著者の大河内直彦さんは海洋研究開発機構・生物地球化学部門のリーダーであり、この分野では日本を代表する科学者の一人だ。そのかたわら気候変動や地球科学に関するポピュラーサイエンス、すなわち科学読み物の作家としても出版界では注目が集まっていた。気候変動の謎に迫った『チェンジング・ブルー』が硬派な大部であるにもかかわらず、非常に評価が高かったからだ。 現役の科学者の本分はもちろん研究そのものであろう。科学読み物などを書いても「科学業界的」に評価されることは少ないはずだ。現役の経営者がテレビのバラエティ番組に出演しただけで、虚業と非難されることと似ているかもしれない。しかし、それでもなお、著者は現代社会を形作ってきた原動力の風景、すなわち科学の現状と背景をおさらいしてみたいと思い、本書の執筆にとりかかったという。 熱心な大河内直彦ファンとしては、じつに複雑な心持ちだ。なによりも本業の研究をしてもらい
9月に入ってから撮影された南沙諸島の航空写真(CSIS/AMTI発表)によると、中国が南沙諸島に建設している人工島のファイアリークロス礁とスービ礁、それに中国が以前より占拠しているミスチーフ礁の3カ所で、軍用基地として使用可能な3000メートル級滑走路がそれぞれ建設されているのが確認された。 急がれていた南沙諸島への拠点確保 これまでのところ、人民解放軍の南シナ海に対する前進拠点は、西沙諸島の「永興島」であった。 永興島は、軍・政府関係者ならびに漁業関係者をはじめとする民間の人々も居住して1500名ほどの人口を抱え、南シナ海の“中国の海洋国土”を管轄する三沙市行政機関が設置されている。 そして、人民解放軍海軍部隊と武装警察部隊が常駐しており、2700メートルの滑走路を有する航空施設(ちなみに沖縄の米海兵隊普天間基地の滑走路も2740メートルである)と5000トン級の艦船が接岸できる港湾施設
7月7日に気象衛星『ひまわり8号』の正式運用開始、7月14日にはNASAの宇宙探査機ニュー・ホライズンズが冥王星に再接近と、このところ宇宙や天文の話題が続きました。静止衛星軌道上から“可視光”のカラー映像で捉えた地球のリアルな姿や、それまで想像すら難しかった太陽系外縁にある冥王星の詳細な情報は、宇宙・天文好きな人達を大いに賑わせています。 そこで、もっと宇宙を身近に感じるべく、『学研 ワールドアイ』に、これらの天体の姿を投影してみることにしました!
今や、約2100枚のDVDを1秒で送信できるほどの伝送能力を持つ海底ケーブル。太くてゴツいものと思いきや、意外なほど細いのに驚かされる。いったいどんな技術で“細くてタフ”なケーブルを作っているのか。驚きに満ちた製造方法を見るべく、北九州の工場に飛んだ。 日々の暮らしや仕事に欠かせない存在となっているインターネット。いつ、どこにいても“すぐに情報を得られる”便利さは国内だけにとどまらず、日本にいながらにして海外の情報を瞬時に把握できるのも、今や当たり前の光景だ。 こうした海外からの情報が、どんなルートをたどってきているのか考えたことはあるだろうか? その答えは――“海底”だ。 国際間の通信といえば、衛星を使った通信を思い浮かべる人もいるかもしれないが、2015年の時点では国際通信のほぼ99%を海底ケーブルが担っている。衛星に比べて伝搬時間が短く、大容量の信号を扱うことができ、地上のトランスポ
FASTERは、日米間を直接結ぶ総延長約9000kmの光海底ケーブルだ。米国西海岸と日本の千葉県千倉および三重県志摩の2か所を結ぶ。回線容量は60Tbps。60Tbpsといってもあまり想像がつかないかもしれないが、1秒にDVD最大1500枚のデータを送信できる能力を持つ。高精細映像(15Mbps)を約400万人が同時にストリーミング視聴することができる速度という。 海外とのデータ通信は、99%が海底ケーブルを経由しているといわれる。バックアップとして衛星通信もあるが、インターネットを使う上で光海底ケーブルは、今や欠かせない社会インフラとなっている。 KDDIは、昨今の動画コンテンツのリッチ化やIoTの普及などにより、日米間の通信は今後5年間で約4倍になると予測する。KDDI 理事 グローバル技術・運用本部長の梧谷重人氏は、FASTERの背景について、「この伸びになると今運用している光ケーブ
ニュース これは貴重すぎる、地盤調査データをもとにした地盤サポートマップが無料公開中 (2015/6/9 06:00) 住むエリアを決める際、地盤の強度がどのくらいかは、地震などの災害に備えて知っておきたいところ。とはいえ、土地を購入して自宅を建築するのでもない限り、地盤調査を依頼するのはややハードルが高い。いま一部で注目を集めているのが、日本全国の地盤情報が見られる「地盤サポートマップ」だ。これは地盤調査や地盤環境診断業務を行っているジャパンホームシールド社が、地盤調査および解析実績の100万棟突破を記念して無償で提供しているもので、同社が過去に行った地盤調査が日本地図に落とし込まれており、4段階で地盤の強度が表示されるというもの。掲載されているデータはすべて実際に地盤調査が行われたスポットであるため、説得力は抜群と評判だ。IEやChromeなどのブラウザーがあれば登録不要で閲覧できるこ
ゴールデンウィークは道路渋滞は付き物。やはり長時間拘束される渋滞は高速道路上のものが多い。 そういうわけで旧日本道路公団、現在のNEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本は、それぞれ経路検索機能をWeb上で提供している。そしていずれも旧日本道路公団や都市高速道路各社のICやJCT、SA/PAを網羅している。 車載ナビやスマートフォンなどのナビアプリなどでも経路検索はできるし、「オラ全マップ頭に入っているからナビなんていらんぞなもし。」というお方もいるわけだが、それでも「ドラぷら」でチェックしておいたほうがよい。 ポイントは、出発前に車に乗らなくても渋滞予測を踏まえた経路検索ができること。車載ナビ派は必ず車に行かなくては経路検索できないし、車載ナビはVICSなどでリアルタイムの渋滞情報把握は得意だが、先の出発時間の渋滞予測はできないか得意ではない。 NEXCO3社のそれぞれの経路検
日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中 エコカー大戦争! 「エコカー=日本の独壇場」と思っているとすれば、それは大間違いだ。電気自動車、ハイブリッド車を巡る市場争奪戦はこれからが本番。日本は序盤戦を制したに過ぎない。世界規模の取材でエコカー大戦争の行方を探る。 バックナンバー一覧 上海郊外にある、上海オートエキスポパーク。同内の「上海汽車會展中心」でSAE-Chinaの年次総会が行われた。また同地は電気自動車普及のEVZONEとして充電施設等も多数完備 Photo by Ke
JAXAは東京都内で2015年4月上旬にミッション終了が予定されている熱帯降雨観測衛星「TRMM(トリム)」についての説明会を開催。宇宙から雨を観測する衛星として初の日米共同で開発されたTRMMは、約17年という当初の計画を上回る長期観測を続けてきた。今日の気象観測に大きな貢献を果たしたTRMMの功績を振り返る。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2015年2月19日、東京都内で会見を開き、同年4月上旬にミッション終了が予定されている熱帯降雨観測衛星「TRMM(トリム)」についての説明会した。宇宙から雨を観測する衛星として初の日米共同で開発されたTRMMは、約17年という当初の計画を上回る長期観測を続けてきた。地球規模での大気変動や詳細な降雨観測技術の発展など、今日の気象観測に大きな貢献を果たしたTRMMの功績を振り返ろう。 TRMMに与えられたミッションとは TRMMとはTropical
東京の鉄道路線図SVGを作りました&パブリックドメインで配布します ロンドン地下鉄路線図での作図方法に基づいた東京の鉄道路線図を作ったので公開・配布します time2014/12/20 hatenabookmark- Illustratorを使って、東京圏の交通路線図を作りました。 現在、これを書きだしたSVGファイルを以下に置いて、ウェブ上から見られるようにしています。まだマップとして大した処理はしていないので、PCとかだとスクロールが面倒ですが、スマートフォンなどタッチ端末だとそこそこ見られると思います。 なお、AIファイル・SVGファイルはパブリックドメイン(CC0)としますので、配布・改変・販売含め、煮るなり焼くなり好きに使っていただいてかまいません。 railmaps - github どうして描いたの? 昔からハリーベック氏のロンドン地下鉄路線図がとても好きで、自分もこういうも
旅行が劇的に快適になる…ぜひ知っておきたい23のライフハック ホリデーシーズンは旅行を楽しむ人が増えますが、ちょっとした知識の有無によって、旅の快適さは大きく変わるものです。 劇的に旅行が快適になる、23の知識や裏技をご紹介します。 1. 重要な書類は、旅行の出発前に撮影したりスキャンしておく。(パスポート・宿泊先・フライトスケジュールなど) 盗難や紛失時に、スマートフォンやタブレットで簡単にアクセスできると、トラブルの度合いは大きく変わる。 2. メガネケースに、充電ケーブルやイヤフォンを入れておくとスッキリ。 3. スキンケア化粧品など、液体を適量だけ持っていきたいときは、ストローに入れて両サイドを熱で溶かすと便利。(機内持込の液体は100ml以下) 4. 空のペットボトルを持ちこみ、セキュリティ通過後に水を補充すれば、節約にもなるし、没収もされない。(たいてい搭乗ゲートまでのトイレの
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く