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ブックマーク / huzi.blog.ocn.ne.jp (33)

  • 私の闇の奥: アメリカがはっきり見える場所

    アメリカ旅行してみてもアメリカはよく見えません。ニューヨークのブロードウェーイなどに行ってみてもアメリカは見えません。いまアメリカを見据えることの出来る飛び切り良い場所はベネズエラです。 ウクライナではクーデターが成功しました。ベネズエラでもクーデターを狙う反政府争乱が進行中ですが、こちらにはロシアという邪魔者はいませんし、ケリー現米国務長官が、依然として、ぬけぬけと「中南米はアメリカの裏庭だ」と公言している位ですので、裏庭でのアメリカの赤裸裸な醜い姿がはっきり見えます。ベネズエラのマスメディアは今もなお保守的資の支配下にありますから、ベネズエラから、あるいは、その近隣から発信される英語スペイン語の報道はアメリカ寄りに偏向していますが、ネット上で探せば、そうでない情報にも結構行き当たります。その例として、まずアルジャジーラ・アメリカの記事を挙げておきます。 http://www.

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    unorthodox 2014/03/11
    "ケリー現米国務長官が、依然として、ぬけぬけと「中南米はアメリカの裏庭だ」と公言している位ですので、裏庭でのアメリカの赤裸裸な醜い姿がはっきり見えます。"
  • 私の闇の奥: リビアの惨状(2)

    おにうちぎさんから前回のブログにコメントを頂きましたので、その一部をコピーして、私なりにお答えします。: ■「リビアの膨大な石油収入はどうなったのでしょうか?石油はカダフィ打倒の口にされない重要目的だったはず、フィナンシャル・タイムズとその後ろ盾の大企業が重視しているはずの石油について何も触れていないことが、この記事自体の意図的な上っ面性、浅さではないのでしょうか。」■ 現在、リビアの石油は三つほどの有力な民兵組織(militias)が支配していて、トリポリの中央政府(ゼイダン首相)には石油輸出からの収入が途絶え、このままだと今年の年末には政府職員の給料も払えなくなりそうだと伝えられています。こんな馬鹿なことがあるでしょうか。カダフィ政府は石油産業を国有化して、その収入の大きな部分を国内のインフラ整備と国民の福祉に当てていました。だからこそリビア国民が極めて高度の福祉国家的環境のもとで

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    unorthodox 2013/12/03
    「この言葉は勿論ローマ帝国のシーザーの“Veni, vidi, vici (来た、見た、勝った)”の野卑なモジリです。」
  • 私の闇の奥: リビアの惨状(1)

    米欧の圧倒的な暴力によって破壊し尽くされたカダフィのリビアの惨状がとうとうマスメディアの報道に大写しになり始めました。隠しおおせなくなったからです。 日人の大部分はリビアのことなんか殆ど忘れてしまったでしょうが、米欧の暴挙を進んで支持し、独裁者を排して民主主義国として誕生した筈の新生リビアを言祝いだ論客たち専門家たちは、今どういう心理状態にあるのでしょうか? やはり気になります。 これらの人たちは強大なマスコミのシステムの上で発言の場を持ち、世間的にvisible(目立つ)な地位を占めています。メディア(報道媒体)を通じて一般大衆に影響を与える見地から、こうした人々をひっくるめてジャーナリストと呼ぶことにします。ジョージ・オーウェル(彼自身も広義のジャーナリストでした)が大昔に既に喝破したように、報道言論に対する権力側のコントロールはジャーナリストたちによって自主的に(volunta

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    unorthodox 2013/11/09
    「もともと“独裁者”カダフィの暴虐からリビアの一般市民を守るなどという口実は始めから終りまで真っ赤な嘘でしかなかったのですから。」
  • 私の闇の奥: もう二度と幼い命は尊いと言うな

    8月21日、シリアの首都ダマスカスの近くの反政府軍の支配地区に対してロケットによる化学兵器(毒ガス)攻撃が行なわれ、多数の一般市民が殺されました。死者数は初め約1300人と発表され、現在では数百人とされています。宣伝用に動画を含むおびただしい数の映像が流されました。シリア情勢に関心のある人ならば、必ずその幾つかをご覧になったでしょう。今度アメリカが始める戦争はYouTubeの映像から立ち上げられた史上初の戦争として記録されるだろうという声もあり、映像が示されているサイトは無数にあります。ワシントン・ポストの8月23日付けの記事もその一つです。 http://www.washingtonpost.com/world/national-security/in-syria-chemical-attack-allegations-us-and-allies-push-for-immediate-p

    unorthodox
    unorthodox 2013/08/31
    "もしこんなことをする金があるのなら、例えば、ハイチの子供たちにせめて安全な水道の水を飲ませてやって欲しい。川の泥水を飲んでコレラに罹って死なないように。"
  • 私の闇の奥: R2P (Responsibility to Protect 保護する責任)

    前回に予告しました、John Pilgerの最近の論考:『Mandela’s Greatness May Be Assured -- But Not His Legacy』: http://www.zcommunications.org/mandela-s-greatness-may-be-assured-but-not-his-legacy-by-john-pilger の翻訳を準備中ですが、最近、桜井元さん、海坊主さんから貴重なコメントをいただき、また、「マスコミに載らない海外記事」の『アメリカの“暗殺部隊大使”エジプトに到着、そして大量殺戮開始』という注目すべき記事へのトラックバックを頂戴しました。南アフリカ当には何が起っていたかについての我々(正確に言えば私)の認識の甘さは情けない限りですが、その甘さが実は外部からの言論操作によって我々に押しつけられているという屈辱的な一般

    unorthodox
    unorthodox 2013/08/28
    "米国によって代表される世界支配権力にとって、R2P は世界の一般大衆を欺瞞する飛び切り有効な標語であります。"
  • 私の闇の奥: 年中行事「米韓合同軍事演習」

    朝鮮戦争(1950〜53年)についての歴史や論説は著者の思想的立場が必然的に反映していて,裸の歴史的事実など存在しないと言えるかもしれません。朝鮮戦争歴史に限らず、一般的に「裸の事実は存在しない」という言明は、ポストモダーンの時代として、一つのクリシェであるとも言えましょう。しかし、裸の、あるいは殆ど裸と判断される歴史的事実は、勿論、存在します。朝鮮戦争の場合に、私のこれからの議論の基礎として、否定し難い歴史的事実を二つ挙げましょう。 その一つは、北朝鮮の土地全域が米軍の激烈な焦土化作戦の対象となり、山村の小部落までもが爆撃を受けたことです。ウィキペディア(日語版)には「アメリカ空軍は80万回以上、海軍航空隊は25万回以上の爆撃を行った。その85パーセントは民間施設を目標とした。56万4436トンの爆弾と3万2357トンのナパーム弾が投下され、爆弾の総重量は60万トン以上にのぼり、第

    unorthodox
    unorthodox 2013/04/17
    "米韓合同軍事演習が、事あらば、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)政府を打倒することを目標とする攻撃的軍事演習であることは明らかです。「防衛」とは何の関係もありません。"
  • 私の闇の奥: 再び北朝鮮のこと

    挑発し威嚇しているのは北朝鮮ではなく、米国です。米国は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)という国を滅ぼすことを目標にして、あらゆる圧力を北朝鮮に加え、ありとあらゆると術策を弄して北朝鮮に迫っています。北朝鮮は、核兵器による戦闘攻撃の能力を備えることが出来たと内外に声明し、その事を唯一の拠り所にして、米国の意図に抵抗し、生き延びようと必死の努力を続け、パニック状態寸前の気配すら感じられる所まで来てしまいました。 以上の私の状況判断は米国とそれに追随する諸外国の政府見解とマスコミ報道と180度違いますが、私の見解の方が正しいと思います。私の米国批判(非難)の姿勢は進んで公言してはばかりませんが、私はイデオロギー的な北朝鮮支持者ではありません。私の見解が正しいと主張する理由は他にあります。その第一の理由はアフリカ大陸諸国、特にアフリカ北朝鮮としばしば呼ばれるエリトリアと米国大統領オバマを、この

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    unorthodox 2013/04/13
    "北朝鮮について考えようとする場合に、エリトリアに対する米国の振る舞いを参考にするといろいろな事がよく見えて来ます。"
  • 私の闇の奥: ウゴ・チャベスが亡くなった

    ベネズエラ政府の公式発表によれば、ウゴ・チャベスは3月5日午後4時25分ベネズエラの首都カラカスで亡くなりました。 「おきうちぎ」さんから、前回のブログ『寄ってたかって北朝鮮いじめるな』に、次のコメントを頂きました。: ■ウゴ・チャベスが亡くなりました。4回目のガン手術のあとの感染症とか。故国での死を望んでの早めの退院・帰国だったかも知れません。ベネズエラ国民は真の民主主義的統治を目指すまともな大統領を失いました。 米国やその追随国家の首脳から心にもない追悼の辞が届いていました。 わたしの記憶の1つは、チャベスが中南米の歴史を描いた『収奪された大地』をオバマに贈った図です。チャベスがオバマに僅かなりとも期待していたのか、単なる外交儀礼なのかどうか。 今は、この死去をきっかけとした災いがベネズエラ国民にこないことを願っています。■ 私の思いは「おにうちぎ」さんのそれに全く重なり

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    unorthodox 2013/03/10
    "ウゴ・チャベスが目覚めた大衆を作り上げたのか、それとも、目覚めた大衆がウゴ・チャベスを生んだのか"
  • 私の闇の奥: スラヴォイ・ジジェクとオバマケア

    スラヴォイ・ジジェクについては、これまで、何もしっかり考えたことはなく、彼の発言に時おり接するだけのことでした。今度バラク・オバマ氏の大統領再選に関連してジジェクが書いた記事がガーディアンに出たのがきっかけで、この高名な知識人に少し積極的な興味を持ちました。記事のタイトルは「なぜオバマは人間の顔を持ったブッシュ以上か(Why Obama is more than Bush with a human face)」です。 http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2012/nov/13/obama-ground-floor-thinking 才気煥発のジジェクが論じ来たり論じ去るあまたの主題の殆どに関して私は無知ですが、ここでの論題のオバマとその医療保険制度(オバマケア)については、私はこの5年余りの間かなり注意深く見守って来たこともあって、この論客の見

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    unorthodox 2012/12/02
    "オバマケアはアメリカの保守的イデオロジーに打ち込まれた楔であり、その楔が作った亀裂をより大きくすることがオバマの目指す所であるかのようにジジェクは言いますが、大変な見当違いだと私は考えます。"
  • 私の闇の奥: 人命はすべて等しく尊いとされてはいない

    前回のブログで、ロンドン・オリンピックにサウジ・アラビアから参加した女性選手二人が、選手選考基準の枠の外から特別に参加が許されたことを述べました。NHKの朝のニュースでたまたまその一人の出場の場面を見ました。大柄の柔道選手で、いとも簡単に一を取られて負けてしまいました。頭を黒い布で覆い、柔道着も下着も首までしっかりと覆っていました。私はこのおずおずとしたサウジ・アラビアの女性に仄かな同情をすら抱きました。しかし、またしても,彼女がサウジ・アラビアの代表としてオリンピックに参加したことを歴史的に意義のある快挙とする解説が付けられたことに、私は改めて憤りを感じました。こんなギミックがオリンピック騒ぎに湧く世界中の女性男性に、万遍なく、通用すると考える権力者たちの自信過剰と飽くなき傲慢さには驚くべきものがあります。 人を馬鹿にしたギミックと言えば、つい最近、アフリカ大陸で米国の飛び切り御贔屓

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    unorthodox 2012/08/09
    「人を馬鹿にしたギミック」
  • 私の闇の奥: Add Women and Stir (3)

    前回私が自家製の新語と称した“ソフト・マニピュレーション”の意味が分からないというメールを頂きました。これがアメリカの攻撃的な外交政策に関連して時折使われる“ソフト・パワー”の真似、あるいは、もじりであることをお気づきの方も多いでしょう。前回に取り上げた『チェンジ・ドット・オーグ』が私のいう“ソフト・マニピュレーション”に該当する非常に微妙な形での大衆の世論誘導の意図を秘めた組織であるかどうかは、私のカンはそう告げていますが、確証があるわけではありません。もし私のカンが間違っていたことが将来はっきりした時には謝罪します。それは事が良い方に外れるわけですから、喜んでお詫びします。しかし、世間のノルムから偏向した私のブログを何時もフェアに読んで下さっている方から“ソフト・マニピュレーション”の意味が取れないという感想を頂いた今、もうこの辺りで私の判断をはっきり述べておきたいと考えます。それは「

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    unorthodox 2012/07/05
    "多くの人々の信頼を獲得しているこれらの組織が、もし、嘘をついた場合にはどうなるか。まことに自然な成り行きとして、人々はその嘘を真実と思うでしょう。"
  • 私の闇の奥: 神妙な顔で謝る男(3)

    2011年9月28日付けのブログ『ハイチのコレラ禍(1)』の冒頭で ■ 2010年10月18日、大震災後のハイチの困窮民医療事業のためにキューバから派遣されていた医師団がコレラ患者の大量発生に気が付きました。それから一年弱の間に、感染患者40万、死者は6千人を超えています。フランスのエクス−マルセーユ大学教授ルノー・ピアルー(Renaud Piarroux) によると、2011年9月の時点でも、月間1万人のコレラ患者が発生し、毎日死人が続出しています。ピアルー博士は、2010年11月コレラ発生のすぐ後、ハイチ政府の要請でハイチにやって来て現地人の伝染病専門医の協力のもとにコレラの発生と伝染状況についての調査を開始して、その発生源がMINUSTAH(United Nation Stabilization Mission in Haiti, 国連ハイチ安定化ミッション) に参加しているネパー

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    unorthodox 2012/04/11
    "MINUSTAH は普通の意味の国連平和維持部隊ではありません。" "これは米国に代表される外国権益とそれに密着し結託している国内権力の支配に対する反抗反乱を封じるための占領軍なのです。"
  • 私の闇の奥: 神妙な顔で謝る男(2)

    世界貿易の自由化は近年のアメリカの一貫した政策でビル・クリントンは大統領就任以前からそのチャンピオンとして知られていますが、ハイチについてアメリカ政府は、父親の死後その放蕩息子の “ベビー・ドック” ジャン–クロード・シュヴァリエが大統領の地位を継いだ1972年から、彼に圧力をかけて、ハイチの国内位の自給自足的な経済形態から生産物の輸出に重点を移すことを企てました。200年前、ハイチの黒人奴隷が反乱して独立を成し遂げた(かに見えた)頃には、ハイチは世界最上等の植民地で、砂糖やコーヒーや果物の輸出で宗主国フランスなどに莫大な富をもたらしていました。アメリカ政府(USAID)や世界銀行はシュヴァリエ大統領や大地主たちがハイチの国内消費に向けた農産物の生産からアメリカのマーケット向けの果物や野菜(これらをプロデュースと呼びます)の大規模生産に国内農業を切り替えることを条件にして経済援助を行う約

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    unorthodox 2012/04/07
    "この暴虐行為はアメリカという国の歴史の特異点ではありません。"
  • 私の闇の奥: 神妙な顔で謝る男(1)

    1950〜60年代のイギリスの文学界に Angry Young Men とか Angries とかいった言葉が流れたことがありました。その中の一人とされたHarold Pinter (1930-2008) の政治的発言に私はいつも魅力を感じたものでした。この頃の日の若い人々には昔の意味での怒っている人々が少なすぎるのではありますまいか。私は健康のことを考えると「怒れる老人」になりたくないのですが、毎日けっこう腹を立てています。その怒りの一部は確かに老化現象と一つの現れだと判断されますが、この世界について、特にその政治的実相についての私のこれまでの無知に自ら腹を立てている部分が大いにあります。 つい先頃、フィリップ・アンダーソンという偉大なアメリカ人理論物理学者の『More and Different – notes from a thoughtful curmudgeon 』という実に

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    unorthodox 2012/03/30
    "この colossal な虚言と偽善と自己欺瞞こそアメリカという国の本質を象徴するもの"
  • 私の闇の奥: 民営化(Privatization)(2)

    このブログの2011年6月15日付けの記事『リビアとハイチで何が見えるか(3)』で、その時点でのハイチの復興状況に関する公式発表の数字を引いて、私は次のように書きました。 ■ 多数の被災した貧困層の人々が救われていないという事実が、彼らの福祉のためにお金が使われていないということを端的に意味していることは動かぬところで、別様の解釈の余地はありません。米国の下院の外交小委員会でユタ出身の共和党議員Chaffetz がUSAIDの長官Rajiv Shah を厳しく追及論難していたのは、USAIDのハイチでの援助資金の使途に透明性がなく、USAIDの支配力が大きく及ぶと考えられる一万をこえるNGOの活動に対する統制が殆ど全く取れずに野放し状態にあるということです。これは大マスメディアで何度か目にした数字ですが、USAIDなどを通じてアメリカ政府がハイチ復興の事業契約向けに支出した100ドルの内

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    unorthodox 2012/03/25
    "「Clinton looking more like the viceroy of Haiti」という声もあります。"
  • 私の闇の奥: 民営化(Privatization)(1)

    私は物理学者としての訓練を受け、物理学や化学の教師として生計を立ててきたこともあり、「原爆の父」と呼ばれる物理学者ロバート・オッペンハイマーの伝記も書きましたから、彼が初代所長であったロスアラモス研究所には継続的な関心を持っています。このロアラモス研究所で広島,長崎に投下された原爆が製造されましたが、オッペンハイマーが演じたのは父親というよりも熱心で達者な産婆の役であったと私は思っています。ロスアラモス研究所への私の思い入れは、善くも悪くも、かなり強いものがあります。それは物理学とは何か、物理学を学ぶとは何を意味するか、という私にとっては、大袈裟に言えば、私の一生に関わる反省と結びついているからです。 ロスアラモス国立研究所は原爆を製造するために1943年にニューメキシコ州のロスアラモスに建設されました。現在では核兵器を含む先端軍事研究と基礎科学研究が行われていて、総雇用者数約1万、総運

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    unorthodox 2012/03/16
    http://en.wikipedia.org/wiki/Bechtel 英語版Wikipediaをチラ見すると、その民営化契約のためにコチャバンバでは雨水を集めることすら非合法化されたとある。村の井戸をモヒカンが支配する「北斗の拳」みたいな話。
  • 私の闇の奥: 慈善家は人間を愛しているか?

    philanthropyを辞書で見ると、博愛主義、人類愛、慈善とあり、philanthropistは博愛家、慈善家となっています。語源的には、明らかに「人間を愛する」ことを意味しています。 お正月のNHKテレビでオーストラリアのコアラの減少についての番組がありました。コアラが多数住んでいるユーカリの森をよぎって幅の広い舗装道路が出来て、道に出て来るコアラが車に轢き殺される事故が増えています。車にはねられたかユーカリの木から落ちたのか、道路わきにうずくまっているコアラを見たという通報に、コアラ用の救急車が現場に駆けつけて、傷ついたコアラを収容し、コアラ用の病院に急行し、コアラ用の可愛いベッドの上で手術が始まりました。次の場面では、大きな屋敷に住む老婦人が森の中で見つかったコアラの迷い子赤ちゃんを引き受けて、コアラの赤ん坊用に仕立てた屋内の幾つかの個室で手厚く飼育していました。十分成長したら

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    unorthodox 2012/01/14
    「大震災の何と有難くスウィートなこと!」
  • 私の闇の奥: 暗殺鬼国アメリカ

    1986年4月15日早朝にレーガン大統領の指示で、アメリカ空軍・海軍が合同で行なったガダフィ暗殺作戦については大量の資料がありますが、前回に紹介した 塩尻和子著『リビアを知るための60章』(明石書店、2006年) の第24章「カッザーフィー爆殺未遂事件」にも詳しく出ています。 日の首相官邸や御所に数十機の爆撃戦闘機が突然襲いかかり、ミサイルが降り注ぐところを想像して下さい。暴虐なテロ国家の行動を拘束する力として、国際法というものが如何に無意味な空文であるかがよく分かります。いや、こんな生ぬるい苦情を述べること自体が、書いている私自身にも、ひどく空々しいものに思えます。国連の決議についても同じです。いまさら驚くこともありますまい。しかし、上掲のの中の挿入記事「コラム6、トリポリ空爆・日人ジャーナリストの証言」からは、やはり、鮮烈な衝撃を受けました。2頁の記事の四分の三を引用させて

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    unorthodox 2011/11/10
    "私は欧米のマスコミがあらかじめすべてわかって、新聞記者やカメラマンを操作しているという情報操作の現実を見たのである。"
  • 私の闇の奥: うつけ者

    どういうわけか私の中では「うつけ者」という言葉は若い頃の織田信長に結びつきます。テレビドラマの影響でしょう。あらためて広辞苑を引いてみると“空け者、呆気者”(おろか者、のろま、うっかり者)とあって、私の青年信長像と合いません。信長は天下人とも呼ばれます。うつけ者の天下人、これは一つの oxymoron でしょうか。 新幹線車内誌「ひととき」11月号に織田信長の記事があります。その一部を引き写します。 ■“天下布武(ふぶ)”のスローガンを掲げ、戦国の世の統一を目指した織田信長。伝統にとらわれず、新しい発想で時代を切り開いた風雲児として今も人気の高い武将です。幾多の戦いのなかには比叡山の焼き討ちなど神仏をも畏れない残忍なものがありました。・・・・ 信長が標榜した“天下布武”。武力によって天下を統一することですが、武には深い意味が込められていました。古代中国の史書『春秋』の解釈書である『春

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    unorthodox 2011/11/02
    信長とカダフィ
  • 私の闇の奥: アフリカが、コンゴが危ない

    この記事はカダフィが殺害され、日の新聞各紙がリビアについての社説を出した10月22日(土)に書いています。読売,朝日、毎日、産経、日経、西日をチェックしましたが、今回のリビア紛争を大局的に見た場合の核心がアフリカ問題であることにいささかでも触れた社説は見当たりません。この事の他にも心の凍る想いのする共通点がこれら六つの社説にありますが、今日はリビア問題がアフリカ問題である事を、これ以上の明確さは望めないような形で説いた John Pilger の論説の翻訳を試みます。この論説はカダフィ死亡の直前の10月20日に発表されました。原文は下記のサイトにあります。 http://www.johnpilger.com/articles/the-son-of-africa-claims-a-continents-crown-jewels ****************************

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    unorthodox 2011/10/27
    「アメリカのあらゆる侵略戦争の口実は常に“自衛”あるいは“人道主義”、これらの言葉は辞書にあるその意味をすべて空しいものにしてしまった。」