日本人にも人気の高い世界的リゾート、インドネシア・バリ島などで最近、密造された地酒を飲んで欧米人4人を含む計25人が相次ぎ死亡したことが3日分かった。地元警察によると、メチルアルコール中毒とみられ、ほか数十人も病院で治療を受けたという。 バリ州警察報道官によると、死亡した外国人は米国やオランダなどからの観光客ら。バリ島と隣のロンボク島で先週以降、それぞれ「アラック」と呼ばれる地酒を飲んだ後、中毒症状で病院に搬送されて死亡した。 世界最多のイスラム教徒が住むインドネシアでは酒類の税率が高く設定されており、ヒンズー教徒の多いバリ島などではコメなどから造る地酒に人気がある。しかし一部は当局の審査を受けない密造酒で、アルコール度を上げるためランプ燃料などに使われるメチルアルコールを混ぜることも多いという。(共同)