聴取を受けている海上保安官が乗務していた巡視艇「うらなみ」に入る捜査員ら=神戸市中央区で2010年11月11日午後1時42分、後藤由耶撮影 沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突を巡るビデオ映像流出事件で、第5管区海上保安本部(神戸市)の神戸海上保安部に所属する海上保安官(43)は警視庁捜査1課の調べに「映像は巡視艇内の共有パソコンからUSBメモリーに取り込んだ」と説明していることが捜査関係者への取材で分かった。一方で、海上保安庁のコンピューターネットワークは職員なら誰でも無条件で閲覧できるシステムにはなっていないことから、捜査1課は映像の入手方法について裏付け捜査を急いでいる。 捜査関係者によると、映像は第11管区海上保安本部(那覇市)から海上保安庁本庁、海上保安大学校を経由し、5管ともう一つの管区に渡ったとみられる。このルートで入手できたのはこの三つの管区に限られるという。 保安官は流出後、読