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文学史と交響曲に関するushiwatatのブックマーク (1)

  • イタリアのハロルド

    なんという、素直で伸びやかな楽想か! 幻想交響曲の固定観念の、屈折した、まとまりのない旋律線(それがあの曲のダイナミズムの源泉ではあるが)とは比較にならない。特に6小節目に付せられたII7の和音が、甘酸っぱい、青春の追憶を呼び起こす。このII7の和音の用法は、メンデルスゾーン(この時期に、ベルリオーズと交友関係(と言っても、こと対ベルリオーズに限って言えば、相当裏表があった人物の様ではあるが、まぁいい[;^J^])を結んでいる)の「春の歌」の、あの懐かしい感傷を想い起こさせる。 第1楽章では、序奏部でこの主題が呈示/確保されたのち、ソナタ形式による活気のある主部に移る。風景の描写というよりは、幸福感を表現している。第2楽章は、巡礼の行進曲。和声とリズムに関する、革新的とは言わないまでも、確かに新しい感覚がある。第3楽章は、ひなびたセレナード。第4楽章は、ベルリオーズが生涯を通じて得意とした

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