5月に発生した価格.com改竄事件で、Webサイトに仕込まれたウイルスを当初から検知できたウイルス対策ソフトはキヤノンシステムソリューションズが販売する「NOD32」だけだった。「Virus Conference for Enterprise 2005」で、キヤノンシステムソリューションズの高本勉部長(セキュリティソリューション事業部第二技術部)がNOD32について解説した。 ● 強力なヒューリスティック機能が未知のウイルスを検知 まず、価格.com改竄事件を振り返ってみよう。キヤノンシステムソリューションズによると、カカクコムが事件を公表した5月15日に先立つ10日に、NOD32ユーザーから「数社のWebサイト閲覧時にウイルスの可能性があると警告された」という報告を受けていた。その後、NOD32の開発元であるスロバキアのEsetにサンプルを送付。11日にはサイトからダウンロードされるウイ