されている。 実は、戦後間もない頃の旧生活保護法には、「自己
街はマスクだらけ日に日に寒さが増し、道行く人もコートにマフラー、そして手袋と完全防備で歩いています。最近では、それに加えマスクをしている人も増えました。電車に乗ると、見わたす限りマスク、マスク、マスクなんて光景も。 百花繚乱のマスク業界試しにドラッグストアに足を運んででマスク売り場を見てみると、種類の充実ぶりに驚きます。一昔前のオールドタイプのガーゼマスクは影をひそめ、使い捨て派が主流に。広がって顔にフィットするプリーツタイプや、立体構造の3Dタイプなどが隆盛を極めています。これなどは、鼻から口にかけて顔の半分がしっかりと覆われる設計です。 そのほか、アロマの香り付き、保湿効果付き、耳が痛くならない、めがねがくもらない・・・など、マスクについて考え得る不快感はすべて取り除こうという意気込みすら感じられます。 いっぽう、使い捨てが流行すれば、そのリバウンドとしてエコ派も黙っていないのは時代の
厚生労働省研究班がこのほど発表した2013年の調査結果で、アルコール依存症の女性は推計14万人に上り、5年前と比べて急増していることが分かった。コミュニケーションを深めるために、あるいは気晴らしのために飲んでいたお酒に、いつの間にか「のまれて」しまう。依存という病にとらわれた女性たちの心の闇と、回復への道を追った。 静岡県内に住む無職の翔子(30)は短大を卒業後、大型量販店でレジ打ちの仕事を始めた。同僚に、小柄でかわいい年上の女性がいた。男性客から電話番号を記した紙を手渡されるような人だった。「私もやせたい。きれいになりたい」。彼女への競争心から、そんな衝動に駆られた。当時22歳。アルコール依存症への入り口だった。 食事のたびに、口に指を突っ込んで吐いた。体が食べ物を拒絶して、自然に吐き気を催すこともあった。摂食障害だった。体に力が入らなくなり、仕事を辞めた。クリニックで処方された精神安
ストレス学説の提唱者ハンス・セリエ博士は、「ストレス」とは心身の「エネルギーの消耗」であると考えました(前ページ参照)。 この考えを前提にすれば、「ストレス・マネジメント」とは、「いかにエネルギーを節約しながら、自分の目的のために最大限にエネルギーを使うか」ということになります。 もっと簡単に言えば、「ストレス・マネジメントとは、エネルギーの有効活用法」と言えるでしょう。 <ストレスによってエネルギーが低下した状態> ストレスが持続すると、それに対処するためにエネルギーを使い、エネルギー・レベルが下がってきます。 (詳しくは、前ページ参照)
昨年の情報通信白書によるとインターネットの利用目的は電子メール、ホームページやブログの閲覧、商品やサービスの購入や取引、の順に多いそうです。もしネットが無かったらどうなってしまうのか。教えて!gooにこんな質問が寄せられています。 「インターネットをやめると不都合なことはなにか」 長年PCを使っているものの「ほとんど初心者レベルの高齢者」というuntiku1942さん。用途は検索サイトや教えて!gooなどが主。ネットに繋がずにPCを使っている知人がいるらしく、ネットをやめた場合の不都合な点を知りたいのだそうです。 ■調べ物や連絡に不都合が出る ネットに繋がらないということは様々な情報に簡単にはたどり着けなくなるということで、それがどれだけ不便かということがポイントになります。 「無料で検索ができなくなるのが一番困ります」(aokiiさん) 「インターネットならではの情報から隔絶される。とい
ごみ箱に産み捨てられた赤ちゃん。自宅で自身の便にまみれ泣いていた1歳児。路上などに捨てられたり自宅に置き去りにされたりした子供の多くは、死と隣り合わせの体験を強いられ、今も心に深い傷を残している。【野倉恵、菅野蘭】 【厚木・男児白骨化事件】現場にはこんな張り紙が… 昨年3月15日昼。宮崎市中心部のアパート通路に置かれた紙袋の中から、生後28日に満たない男の赤ちゃんが見つかった。中心体温(直腸温)は32.5度。低体温症で生命の危険の目安とされる33度を下回っていた。 男児には、同じように遺棄された「姉」がいた。それが分かったのは母親の20代の元風俗店従業員が保護責任者遺棄容疑で逮捕されてからだ。女は宮崎県警の調べに対し、11年4月、自宅近くの別のアパート居室のドアノブに女の赤ちゃんが入ったバッグをかけ、そのまま立ち去ったことを認めた。 2人とも自宅浴室で産み、数時間後には捨てていた。「
部屋中に注意の張り紙、「シゲキごめんな、おばが悪い」…36歳おばあちゃん子はなぜ最愛の「おばあ」を殴り死なせてしまったのか 身長190センチの被告の背中が法廷では小さく見えた。平成25年元日、京都府城陽市の住宅街にある中華料理店から82歳のおばあさんが病院に運び込まれ、4日後死亡した。祖母を殴り死なせたとして傷害致死の罪に問われたのは、孫の中でも特におばあちゃん子で、長年ほぼ1人で面倒をみていたという孫の男(36)だった。前年夏頃から認知症の症状が出ていたという祖母。言って聞かせれば分かると部屋中を注意の張り紙だらけにしていた孫。なぜ悲劇は起きたのか。取材を続けると、決して人ごととは思えない重い現実があった。 (京都総局 小川原咲) 部屋の至る所に張られた注意書き 被告は祖母を親しみを込めて「おばあ」と呼んでいた。法廷記録などによると、「昔から口が達者で頑固だった」というおばあの異変に周囲
2014年4月、神奈川県川崎市の小児科クリニックで、近隣の精神障害者グループホームの稼動開始に反対する署名運動が開始されたということです。 署名運動を始めたのは、クリニックの院長である女性医師です。 病院のWebサイトを見てみると、小規模ながら良心的な医療を提供しているようです。スタッフの方々も、実直で仕事がお出来になる方という感じです。写真を見ただけでは分かりませんけれども。 ことの経緯を、女性医師のブログから引用して紹介します。 なお、ブログエントリーは「Web魚拓」に保存してありますが、女性医師の公私ともの活動やクリニックの業務を妨害するつもりはまったくないので、今回はブログから本文を引用するにとどめ、URLは紹介しません。 ごく一部分の引用にとどめたかったのですが、多量の引用になりました。 発端と取られた対処2014年4月のブログエントリーより。 大変な事になりました。 降って湧い
仕事も家庭も世界が舞台! オーストラリア人の夫と3人の子どもと共にロンドンにて世界級ライフスタイルを実践中! Yahooニュースで見たこのニュース”くわばたりえ号泣…山崎まさよしの応援ソングに「わたし全然アカン…」”が気になってボンカレーのCM探して見てしまいました。 えっ??? これ??? この主人公、何で落ち込んでるの? どこが「私、ちゃんとできてるかな?」なの? 家の中超キレイだし片付いてるし、お嬢さん泣きわめいたり癇癪起こしたりしてないし、メイクちゃんとしてるし、きちんとした服着てるし(白のジャケット??? ありえん!)、旦那さん優しそうだし・・・ どこが「できてない」のか全くわからなかった私。 ひょっとして専業主婦だった自分の母親と比べてる? 比べる対象が根本的に間違ってない? ひょっとして、疲れて仕事から帰ってきて洗濯物がたまってて(たまってるうちに入らない、あの量・・・)、お
本の紹介をしたい。著者は「障害のある子の親」であるが、以下に書くことは少しだけ読み替えれば「障害児者の親」に限らず「親」一般にも当てはまる部分が多いだろう。書名が「障害のある子の親である『私』」ではなく、「障害のある子の親である『私たち』」となっているのはちゃんと理由がある。著者がつけたのか出版社がつけたのかはわからないが、ここに込められた大事なメッセージこそがこの本の大きな価値だ。 障害のある子の親である私たち 作者: 福井公子出版社/メーカー: 生活書院発売日: 2013/09/15メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る 障害児者の親が書いた本は他にもたくさんある。親が書いた本に救われた経験をもつ親もいる。 子どもを産み、育てる過程での不安、ショック、悲嘆、自責。それらはひとりで抱え込むにはあまりに重く、誰かの支えを必要とする。自分のような支援者もその
土日や祝日となり、体にかなりの疲れを感じていたので、しっかりと休養に充てたとします。なのに、休み明けになっても疲れがとれない・疲れが抜けない・・・。この症状は、自分自身の「疲れのパターン」を知っておくのページで紹介した、疲れのパターン進行表の「3」まで疲れが進行してしまった状態です。 「疲れが身体的な症状となって現れ始める」が、「しっかりと休みをとったのに疲れが抜けない」という症状となって現れてきたわけです。 「疲れが抜けない症状」は危険サイン この段階になってしまうと、1日~2日を休養に充てた程度では、疲労は回復しません。なぜなら、進行表の「3」の段階で、すでにかなりの疲労が溜まっている状態となっているからです。 そして、この段階の疲労度となると、お腹が緩いとか、頭痛がする、胃腸の調子が悪いといった症状が出始めます。しかも、なかなか改善しません。まだ仕事は続ける事ができる症状ですが、2週
約3年間にわたって、「身近な悩みを解決する主婦の味方」を掲げ、コンテンツを配信してきました「WooRis」は、10月2日をもって、記事の更新を停止し、サービスを終了させていただくことになりました。 長きにわたってご愛読いただきましたユーザーの皆様、誠にありがとうございました。 WooRis編集部 お知らせ 2017年10月4日より、主婦に向けて情報発信をしてきた「WooRis」と、姉妹サイト「BizLady」がコンセプトを統合した新メディア「kufura(クフラ)」がスタートします。 「kufura」は、仕事と家庭を両立する女性に向けたメディアです。毎日の生活に役立つ情報を記事や動画で配信しています。 kufuraのWebサイトはコチラ
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