日本理化学工業株式会社社長 大山 隆久 私は、学校で使うチョークを作る工場の社長をしております。社員80名の小さな工場ですが、特徴的なのが、そのうちの60名が知的障害者という点です。 障がい者の方の雇用を始めて55年以上が経ちましたが、彼らとともに歩んできた中で、その道を作り上げてきた先輩たちから教えられたこと、障害のある彼らから教えてもらったこと、そして、気づいたことについてお話させていただきます。 彼らの持っている理解力に合わせて段取りをしたり、その中で教えられることができれば、彼らは自分が理解したことについては誰よりも一所懸命にやってくれるので、安心して仕事を任せることができるのです。 よほど、私より仕事に忠実で素直な分、信頼できる人たちですので、大きな戦力になってくれています。 そんな中で、1つ厳しい教えもあります。 それは、私たちが障がいのある社員に何かを教えたときに、その人がで