息が苦しくなりながら一気に本を読んだ。 大人っぽいこども。 子供っぽいおとな。 秒で買った。 読み終わってしばらく胸がむかむかした。 気持ちが悪かった。 重い親への感情。 どうしようもなく不器用な親。 外のすがすがしい空気を吸って深呼吸したかった。 そっと隠していた自分の内側にあるものに無理やり向き合わされたような不快な感情。 失敗した。こんな本、読まなければよかったと後悔する気持ちと こんなにも気持ちの底をえぐられるような本を今すぐもう一回読みたいという矛盾した感情が沸いた。 本を読んでこんな気持ちはひさしぶりな気がする。 宇佐見りんの くるまの娘。 まだたったの23歳。 「推し、燃ゆ」で大学生の時に芥川賞を受賞している。 リンク 実は芥川賞をとった 「推し、燃ゆ」 以前図書館で借りたのだが、自分には合わずに読まずに返却していた。 なにか文章が頭にすんなり入ってこない感じがした。 あ