安倍首相辞任の印象について、ごく簡単にであれ、書いておくべきだろうと思う、というくらいの話だが。 なぜ、安倍首相が突然辞任したかについては、一部予想が当たったとかいう話もあるのかもしれないが、大勢にとっては突然の出来事で、殿様の時もそうだったが、お坊ちゃんもやるなという感じだろう。私は、当初健康の問題かなと思ったし、一部では遺産相続のカネがらみのスキャンダルかという噂もある。ようするに、なぜ安倍首相が辞任したのかはミステリーといった趣向になる。 こういうときは、話をシンプルに考え直すのが私のクセなので、ちょっと別件の忙しさが一息ついたので、緊急会見の全文(参照)を読み直してみた。案外べたに辞任の理由が書いてあるのに、みんな気がつかないということもある。これは全文コピーしてもいいだろうし、後になって、えっと小泉政権の後に1年短命の政権あったよね、ああ、これこれだよね、のために。 本日、総理の
2007年08月12日 続・参院選総括:「友情と打算」の自民党支持者に何が起きたのか。(前編) カテゴリ:カテゴリ未分類 さて、「かみぽこ政治学」です。 「参院選の総括」では、 自民党大敗の原因が 日本のマスコミの言うような 「年金問題と不祥事」 というよりも、 もっと構造的な問題であると論じた。 要するに、 (1)小沢民主党の「最強野党化」 1) 国会における政府与党案批判の徹底 2) 地方回りの徹底と自民党支持団体の切り崩し 3)労組・官僚組織との関係改善 4) スキャンダル攻撃(?) (2)自民党支持団体と地方組織の弱体化 によって、 「自民党のセーフティシートが崩れたこと」 だと指摘した。 (2007年7月25日 参院選総括(中編):自民・民主への愛ある毒舌。) 「セーフティシート」とは、 選挙において どんなに世論の逆風が吹こうとも 確実に獲得できる選挙区のことで、 これがあれば
2007年08月01日 参院選総括(後編):「93年組」への猛ゲキ。 カテゴリ:カテゴリ未分類 最後に、安倍首相と 自民・民主両党の 「93年初当選組」 に、猛ゲキを飛ばして、 この総括のまとめとしたい。 現在の自民党の状況が かつての民主党の姿と 非常にダブって見えるのは 僕だけじゃないだろうね。(苦笑) かつて、前原代表時代の民主党は 周りを同年代で固め、 旧社民党系を意思決定から排除し 労組を軽視した。 今、安倍首相は 周りを「仲良し官邸団」で固め 考えの違うベテランを排除し 支持団体を軽視した。 僕が前原代表時代に いずれ、民主党の問題は 自民党の問題になる と言ったのは 前原さんと安倍さんが 「93年初当選組」の同期であって 政治手法や考え方が よく似ていたからというのが その理由だったけどね。 この「93年初当選組」とは、 前原さんや安倍さんの他にも 塩崎恭久さん、石原伸晃さん
2007年08月01日 参院選総括(中編):自民・民主への愛ある毒舌。 カテゴリ:カテゴリ未分類 さて、参院選総括(中編)です。 一方、自民党の話となると これはちょっと深刻だなと思う。 なぜなら、まさに郵政解散総選挙での 民主党大敗北の裏返しのようなことが 自民党に起こったように思うからだ。 つまり、 「自民党のセーフティシートが崩れた」 ということだ。 例えば、四国4県で自民党が全滅したこと 森さんの地元、石川など北陸で負けたこと、 「うーやんの3本指」や「橋本消費税」の時でも ありえなかったことが起きたのだ。 僕がこのエントリーの最初に 勝ちも負けもわからない状態を 予想していたのも、 実は、 「自民党がセーフティシートを 落とすことはない」 と思っていたからだ。 どんなに安倍首相が不人気でも、 最後は四国4県は 自民党になるだろうとかね、 思っていたわけですよ。(苦笑) それが崩れ
2007年08月01日 参院選総括(前編):自民党を崩した史上最強の野党。 カテゴリ:カテゴリ未分類 さて、「かみぽこ政治学」です。 参院選の結果が出ましたね。(苦笑) 早速、総括してみたいと思います。 なんかすごいことになりましたね。。。(苦笑) まあ、要するにこれは、 「安倍批判票」 ということなのだけれども それにしても、 「うーやんの3本指でどうだ?」 より、悲惨な結果だったわけでしょ。(苦笑) 僕は正直言うけれども、 自民党がここまで負けるとは 思ってなかった。 なんだかんだ言って、 参院選も最後は どっちが勝ったか わからないような 状況になると思っていた。 自民党は間違いなく 議席を減らすだろうが 民主党も勝ったと 言い切れないというかね。。。 なぜ、僕がそう思っていたか、 そして、なぜそうならなかったかが このエントリーのキーとなる。 では早速、本題に入りたいのだけれども
自民党の河野太郎議員による参院選敗戦分析。 最大の要因は、自民党が官僚との癒着を断ち切ってこなかったことによる政策の不安定さだろう。 負け惜しみのように聞こえるかもしれないが、この敗北には喜ぶべきこともある。参議院の過半数を野党が握り、野党議長になることで、国会内の民主主義が復活する。政府案と野党案が国会でぶつかる。 与党自民党も、党本部の中での閉ざされた部会での議論ではなく国会のオープンな場での議論を展開していかなければならない。官僚が作った案を部会で一時間だけ議論して承認というこれまでのようなイカサマ党議拘束では、自民党は滅びる。 http://www.taro.org/blog/index.php/archives/695 正直言っちゃいましたね。法律はほとんど官僚が作っている。官僚が必要性に応じて起草して、自民党にネゴ。国民の見えないところで行われている自民党の部会でわずかな時間で
参議院選挙は民主大勝に終わったわけだけど、勝ったのは無党派・リベラルなのか労組・マスコミなのか。 たぶん、どちらも「勝ったのは自分たちだ」と思って浮かれているだろう。 負けた方の自民党は、地方の保守層が強いはずの一人区をいくつも落としていることから、土建政治がいよいよ機能しなくなっていて、それが第一の敗因だとみんな思っている。公明党の組織票もそれほどあてにならないこともはっきりしている。負けたことによっていろいろ揉め事のタネはあるにしても、敗因については大きな分裂は無いだろう。 勝因について意見が一致しない勝者というのは、意外に不安定なもので、これから民主党の党運営はかえって難しくなると思う。 年金問題を徹底追求する長妻議員は労組に嫌われているし、マスコミが全力でスルーするTBSの不祥事をきちんと追求した唯一の議員が枝野議員だ。証拠は無いが、原口議員に不可解な圧力がかかった兆候もある。 た
期待に違わず民主党が勝ったが,先々のことを考えると暗澹たる気分だ.いろいろと重要法案は滞るし,官僚の皆様は国会対策で忙しくなるのだろうな.衆参のねじれ現象は政策転換ではなく政策停滞を促し,民主党は衆院の解散総選挙を目指すだろうけど,衆院選を勝つ自信がなければ自民党としては簡単に応じる訳にもいかない. 安倍政権が持っったところでレームダックだし,他にお鉢が回るにしても中継ぎ政権だし,しばらく政治は麻痺し,外交は混乱し,経済は停滞するだろう.個人的には住宅ローンの金利見直しが近いので,これで日銀による利上げが遠のくと嬉しいのだが. 地方の一人区で自民党がこれだけ負けたということは,finalventさんがblogで書いているように,小泉改革で地方の集票組織が利益機能を失い,瓦解したということなのだろう.この辺の利益構造が崩れつつあるとなると,有権者を直接味方につけるような政策なら,地方有力者に
参院選が終わった。民主党に投票した私とすれば期待を上回る結果になったが、ブロガーとしての予想(参照)は大きく外した。そのあたりの反省から書いてみたい。 予想を外した理由は二つあった。一つは一人区でここまで自民党が負けるとは思っていなかったことだ。象徴的な事例としては片山虎之助参院幹事長落選は想像もしていなかった。私は基本的に5月時点での読売ウィークリーの読みである、15選挙区での獲得はいけるのではないかと思っていた。しかし、読売ウィークリーが自民党勝利例とした富山ですら自民党は敗れた。 29選挙区のうち、自民が議席を固めつつあるのが群馬、富山など15選挙区、逆に民主優位なのが岩手、三重など6選挙区。残りの8選挙区はほぼ互角の戦いだ。 結果は自民党が獲得した議席は6に過ぎなかった。 結果がわかった時点で振り返って、一人区の予想が7月7日の時点で可能だったかだが、私には無理だったのではないかと
いやまあアレです。5位に入ってほしくて入れた共産党が敗れてくやしいなーって話なんですけどね。まあ川田龍平に期待するしかないかな。 自民党大敗で、アナウンス効果があんまり無かったと言われてるようですが、この人に関してはそうでもないんじゃないですかねえ。 アンケートは「毎日」が「07年参議院選挙 全候補者アンケート」としておこなったもの。この中で「日本の核武装について、あなたの考えに最も近いものを一つ選んでください」との設問があり、選択肢は(1)将来にわたって検討すべきではない(2)今後の国際情勢によっては検討すべきだ(3)検討を始めるべきだ(4)核兵器を保有すべきだ―となっていました。 このうち(3)の「検討を始めるべきだ」と回答したのは、自民党の丸川、西田、鴻池の三候補のほか、自民党比例候補の衛藤晟一、米田建三の二氏、民主党比例候補の玉置一弥、川合孝典の二氏の計七人です。 「検討を始めるべ
話題になるのは年金問題、政治とカネの問題ではあるが、いろいろ外部問題があるような気がする。 小泉政治の矛盾と小泉政治修正への不満 反自民の民意自体が二つの矛盾した潮流がある。主流は小泉時代の地方軽視の構造改革へ不満が時間差になって今になって顕れた。もう一つは安倍政治が小泉政治から逆行して古い自民党へ回帰している不満である。自殺した松岡農相の自殺を巡り、農林予算がばら撒かれ、天下り官僚が肥えていることが目下に晒され、後任の赤城農相は昔ながらの丼勘定の政治資金管理が為されていることが目下に晒された。自民党は金権腐敗時代から何ら変わっていないという印象を与えた。 思えば、郵政選挙の時は都市部で新しい自民党への期待から大勝した一方、地方では相変わらずの古い選挙をして圧勝した。矛盾した民意を総取りして大勝した反動が、矛盾した逆風を諸受けしたことによる大敗である。 自民党の自力低下 統一地方選での自民
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