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ブックマーク / huzi.blog.ocn.ne.jp (33)

  • 私の闇の奥: 残酷アメリカ

    Cruel America、これは、最近、アメリカの著名雑誌『ネーション』に掲載されたジョナサン・シェルの論説の表題です。ジョナサン・シェルはアメリカで早くから核抑止論に反対を表明した反核ジャーナリストとして有名で、今回の福島原発事故についても積極的に発言していますから御存じの方も多いでしょう。30年前、彼が雑誌『ニューヨーカー』に連載した『地球の運命』という記事をゼロックスでコピーして熱心に読んだ時のことを私はよく憶えています。和訳は今は入手しにくそうですが、短い紹介が見つかりましたので転載させてもらいます。: ************************* ジョナサン・シェルの『地球の運命』 雑誌『ニューヨーカー』の記者(当時)ジョナサン・シェル(1943- )が1982年に同誌に連載した核兵器の脅威を描いた著作です。1981年から82年にかけて全米各地で反核運動が高まり、核

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    unorthodox 2011/10/13
    "アメリカという国の建国以来の実に一貫した残忍性"
  • 私の闇の奥: 調査報道

    先週のブログ『ハイチのコレラ禍(2)』に、「おにうちぎ」さんから、私のブログを一種の調査報道のように読んでいるというコメントを頂きました。私は現場に足を運ばず、当事者のインタヴューも行なわず、ただ椅子に座ってインターネットに全面的に頼っていますが、出来るものならば当の調査報道をやりたいと思う事柄が国内国外に山ほどあります。高い志を掲げる若いジャーナリストたちが,下劣な週刊誌的ねたに引き回されることなく、取り上げるに値する事柄を熱く報道して下さることを念じてやみません。例えばハイチという“小さい”窓から見えて来るアメリカというシステム(とりわけ現時点ではビル・クリントンという稀代のワルに象徴される)の巨大な残酷さを凝視してほしいものです。USA 国の直ぐ南に位置する黒人国ハイチの目も当てられない悲惨は、USA がもたらしている完全な人災であります。マスメディアは殆ど報道しませんが、日

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    unorthodox 2011/10/11
    "「外務省海外安全ホームページ」にはハイチの悲惨きわまる現状が、国連治安維持部隊が何をしているかを含めて、生々しく描かれています" http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=255
  • 私の闇の奥: ショック・ドクトリン

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    unorthodox 2011/09/22
    "アフリカの国々を白人勢力が如何に狡猾に引き回しているかを理解する絶好の読み物"
  • 私の闇の奥: リビア挽歌(2)

    いま、リビアについての我々の関心は(好奇心は)、カダフィが何処でどのようにして捕まり、どのように処分されるかに釘付けにされているようですが、我々の当の関心は、今回のリビア内戦でNATOが何をしたか、何をしているかに集中されるべきだと私は考えます。 カダフィの政府軍による大虐殺からリビア国民を守るという名目の下に開始されたNATOによるリビア空爆は、想像を絶する物凄さで行なわれました。8月23日のNATOの公式発表、: http://www.jfcnaples.nato.int/Unified_Protector/page190905552.aspx によると、過去五ヶ月間にNATO空軍機の出撃回数(sorties)は2万回を超えました。一日あたり130回の物凄さです。 対地攻撃を行なった戦闘爆撃機が一機に複数の爆弾や誘導ミサイルを搭載しているとすると、正確激烈な破壊力を持った数万

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    unorthodox 2011/09/03
    「我々の本当の関心は、今回のリビア内戦でNATOが何をしたか、何をしているかに集中されるべきだと私は考えます」 NATOがリビアでも劣化ウラン弾を使ったという噂とか?
  • 私の闇の奥: リビア挽歌(1)

    桜井元さんから、前回のブログ『中東/アフリカの女性たちを救う?(2)』に、長く重い内容のコメントを戴きました。それにお答えする気持で以下の記事を書きます。まず、桜井さんのコメントをお読みになって下さい。 いま、「大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国」(日外務省による呼称)、英語では The Great Socialist People’s Libyan Arab Jamahiriya という一つの国が、私たちの目の前から、姿を消そうと、いや、抹殺されようとしています。「ジャマーヒリーヤ」はカダフィが作った合成語で「大衆による国」といった意味だそうです。私たちがこの国について殆ど何も知らないままに、歴史の一頁がめくられようとしています。しかし、この地域の人たちが、今からアメリカと西欧の傀儡政権の下で味わう事になるに違いないと思われる悪性の変化を予測するに充分な基的事実の幾つか

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    unorthodox 2011/08/25
    "WB(世界銀行)もIMF (国際通貨基金)も好き勝手に切り込めなかった国であったことが、米欧の軍事介入による政権打倒が強行された理由です"
  • 私の闇の奥: 現代アメリカの五人の悪女(3)

    前回の記事を書き終えたすぐ後に興味深いビデオに出会いました。『Fault Lines – The US and the new Middle East: Libya (断層線−アメリカと新中東:リビア)』は中東の衛星テレビ局アルジャジーラ(英語)が制作した約25分の動画です。次のサイトで見ることが出来ます。 http://www.commondreams.org/video/2011/07/20 オバマ政権がカダフィ政権打倒の政策決定をしてリビアへの軍事介入をする少し前から、アルジャジーラの“変身”が伝えられ始めました。それ以前のアルジャジーラの高い評判を思うと残念で、この問題は別途の検討を要しますが、今回のリビア内戦に関しては、事態ははっきりしています。アルジャジーラは設立の始めからカタール政府がその運営に深く関わっていますから、カタール政府がアメリカのリビアへの政治的経済的軍事的介入

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    unorthodox 2011/07/30
    "アルジャジーラの中立性はいわゆる「アラブの春」の到来の頃から急に枯れてしまいました" "本当に排除したいのは、カダフィが実行してきた反グローバル政策"
  • 私の闇の奥: リビアとハイチで何が見えるか(5)

    カダフィが兵士たちにバイアグラを与えて反政府の女性たちの集団レイプを行なわせたというニュースを米国国連大使スーザン・ライスが国連で公式に取り上げたことをガーディアン紙が報じたのは4月29日でした。スーザン・ライスがあまりにも汚らわしく思えて、取り上げる気にもなりませんでしたが、6月8日になって国際刑事裁判所(ICC)の主席検事ルイス・モレノ‐オカンポが同じ罪状に加えてカダフィ自身もレイプを実行した疑いでカダフィを告訴したことを知って、もはや黙過できなくなりました。無法国家アメリカの暴虐もここに極まったと言わなければなりません。 1990年の第1次湾岸戦争へ米国世論を駆り立てた事件として、米国下院の委員会で15歳のクエイト人女性がイラク軍兵士の野蛮行為の証言をしたことがありました。ボランティアの看護婦だった彼女は、サダム・フセインの兵士たちが産院に乱入して、保育器をひっくり返して赤ん坊たち

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    unorthodox 2011/07/02
    バイアグラの件は見た瞬間から確かに胡散臭さ全開だったけど、とりあえず捏造のソースを知りたいところ
  • 私の闇の奥: リビアとハイチで何が見えるか(3)

    5月23日の昼、ハイチの首都ポルトプランスに隣接するデルマ(Delmas)市の震災被害難民キャンプに事前通告なしに警官隊を伴った市の代行業者が踏み込み、そこに住んでいた数百人のテント、防水布、生活用具のすべてを除去破壊しました。住民たちの行く先については全く手配がなく、彼らは雨期の始まりの時に、文字通り、露天に放り出されてしまったのです。働ける大人たちは出稼ぎに、あるいは、職を求めて不在で、残っていた者たちが抵抗すると警棒で打ちのめされました。写真では市中の公園だった場所のように見えます。 市長は今後も公有地、私有地を問わず、不法居住者は強制排除し、補償はしないと言明しています。デルマ地区は地震による破壊が最もひどかった所のようです。25日にも他の2カ所で強制排除作業が暴力的に行なわれましたが、作業員たちは米国の悪名高い私立の警備保障会社 Risks Incorporated が訓練した

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    unorthodox 2011/06/10
    "ハイチについてアメリカ政府が画策しているのは、一言でいえば、デュバリエ体制の復活再構築です"
  • 私の闇の奥: オサマ・ビン・ラディンの死

    オサマ・ビン・ラディンが「ジェロニモ作戦」と名付けられたCIA主導の殺害作戦によって殺されたというニューズで、アメリカ全土に歓声が沸き上がりました。ホワイトハウスの前とニューヨークのタイムズスクェアで無数の若者たちが“USAUSAUSA!” と叫んで熱狂する様子に目を凝らしながら、アメリカという国の恐ろしさに肝が凍てつく思いがしました。さらに、オバマ大統領の声明(長さ約9分)を聞き、その全原文を読んだのですが、アメリカこそが地上最大のTERRORであることを確認せざるを得ませんでした。アメリカ好きの日人には二つの種類があると思います。第一のグループは、自分の利害とアメリカの利害とが一致していて、それを意識している人たち、第二のグループは、個人的利害とは関係なく、ただ何とはなしにアメリカに親しみを持つ、あるいはアメリカが格好よく見える人たちです。個人的に親しい良きアメリカ人がいる場

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    unorthodox 2011/05/14
    "私たちはアメリカの歴史を余りにも知らなさ過ぎます"
  • 私の闇の奥: 最悪の男がハイチの大統領になる

    昨年2010年の11月28日にハイチの次期大統領選挙が行なわれました。ハイチ国民の選挙(election)ではなくUSA の選択(selection)だという声がしきりでした。国外に追放されたままのアリスティド前大統領の支持基盤でハイチ国内最大の政党ファンミ・ラヴァラスは、アメリカとその手先である国連が牛耳る選挙管理委員会によって、選挙から閉め出されて候補者を立てることはできませんでした。任期がまもなく切れる現大統領プレバルはもともとはファンミ・ラヴァラス党出身なのですが、まったくの弱腰で、アメリカ,フランス、カナダそれに国連軍の言いなりになる政治家に変身してしまっていました。それでもプレバルは彼の後継者としてセレスタンという候補を立てて選挙に臨みましたが、外部勢力は始めからセレスタンを排除するつもりであったらしく、投票開始のすぐ後で、外部勢力の有力候補マニガとマーテリーが中心になって、選

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    unorthodox 2011/04/20
    "第2のコロンビア"
  • 私の闇の奥: ハイチの人々は今

    ハイチで、私が最も恐れていたことが現実になろうとしています。北アフリカと中東の反乱に直面してオバマ大統領は「我々は歴史を目撃した」と言いましたが、いまハイチで進行していること、間もなく表に現れてくる事態は、奴隷制度、植民地支配、人間集団が他の人間集団に加え得る底知れぬ残忍行為の恐怖を、あたかもジュラシック・パークの凶暴なティラノザウラスが突然われわれの目の前に躍り出てきたかのような生々しさで、我々に与えます。 大震災から1年1ヶ月余、いまのハイチの惨状については、前回の私のブログに宛てた山椒魚さんの貴重なコメントをご覧になって下さい。その元の報告原文は http://monthlyreview.org/110201kaussen.php で読むことが出来ます。 いまからハイチで起ろうとしている、私には、まことに信じ難い事態とは、完全に過去の記憶に属すると思われたデュヴァリエ独裁体制

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    unorthodox 2011/03/05
    「“自由と民主主義の守護国”アメリカは……白昼の下、30余年前の恐怖の支配体制を復活させようとしているのです」
  • 私の闇の奥: 震災から10ヶ月、ハイチの現状

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    unorthodox 2010/11/06
    "ハイチは本質的にアメリカ政府とその傭兵軍団としての国連治安維持軍(MINUSTAH)の支配の下にあります。ハイチの民衆はMINUSTAHを単純に「占領軍」と呼びます"
  • 私の闇の奥: 転ぶ人,転ばない人(1)

    マーガレット・アトウッドというカナダの女性作家がいます。カナダ文学の女王と呼ばれることもあります。彼女の小説の日語訳も数多く出ているようですのでお読みになった方もあると思います。私がカナダに移住したのが1968年、日の出の勢いの新進女流作家アトウッドの第二作『Surfacing』(日語訳:浮かびあがる)が出たのは1972年、評判につられて私も読みました。その後も彼女の活躍は目覚ましく、現代のカナダを代表する顔の一つと言えましょう。文学賞にノミネートされることもしばしばで1985年には最初のカナダ総督賞、2000年にはイギリスの最も権威のある長編小説文学賞であるブッカー賞も受賞しています。 アトウッドの政治的姿勢は進歩的、左翼的と看做されてきましたし、私もそんなふうに感じています。現在はカナダ緑の党の党員で、またケベック州の独立を唱えるブロック・ケベコワという政党の支持者でもあります。

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    unorthodox 2010/09/26
    "知識人にとって、こうした心的習癖は最高に腐敗堕落をもたらす効果がある"