会見で謝罪する神戸大の的崎尚医学研究科長・医学部長(中央)ら=22日午後、神戸市中央区(山田太一撮影) 神戸大は22日、兵庫県出身者が受験できる医学部の推薦入試の地域特別枠で、募集要項に明記しないまま県内の過疎地域出身者に加点していたと発表した。大学医学部の不正入試をめぐる問題で、国立大の不適切な配点が明らかになったのは初めて。平成27年度入試から始まり、30年度入試では最大25点を加点していた。今後、追加合格者が出る可能性もあるという。 神戸市内で記者会見した藤井勝副学長は「不適切なことと考えており、受験生に深くおわびする」と謝罪した。一方、不適切な配点をした理由について、的崎尚(たかし)医学部長は「県内で医師や公立病院の数が不足している地域を重視することが、地域に定着する医師の養成に資すると考えた」と釈明した。 神戸大によると、地域特別枠は過疎地域で医師を定着させようと、県内の高校卒業