(高橋)今から100年前の1914年7月28日、第一次世界大戦が起きました。当時「戦争は短期間で終わる」との人々の期待とは裏腹に、5年の歳月と兵士だけでおよそ1000万人の犠牲を払う悲惨な結果となりました。 この第一次世界大戦、今年は100年と言う節目の意味でも、また現在の国際情勢を考える上でも、大変注目されています。きょうはヨーロッパ・中東担当の二村委員、ロシア担当の石川委員、 そして、アメリカ・安全保障担当の高橋の3人で時間を19分に拡大してお伝えします。 (高橋)さて、第一次大戦と「今」をつなぐキーワードを私たちは3つ選びました。 (二村)1つは「今も残る負の遺産」です。中東やウクライナの危機など、今国際社会が直面する様々な問題の根が第1次世界大戦にあります。 (石川)今もアメリカの一極支配が終わりつつあるように、当時大英帝国の覇権が揺らいでいた、そうした国際情勢の類似です