前回のエントリでは食品安全委員会のリスコミ資料を元に、新基準案がどのような考えに基づいて作られているかを確認しました。また、放射性物質を摂取量の推定では新基準案の介入線量である1mSvに対して現状においても摂取量は十分に少ない事や、基準を厳しくしても摂取量はあまり減らない事がわかりました。さて、少ないとはいえ、減少するとみられている放射性物質の摂取量に対して、食品を供給する側への影響はどのようになるでしょうか?今回はそれを確認してみようと思います。 次にご紹介するスライドは、2月4日まで行われていたパブコメの資料からの抜粋で、モニタリング調査の結果から、食品群ごとに現在の暫定規制値と新基準案での超過割合を福島とそれ以外をわけて算出したものです。モニタリング検査における放射性セシウムの基準値超過割合 10〜11月の集計をみると、福島県でも暫定規制値を超える割合は全体で2%を切り、もっとも割合