日本脳炎ワクチン接種による副反応に発熱がみられることは確かだと考えられます。それは、ワクチン接種後の有害事象としての発熱について、接種後の1日目に発熱の頻度が高くなるからです。1期の1日目が高くて3.0%,2期1日目が0.8%で、0.8~3%の頻度で発熱がありえると考えられます。これも許さないと考える人があるかもしれません。異物を注射したときに、私ども体では、自然免疫という仕組みが働いて、いくつかの種類のサイトカインと呼ばれる活性物質が作られます、それは免疫の仕組みを動かして抗体を作らせるように働くとともに、脳の中にある体温中枢にも働いて体温を上げるようにも働きます。抗体を作らせるような刺激を与える限り、避けられない反応です。ワクチンの種類により、この発熱の頻度は異なります。腫れたりするのも同じようなことによります。 ワクチンは異物ですから、その成分に対してアレルギー反応を起こす人も有り得