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ブックマーク / ameblo.jp/tontondoctor (26)

  • 『予防接種推進専門協議会のヒトパピローマウイルスワクチン接種を推奨する根拠について』

    前に書いた、見解のなかの推奨する根拠を次のように示しています。第1に、枠ワクチンの有効性が示されています。2016年1月現在、世界の多くの国(WHO加盟国の33.5%にあたる65か国)がワクチンを国の予防接種プログラムとして実施しています。ワクチンが導入された2007年からの3~4年間で、子宮頸がんの前がん病変の発生率が約50%減少していることが複数の国々(豪州、米国、デンマーク、スコットランド)から報告されており、ワクチンの有効性は明らかであると考えます。一方、国内では、子宮頸がんによる死亡率が1995~2005年で3.4%増、2005~2015年で5.9%像と予想され、増加傾向が加速しています。第2に、ワクチンの有害事象に関して国内外で調査が行われました。国内において、約800万回接種のうち、副反応疑いの報告が2584人(のべ接種回数の0.03%)であり、そのうちの約90%が

  • 『ワクチン接種を迷っているママたち』

    時々、母子健康手帳の予防接種欄が真っ白だったり、随分昔に接種開始をしたけれど以後が継続されていないお子様に出会うことがある。何か考えがあってその状態になったのか、そのことで医師に尋ねてみたいことはないかとお尋ねしてみると、答えは様々で、忘れていたというのから、副反応が怖いから、死亡例がでたからだとから、なんとなく恐いなどと答えが返ってくる。飛行機に乗ったことがありますか?あります。飛行機が落ちるかも知れないと考えたことがありますか?ありません、あります、答えは二つの何れかである。飛行機が落ちたのをテレビで観たことがありますか?ほとんどの人があると答えられる。何故、飛行機には乗れるのか、中には考え込んでしまわれる方もある。飛行機は落ちないというのは、頻度が低いだけで、その可能性が自分にも及ぶだろうと考えると怖くて乗れないだろうと思う。予防接種は飛行機とは違うと云われそうだが、似たようなもので

    usausa1975
    usausa1975 2014/11/12
    「一度、口に出してみると自分がなにを考えているかが明らかになることがある。馬鹿だアホだと罵られたら癪だろうが、話して見られることをお勧めしたい。考えるヒントくらいは差し上げることができると思う。」
  • 『麻疹が流行する!』

    フィリッピンで麻疹が7流行していると報じられたのはつい先だってのことでした。フィリッピンと日の間を往来している人の数は決してすくなくありません。日に麻疹が持ち込まれるのは時間の問題だと考えていました。2月16日、まだ雪の影響で患者さんは動けなくて患者さんは極めて少ない日でした。午前中の最後に来られた方はママがフィリッピンの方でお子様を連れてお国に帰って居られたのですが、現地でそのニュースを知って3月初めに戻ってこられました。16日は咳や鼻水がでるとしてお子様を連れてこられたのです。もう外来には他の患者さんは居られませんでした。ウイルスの気道感染症と診断してお帰り頂きました。数日して、保健所から電話が入りました。数日後に他院を受診されて麻疹だと診断されたのだそうです。院内感染に注意とのことでした。幸いに他の患者さんが暴露されたいたということはありませんでした。スタッフは20代前半の人1人

    usausa1975
    usausa1975 2014/03/11
    去年風疹ワクチン不足でMRワクチン打ってもらえてラッキー
  • 『医学情報を得て自分で意思決定をするには?(2)』

    表題に参考になる書籍をいくつか御紹介しましょう。医者はプロの職業人として自分の任務だと思う仕事に従事しているのですが、そこは人間の為す技ですから、不完全であり曖昧な面が多々あります。それでも、そんなことを考えているのかと解っていただけるようながあります。 著者はジェロームグループマンという医師で、原著はHow doctors thinkですが。美沢恵子さんが訳されて 医者は現場でどう考えるか という題で、石風社から発売されています。医者が何を考えながら仕事をしているか少し理解が深まるだろうと思います。 患者さんが、自分が受ける医療の内容を自分で決める際に、色々思い煩うわけですが、そのときに何が大事なのかを表したがあります。同じジェロームグループマンともう一人の共著者を得て、 原著は Your medical mind ~How to decide what is right for y

    usausa1975
    usausa1975 2013/10/21
    「自分で考えて決めたい」人のためのブックガイドです。
  • 『医学的情報を得て自分で意思決定をするには?(1)』

    4月に、なぜ予防接種を受けないのですか?と書いたことがあります。つい先だって急に沢山の書き込みがありました。ワクチン反対の方が多数でしたが一部、それに反応して書かれた方もありました。ワクチンに反対する人には反対をされる理由、根拠がある筈です。勿論、ワクチン推進派にも理由、根拠がある筈です。立場が違う訳ですから、当然、討議をすればぶつかり合います。若し、主張して他の人の共感を呼ぼうとするのであれば、反対だけ、賛成だけ唱えても余り効果はないでしょう。医者は金儲けのためにワクチン接種をしているなどと医師を非難された方もありました。履物を売っている人は金儲けのために履物を売っていると言い、履物を買うのを止めれば世の中の人は裸足であるくということになります。履物を作る人、流通をさせる人、履物を売る人に費用を支払うことでしか、履物は手に入れることはできません。全てを自分でまかなうことができなければ、代

  • 『ワクチンのデメリットについて』

    ワクチンにはデメリットになることはあります。それを否定できる人は居ないはずです。それを評価するのをワクチンの安全性と言います。 ワクチンは、動物実験で効果や副反応が検討されて、効果と安全性が確認されて人間でテストが行われます。何段階もの積み重ねで、最終的に国の機関で(国の委員会)で討議されて、製造承認、できたワクチンの国家検定が行われて市中に登場することになります。それを定期接種にするか任意接種にするかも国の委員会で審議され、予防接種法などの法律上の手続きを経て制度化されます。実際に行われても、販売した会社、研究班などで効果と安全性についての調査は継続されます。日では、今年の4月の改定された予防接種法に基づいて、安全性についての追跡調査、その審議結果の公表、国の精度運営の決定が行われるようになりました。従前の制度と比較すると、随分、改定されてきました。日でもアメリカのような制度を求めて

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    usausa1975 2013/10/16
    ワクチンのせいで健康被害が起こっていないかどうかをいち早く見出すための報告システム。報告=ワクチンの健康被害ではない。
  • 『ワクチンのメリットとデメリット』

    歴史的にみて、ヒトの健康上の問題の大きな部分は感染症です。感染症への対応が大きな課題でした。感染症で命を失わなければ平均寿命が延びてきます。人には病原体と戦う力があります。一度、感染すると免疫ができて、二度目の感染に対しては抵抗力があるために、二度目の感染では発病しないか、しても軽症で終わります。また、最近は自然免疫と呼ばれますが、自然に備わった抵抗力で病原体から免れて助かる、その仕組みが免疫の仕組みを作動して免疫獲得に繋がることがわかってきています。科学が進歩するとともに、病原体そのものを攻撃できる薬物が見出されて治療に使えるようになりました。衛生環境をよくすることで、病気が予防できることがわかり応用して病気から免れることが出来るようにもなりました。そのなかで、人が工夫をしてある病原体に人為的に免疫を獲得させる方法を編み出しました。ジェンナーがヒトの天然痘の予防に牛の痘瘡に感染させること

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    usausa1975 2013/10/15
    ワクチンの個人的、社会的意義について、そして、メリットとデメリットの比較について。
  • 『肺炎球菌13型ワクチンは何故必要なのだろうか?』

    肺炎球菌ワクチンが変わることは前に書きました。では、なぜ13型が必要なのか、どう違うのかについて書いてみようと思います。肺炎球菌には93の型があります。その全てに有効なワクチンがあれば理想的なのですが、現実にはそれはありません。最も多い型数のワクチンは23です。でも、そのワクチンでは子どもに接種をしても免疫を獲得することができません。そのために工夫をして作られたのが、結合型ワクチンなのです。そこで、侵襲性の高い型を選んでそれに対するワクチンが作られました。ワクチンが有効だとワクチンに入っている型の感染は減りますので、他の型による感染の頻度があがります。そのなかでやはり侵襲性が高いと髄膜炎を起こします。だから、最初の7つよりも多い型数のワクチンが必要になります。7型のワクチンには、4、6B,9V、14、18C、19F,23F、が入っています。ワクチンを導入する前から、細菌性髄膜炎の患者さんか

  • 『肺炎球菌ワクチンが変わります!』

    今年の4月から肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンが定期接種になりました。そのことは、改めてお伝えするまでもないことで、多くの方々が接種を受けられています。肺炎球菌は実は型が93あります。そのなかで、特に侵襲性の高い型のうち7つの型についてのワクチンが現行のワクチンなのです。日はこのワクチンの導入は世界でも遅かったので、実は更に6つの型についてのワクチンを加えて13の型にしたものが作られていました。日もいつこの13の型のワクチンを導入するかが課題になっていたのですが、それが決まりました。10月の28日に発売になり、11月1日から定期接種に用いるワクチンがこれに切り替わります。肺炎球菌ワクチンは商品名をプレベナーと呼びますがプレベナー7(プレベナーセブン)がプレベナー13(プレベナーサーティン)になるということです。何故、変わるのか?、セブンは効かなかったのか?安全性に問題があったのか?サーテ

  • 『2期の日本脳炎ワクチン接種に悩んでいる方に応えて(2)』

    脳炎ワクチン接種による副反応に発熱がみられることは確かだと考えられます。それは、ワクチン接種後の有害事象としての発熱について、接種後の1日目に発熱の頻度が高くなるからです。1期の1日目が高くて3.0%,2期1日目が0.8%で、0.8~3%の頻度で発熱がありえると考えられます。これも許さないと考える人があるかもしれません。異物を注射したときに、私ども体では、自然免疫という仕組みが働いて、いくつかの種類のサイトカインと呼ばれる活性物質が作られます、それは免疫の仕組みを動かして抗体を作らせるように働くとともに、脳の中にある体温中枢にも働いて体温を上げるようにも働きます。抗体を作らせるような刺激を与える限り、避けられない反応です。ワクチンの種類により、この発熱の頻度は異なります。腫れたりするのも同じようなことによります。 ワクチンは異物ですから、その成分に対してアレルギー反応を起こす人も有り得

    usausa1975
    usausa1975 2013/07/12
    ワクチン接種後の発熱、アナフィラキシー。チメロサール。
  • 『2期の日本脳炎ワクチン接種に悩んでいる方に応えて(1)』

    私の日脳炎ワクチン接種直後に亡くなられたお子様のニュースに接したときのブログに表題のような趣旨でコメントを下さったプリンセスさんに応えて書いてみます。一般的にいって、ワクチンで副反応のないワクチンは皆無です。明らかに証明されて副反応とされたものと疑いの段階のものがあります。ワクチンを接種することでのメリット、しない場合のデメリットを考え、副反応の内容と頻度を考えて、接種を受けるかどうかの決断をすることになります。ワクチンを接種してもしなくても、世の中では人は亡くなられますし、色々の病気は起こります。その中で、予防接種とは何の因果関係がなくとも起こっているものが沢山あります。しかし、予防接種をしたという事実と、ある出来事が起こったという事実を並べて示されると、因果関係がなくともそれを見聞した人は、起こった出来事が痛ましい内容であったり、自分の身の回りに近い出来事であると、自分にも起こった場

    usausa1975
    usausa1975 2013/07/12
    日本脳炎ワクチンだけでなく、子宮頸がんワクチン、チメロサール、自然感染のほうがいいなどの話題について、お医者さんの解説。
  • 『最近予防接種に関していささか腹がたっていること』

    最近、予防接種に関して国の対応にいささか腹が立っています。毎年、予防接種ガイドラインという小冊子が、送られてきます。これは医療機関向きの内容です。もう一つ、同時に送られてくるのに、予防接種と子どもの健康 というのがあります。執筆,監修は予防接種ガイドライン等検討委員会、発行 公益財団法人予防接種リサーチセンターとあります。これを国の方針に基づいて市町村が配布しているのです。ガイドラインの内容に、いささか腹が立つのです。例えば、ヒトパピローマウイルスワクチンについて、接種対象が13歳と書かれています。今年から小学校6年生からに変更になっています。肺炎球菌、ヒブワクチンの接種の公費助成が一時中断になったのは、同時接種も課題であったはずです。同時接種に不安を持っている医療職の方、保護者は少なくありません。他方、生後2ヶ月にワクチンデビューをしよう、同時接種で効率よく免疫をつけようというのが、私ど

    usausa1975
    usausa1975 2013/06/22
    小児科医の先生のお怒り。
  • 『子宮頸がんワクチンは中止になったのか(2)』

    (1)に続く 4、ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種を含め、予防接種による副反応の報告が適切に行われるよう、市町村長は改めて管内の医療機関に対して「定期の予防接種等による副反応の報告などについて」(平成25年3月30日健発0330号、薬発0330号厚生労働省健康局長、厚生労働省医薬品局長連名通知)の周知をはかること 5、合同会議において、今後早急に調査すべきとされた副反応例について、可能な限り調査を実施した時点で、速やかに専門家による評価を行い、積極的な勧奨の再開の是非を改めて判断する予定であること。 以上です。14日は金曜日ですからこの通知を貰っても県ではもう夜であり、土曜日の15日ではお役所は休みですから、明日16日に同じ文章が、保健所、医師会、市長から届くことでしょう。15日の土曜日は予防接種を行う医療機関は多いはずなのですが、国は通達を出したといい、県以下は知らないというこ

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    usausa1975 2013/06/17
    「個人的には、今回も、色々の資料をみても、副反応とするには疑問を大きく持つ事例や、否定的に考える事例もあり、専門家が調査されて、強く勧奨するに戻るであろうと考えます。」
  • 『子宮頸がんワクチンは中止になったのか(1)』

    6月14日、厚労省健康局長は各都道府県知事宛に、ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種の対応について という勧告を出しました(健発 0614第1号)。これを受けて、予防接種が中止になったとマスコミは報じていましたが、それは必ずしも正しくはありません。 それでは、その勧告を全文を掲載してみます。 ヒトパピローマウイルス感染症については、年4月1日から、予防接種法(昭和23年法律68号)第5条1項の規定による予防接種(以下定期接種という)が市町村長(特別区の区長を含む、以下同じ)により行われているところであるが、平成25年度第2回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、平成25年第2回薬事・品衛生審議会医薬品安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(以下合同会議という)において、ワクチンのとの因果関係を否定できない持続的な疼痛がイトパピローマウイルス様粒子ワクチン接種後に特異的

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    usausa1975 2013/06/17
    「積極的な勧奨をしない」とはどういうことか、今3回接種の途中までの人はどうすべきか、お医者さんの意見です。
  • 『ワクチン接種で自閉症になるか?』

    ワクチンを接種すると水銀が入っていて、その結果自閉症になるという論法で予防接種に反対をされる人があります。また、それを真に受けて接種を忌避される方や、水銀の入っていないワクチンを接種して欲しいと希望される方もあります。日では、熊県水俣市での工場排水に水銀が含まれていて、それが魚介類の体内でメチル水銀になり、それを摂取したことで沢山の、中枢神経障害の被害を受けられた方がでた水俣病の記憶が強いことで、水銀に対する恐怖は日人には強いのは当然だと思います。新潟水俣病も知られています。ワクチンには、細菌の増殖を防ぐ目的で、チロメサールが入っているものがあります。チロメサールというのは、エチル水銀チオサルチル酸ナトリウムで有機水銀の一つです。水俣病の原因になったのはメチル水銀です。現在の、日常にしている魚介類にも水銀の化合物が含まれていることは事実です。2003年6月に日でも、胎児への影響を

    usausa1975
    usausa1975 2013/04/24
    今年米小児科学会がチメロサールは自閉症や中枢神経障害を起こさないと声明
  • 『子宮がんは予防のためのヒトパピローマウイルスワクチン』

    HPVワクチンは2006年にアメリカで最初に承認されました。ハイリスク型と呼ばれる子宮頸がんの特に原因として最も多い(約70%)とされる、16型と18型の感染を防ぐワクチンで現在世界の100ヵ国で使用されて、既に1億人以上が接種を受けています。オーストラリアで2007年、イギリスで2008年から無料接種が行われています。日では2009年の10月に承認されて12月から一般の医療機関で接種をされるようになりました。グラクソスミスクライン社のワクチンでサーバリックスと呼ばれます。2011年の7月にMSDと言う会社のガーダシルというワクチンが承認されました。2011年から国と自治体の費用負担で、中学校1年生から高校1年生までの女性に公費助成で接種が行われて、今年2013年の4月から、定期接種となり小学校6年生から高校1年生の女性が対象になりました。2008年にノーベル医学賞を受賞したドイツのハラ

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    usausa1975 2013/04/18
    で、今のところHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)で確かめられている効果はどこまでか。前のエントリと合わせて読みましょう。
  • 『子宮頸がんはがんになる前の対応ができる病気です!』

    昨日、このテーマでブログを書きました。読んでも難しくて解らないと云われそうです。そこで、少し平易に、お勧めの文章を書いてみます。3月20日を皮切りに、埼玉県では彩の国予防接種推進協議会が中心になり、医師会の後援、地区医師会の共催、製薬会社も共催の形で、県内で、講演会を開きました。3月20日の浦和での会で、子宮頸がんの予防のヒトパピローマウイルスワクチンについては、自治医科大学付属さいたま医療センター産婦人科教授の今野良先生がお話をされました、そのお話を下敷きにして書きます。 日人が死亡する原因の第一位はがんです。子宮頸がんは女性としては乳がんに次いで多いがんです。毎年、15000人が新しく子宮頸がんとして診断され、約3500人が亡くなられています。この数は、日で毎日10人の女性が子宮頸がんで亡くなられていることを示しています。 子宮頸がんは、細胞診という制度の高い検診の方法があり、日

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    usausa1975 2013/04/18
    なぜ子宮頸がん健診が必要か
  • 『ヒトパピローマウイルスワクチン接種を薦める医者の弁(2)』

    子宮頚部の扁平上皮と円柱上皮が接する移行帯と呼ばれる部分は細胞増殖が速く、HPV増殖時にC1N1という病変を作ります。大部分は治癒しますが、稀にHPVゲノムが細胞の染色体に取り込まれた細胞ができて高い増殖能を持ちます。この異常細胞が上皮内で占める割合が高くなると子宮頸がんの前駆病変であるC1N2,C1N3と呼ばれる病変を生じ、更に悪性の性質を得て基底膜から真皮へ浸潤すると浸潤がんになります。子宮頸がんの細胞では、高リスク型のHPVウイルスのE6/E7がん遺伝子が認められます。E6蛋白質やE7蛋白質は細胞の不死化に必要で、がん化に必要だとされていますが、がんになるには更に他の因子が必要だとも云われています。 性行動を行う女性の50%以上は、一生に一度はHPVに感染するといわれています。ウイルス増殖がない感染細胞は病変は作らない、子宮頚部以外でウイルス増殖が起こっても目立った病変が形成されない

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    usausa1975 2013/04/17
    がん健診があってもなぜHPVワクチンにメリットがあるのか。
  • 『ヒトパピローマウイルスワクチンを薦める医者の弁(1)』

    昨年、3月に書いたブログに今になり質問が入ります。質問されている人はかなり学んで居られますが、結論にズレが見られます。それは、子宮頸がんという病気についての知識が不十分であることが基になっているように思います。薦めている医者が自分の収入をあげるために、だとか製薬会社が利益をあげるために、効かない、害がある ワクチンを薦めているとの論もあります。先ず、病気の理解から深めて欲しいと思います。そうすれば、接種を行う意義がご理解して頂けるのではないかと思います。 ヒトパピローマウイルス(human papillomavirus;HPV)の感染は、子宮頸がん(扁平上皮がん、腺がん)および、その前駆病変(cervical intraepithelial neoplasia(CIN1),尖形コンジローマなどの発症原因になります。HPVワクチンはこれらの疾患の発症を予防する目的で作られました。 パピロー

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    usausa1975 2013/04/17
    HPVと子宮けい癌の分子生物学的背景の解説。
  • 『なぜ、予防接種を受けないのかな?』

    この数年、予防接種が増えたことや、接種についてのこまごまとしたことが変更されていることもあって、予防接種についての情報が一般の方に伝えられたり、受身的にも目に触れたりする機会は増していると思います。その中で、予防接種を受けていない方に、ときにお会いすることがあります。それは母子健康手帳をみると空白であることでわかります。理由をお尋ねしても、必ずしも当のことをお話になるとは限らないでしょうが、何らかの理由は必ずあるはずです。先日も、子どもの虐待を疑うのに、健診を全く受けていない、予防接種を受けていないことも契機になる(ネグレクト)と言われるくらいですよ、子どもはワクチンで護られる権利があると考えるからで、特別な理由があれば別ですが、不安や疑問があればお応えしますし、なければ、予防接種は受けてくださいと話したら、お怒りになられた方がありました。その方が虐待だと決め付けたのではない積りでしたが

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    usausa1975 2013/04/14
    予防接種により感染症が減ることで、そのワクチンの「ありがたみ」は薄れ、「怖さrがクローズアップされてくる