中国四川省生まれのチベット族の若手女性歌手、alan(アラン)が11月、シングル「明日への讃歌」をエイベックスからリリースし、日本デビューを果たした。エイベックスが06年、アジア進出のために中国各地で行ったオーディションで発掘した彼女は、小さい頃から二胡を習い、北京の解放軍芸術学院で声楽を学んだ実力派。中国のレーベルからインディーズデビューしていたが、今回、浜崎あゆみや倖田來未への楽曲提供などで知られる菊池一仁のプロデュースで新たなスタートを切った。とはいっても、「明日への讃歌」はエイベックスお得意の明るくきらびやかなイメージの曲ではない。alanが持つチベット民謡的な高音を印象的に生かすよう、冷たい空気の中を魂が大地から天に昇っていくような、物悲しい高揚感がある。作詞はドラマ「101回目のプロポーズ」などの脚本家、野島伸司。SMAPの「らいおんハート」(2000年)以来、初めて手掛けたと