アメリカ航空宇宙局(NASA)ゴダード宇宙飛行センターのマーティン・コーディナー氏が率いる国際研究チームは、アルマ望遠鏡で土星の衛星タイタンを観測し、その大気の中で有機分子が大きく偏って分布していることを発見しました。タイタンの大気中には強い風が吹いているため、こうした分布の偏りはすぐに拡散してしまうと考えられてきましたが、今回の発見はそうした従来の考えを覆す成果と言えます。今回の発見は、わずか3分という極めて短い時間の観測で得られたものですが、この世界で起きる複雑な化学反応の過程を理解する糸口になることでしょう。 「今回の発見はまったくの予想外で、画期的な成果につながると思います」と、コーディナー氏は語っています。「今回発見されたような東西方向の分子の偏りは、タイタンの大気ではこれまで発見されたことがありませんでした。その原因はまだ不明で、興味深い新しい謎を私たちに投げかけています。」
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