建立されるのは、長野県は飯島町のJR飯田線・田切駅前である。 普段は、人もまばらな田切駅周辺だが、ここには古くから多くのアニメファンが詰めかけている。きっかけは、1991年にリリースされたOVA版『究極超人あ~る』だ。この作品では「いつも通り」に田切駅で降りてしまった主人公らが、轟天号(ブリジストンの自転車・ロードマン)で田切駅から伊那市駅までを走り抜けるのがクライマックス。 以来、決して賑わいはしないが、現在に至るまで田切駅を訪れるファンが絶えることはない。 そして2012年からは、年に一度大勢のファンが集うようになった。 飯田線・伊那市駅開業100周年にちなむイベントの一つとして、伊那市役所自転車部などによって『究極超人あ~る』を再現しようという、あまりにオバカなイベントが開催されたのである。 以来、毎年一度、頼んでもないのに全国から、老若男女が自転車を担いだり、コスプレをして現地に駆