前回の記事で、今年第3四半期(7-9月)には携帯電話端末市場の利益率が全体として低下したことに触れた。この業界を代表する大手8社の純利益は、合計で85億1000万ドルとなり、前期の85億7000万ドル、前々期(第1四半期)の90億1000万ドルを下回った。 業界全体でみると、第3四半期の利益率は前期(第2四半期)から1%減少したが、それでも前年同期からは30%増加、またこの3年間は年間20%のペースで増加が続いている。第3四半期の各社の状況は次の通り。 ノキア(Nokia)は黒字に回復。ただし利益の額は1億8000万ドルで、大手8社全体に占める割合は約2%に過ぎない。 モトローラ(Motorola)では赤字が続いている。ただし赤字額は2000万ドルで、前四半期のマイナス9000万ドルから大幅に減少、2007年からの累積赤字額は46億9000万ドルとなった。グーグルによる買収が進むなかで、今
NokiaがMicrosoftと戦略提携、Microsoftにとっては大きなチャンス、Nokiaには大きなギャンブル 2011年2月11日、NokiaとMicrosoftは英ロンドンで記者会見を開催し、両社が戦略的提携を結んだことを発表した。発表内容を見ると、この提携はほとんど事業の統合に近い所まで踏み込んでいる。なにしろ発表資料には「経営資源を統合」し「開発ロードマップを共有」する、と書かれているのだ。 この提携で、Microsoft側は多くのものを得る。 (1) Windows Phoneのシェア拡大。Nokiaは世界最大の携帯電話メーカーである。 (2) 検索エンジンBingへのトラフィック増大と、モバイル広告収入。NokiaのスマートフォンではBingを主力検索エンジンにすると発表されている。 (3) Nokiaの技術力、販売網、各国に開設済みのアプリマーケット。世界中で、あらゆる
ノキアは問題だらけです。スマートフォンも問題ならソフトウェアも問題、アメリカも問題。でも、問題の所在を100%理解するには、問題ないもの-つまりNokiaの目を問題から逸らしているものを理解しなくてはダメ。というわけで、みなさまにご覧にいれたいのがこちら、世界で最も売れてるケータイです。 今世界では清潔なトイレが使える人より、携帯持ってる人の方が多いとされます。が、世界携帯利用人口推定50億人のうちスマートフォン持ってる人はほんの一部の特権階級で、iPhoneはそのまた一部、微々たるものです。 何時間もアプリいじって、ソフトウェアのアップデートの重箱の隅つついて笑ったり、画面の解像度やピクセル密度がどうのこうの言ってるとつい忘れてしまいがちだけど、実言うと携帯電話っていうコンセプトそれ自体が既に奇跡なんですよね。 携帯電話は毎日の世界を1点に集約してくれる端末です。これがあるお陰で知り合い
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