世界は四大元素(エレメント)で、できている。 水、風(空気)、火、そして土(地)。 安手のファンタジーにもRPGにも登場するこのアイデアは、西洋では、古代ギリシアの哲学者エンペドクレス(競馬で古代オリンピックで優勝経験あり)に遡る。 彼によれば、物質のアルケー(万物の根源)は、火、水、土、空気の四つのリゾーマタ(rizomata:根)からなり、それらを結合する「ピリア(φιλια philia:愛着)」と分離させる「ネイコス(neikos:憎)」がある。 愛と憎の原理によって、四つのリゾーマタ(四大元素)は、集合離散をくり返す。 宇宙は愛の支配と争いの支配とが継起交替する動的反復の場と理解される。 ヒポクラテスは、この抽象的な4つのリゾーマタを、生物の身体に見つけられる具体的な液体に割り当てた。 すなわち粘液…水、血液…空気、胆汁…火、黒胆汁…土。 そして、これら体液のバランスの崩れが病い
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