新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた飲食業界を支援する「Go To イート」キャンペーンのうち、グルメサイト経由で予約するポイント付与事業が1日に始まって約1カ月。そもそも対象店が少ない地方部などでは、利用機会が限られる状況が続く。小規模店ではサイト側に支払う手数料が負担となるなど恩恵に偏りが生じている。 ポイント付与事業は「ホットペッパーグルメ」「食べログ」「ぐるなび」など13のグルメサイトで予約すると、次回利用時に同じサイトで使えるポイント(昼食500円分、夕食千円分)が付く仕組み。616億円の予算が充てられる。 大手グルメサイトの一つで福岡県内の対象店を検索すると、約1900店がヒットする。その8割超は福岡市と北九州市に集中し、10店未満やゼロの市町村もある。福岡県香春町の団体職員の男性(35)は「近くに対象店がないので一度も使ったことはない。都会ほど有利な仕組み」と憤る。他のサイ