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ブックマーク / blog.tinect.jp (18)

  • 世界一のコーチですら「素直じゃない人は放っておけばいい」と思っていた。

    最近読み直していて、結構なインパクトがあったがある。 元GoogleCEO、エリック・シュミットが書いた、「1兆ドルコーチ」だ。 「1兆ドルコーチ」とは、シリコンバレーで活躍したビル・キャンベルというコーチのこと。 何を大げさな、と思う方もいるだろうが、「1兆ドル」は決して大げさな表現ではない。 ビル・キャンベルは1兆ドルにも値するコーチだった。いや、1兆ドルは彼が生み出した価値に遠くおよばない。 彼はスティーブ・ジョブズがつぶれかけのアップルを立て直し、時価総額数千億ドルの会社にするのを助けた。ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、エリックがスタートアップだったグーグル(現アルファベット)を時価総額数千億ドルの企業にするのを助けた。これだけでも1兆ドルを大きく超えているが、ビルがアドバイスした企業はほかにも数知れない。 彼がコーチした人たちの名には、元アメリカ副大統領や、スタンフォード大

    世界一のコーチですら「素直じゃない人は放っておけばいい」と思っていた。
  • 私が仕事をしてきた中で「最も合理的」と感じたリーダーの話。 | Books&Apps

    もうずいぶん前のことになる。 あるIT業の業務改善プロジェクトに、私はいちメンバーとして参加した。 その会社のプロジェクトメンバーは全部で8名。期間は約9ヶ月だった。 経営陣肝いりの、それなりに大きいプロジェクトである。 そのため、プロジェクトマネジャーは、掛け値なしに優秀であった。 指示は的確で、果敢に新しいことにチャレンジするが、無用なリスクは取らず、守りが堅い。 メンバーとの関係も付かず離れずとバランスが良く、理想的な人物だった。 だが経験的に、プロジェクトメンバー全員が優秀であることはほぼない。 政治的な理由からか、教育効果を期待してなのか、リストラ予備軍だからなのか、それとも単なる人手不足なのか。 理由は様々だろうが、プロジェクトメンバーの中に、必ず2,3名はボンクラが含まれているのである。 そして、プロジェクトは一定の期間内に成果を出す、という厳しい制約があるため、無能の扱いを

    私が仕事をしてきた中で「最も合理的」と感じたリーダーの話。 | Books&Apps
  • 一見、理解されがたい仕事のスキルの所有者たちが、正当に評価され、報われますように

    いきなりですが皆さん、システムの保守・運用っていうと、どんなことする仕事なのかってご存知ですか? 勿論、一言で保守とか運用って言っても、対象となるシステムにもよりますし、担当者の守備範囲にも、契約の内容にもよるんで、あまり一概に言える話でもないんです。 ないんですが、それを承知でざくっと言ってしまうと、例えば一般的なwebシステムでいえば、 ・システムの負荷監視、死活監視、パフォーマンス監視 ・トラブル時の調査・問題切り分け・障害対応 ・インフラの故障対応 ・ネットワーク監視 ・バックアップ対応 ・定期メンテナンス ・ジョブ管理 ・マニュアル・ドキュメント管理 ・障害対応訓練 ・バージョン管理・変更管理 ・ログ管理 ・セキュリティパッチ対応 ・瑕疵対応、バグ対応 ・修正開発時の事前調査 この辺については、まあ代表的な保守・運用の仕事と言ってもそんなに問題ないでしょう。正確にいうと、保守と運

    一見、理解されがたい仕事のスキルの所有者たちが、正当に評価され、報われますように
  • 「連帯責任」は、ホント、勘弁して欲しい。

    小学生だった頃。 校長先生が、全校朝会で、繰り返し繰り返し、不思議なことを言っていた。 「君たちは単なる「小学生」ではなく、「◯◯小学校の小学生」として見られるから、、学校の外でも、礼儀正しく、ルールを守って過ごすように。」 私は当時、校長先生が何を言わんとしているのか、よくわからなかった。 小学生の前に「◯◯小学校の」がついたところで、一体何だというのだ。 ◆ 時が流れて、私は中学生になった。 そして「隣の席の人が入部したいと言っているから」という、消極的な理由だけで、バスケットボール部に入った。 ところが、入部してみて驚いたのは、上下関係の厳しさだ。 今は珍しいかもしれないが、当時私が所属していた部活はOBが絶対的な権限を握っており、とにかく最大限に気を遣わなければならなかった。 特にそれを実感するのは合宿だ。 毎年夏と春に1週間程度の合宿があり、その期間は朝から晩まで過酷な練習とボー

    「連帯責任」は、ホント、勘弁して欲しい。
  • コンサルタントだった頃学んだ「議論がうまい人」とそうでない人の5つの差異。

    コンサルタントをやっていたころ、「議論」を見る機会がよくあった。 「見る」といったのは、私が議論に参加することは殆どなかったからだ。 というのも、コンサルティングには 「お客さんとは絶対に議論するな。お客さん同士で議論してもらえ」 という原則があり、私はそれを忠実に守ったのである。 そのため私は、第三者として、様々な会社で、多くの議論を見る機会に恵まれた。 そこで一つ気づいたことがある。 「議論のうまい人」と「議論がへたな人」は、非常にはっきりと分かれるのだ。 「議論」とは何か 当然、人によって議論に抱くイメージは異なるだろうから、まずハッキリとさせておかなければならないのが、「議論」の定義だ。 広辞苑にはこのように書かれている。 【議論】 互いに自分の説を述べ合い、論じ合うこと。意見を戦わせること。またその内容。 (広辞苑第六版) 私が見てきた議論の殆どは会議やディスカッションなど、 「

    コンサルタントだった頃学んだ「議論がうまい人」とそうでない人の5つの差異。
  • 無能にペナルティを課しても、無能は組織からなくならない。では、どうするか。

    いろいろな会社で仕事をしていると、「ケアレスミスをする人」「同じミスを繰り返す人」に結構な割合で遭遇する。 やれるのにやらない、わかっていてもできない、大事なことを忘れる、そのような行動を繰り返す彼らに付けられる名前は無慈悲そのものだ。 すなわち、「無能」である。 そして、世間は無能には極めて厳しい。 ハーバード大学公衆衛生学のアトゥール・ガワンデ氏は次のように表現する。 私たちは、そのような「無能」の失敗に対しては感情的になってしまいがちだ。 「無知」による失敗は許せる。何がベストなのかわかっていない場合は、懸命に頑張ってくれれば私たちは満足できる。 しかし、知識があるにもかかわらず、それが正しく活用されてないと聞くと、私たちは憤慨せずにはいられない。 氏の述べる通り、「知っているのにやらない」時や、「わかっていてミスをした」時には、組織はミスをした人物に非常に冷酷な仕打ちをする。 叱責

    無能にペナルティを課しても、無能は組織からなくならない。では、どうするか。
  • 映画で「殺人は違法です。演じている役者たちは実際には死んでいません」と断るべきなのか?

    この映画のなかで、「育ての親」との対局で勝ってしまった主人公のプロ棋士・桐山五段が、やり場の無い罪悪感から(ふたりのあいだには、他の家族も巻き込んでの葛藤があるのです)、高校生にもかかわらず 「連れていかれたカラオケスナックで、目の前に置かれていた他の人(成人)のお酒を一気に空けてしまう」 というシーンがあるのです。 若気の至りというか、やり場のない屈みたいなものを描くシーンとしては、ごく一般的なもので、僕はとくに気に留めなかったのですが、エンドロールをみていて、驚きました。 キャストやスタッフの名前が流れていくなかで、こんな文章が出てきたのです。(正確な文章は記憶していないのですが、こういう内容でした) 「未成年の飲酒は禁じられています。劇中で使用した飲みものに、実際はアルコールは入っていません」 僕はけっこう映画を観てきましたし、基的にエンドロールは最後まで眺めるのですが、この「断

    映画で「殺人は違法です。演じている役者たちは実際には死んでいません」と断るべきなのか?
  • なぜ「システムが無事に動いている」ことの価値は理解されないのか

    最近はあまり技術的な仕事をしていないんですが、実は私は元々DBエンジニアです。 OがつくDBとか、PがつくDBとか、mがつくDBとかをいじくって、クエリを書いたり、テーブルの設計をしたり、パフォーマンスのボトルネックをあれこれ調べて解消したり、INDEXヒントを総とっかえして頑迷なオプティマイザをぶん殴ったりすることが主なお仕事でした。今でもたまーにそういうことをします。 同業の方であればお分かりかと思うんですが、DBのパフォーマンスは凄く唐突に、かつ多くの場合極端に落ちます。そして、DBのパフォーマンスが落ちると物凄く広範囲に影響が及びます。 アプリケーションサーバ、重くなります。クライアント、ろくに動かなくなります。お客様、切れます。カスタマーサポートにはわんさか電話がかかってきます。 ただ「遅くなる」だけでも十分に影響は甚大なのですが、それ以上のトラブルが発生するとまあエラいこっちゃ

    なぜ「システムが無事に動いている」ことの価値は理解されないのか
  • 「理念やビジョンがあるから会社がまとまる、なんて大嘘」というコンサルタントの話。

    「会社には、経営理念がある」ということは広く知られているが、「なぜ理念が必要なのか」については意外と知られていない。 いや、正確に言えば「理念がなぜ存在するか」についての当の理由が間違って伝わっている事が多い。 私が「経営理念」について、初めて考えさせられたのは、コンサルタントになって二年目の事だった。 ある、鉄鋼業界出身のコンサルが、印刷会社の社長に「経営理念」について指導していたのを見ていたのだ。 そのコンサルタントは言った。 「社長、この会社の経営理念はなんですか」 「お客様のために、誠意を尽くして商売をする、です。」 コンサルタントはそれを聞き、声を荒げた。 「あのねえ社長。こんな世のため人のため、みたいな、なんとでも取れる経営理念なんて、何の役にも立たないよ。テンプレート通りにつくってるから、会社がダメになるんだよ」 今思えば、相当失礼な言い方だったが、その指摘は的を射ていた。

    「理念やビジョンがあるから会社がまとまる、なんて大嘘」というコンサルタントの話。
  • 学生の「なぜ管理職は給与が高いの?」という疑問に回答した管理職の話。 | Books&Apps

    ある会社でインターンを実施した時の話だ。 一通りのカリキュラムを終えてもらい、アンケートを取った。そして、そのアンケートの中に、「なんでも疑問があったら書いて下さい」という設問があったのだが、そこに面白い疑問が書いてあった。 「なぜ、管理職は給料が高いのですか? プロ野球チームは監督よりも現場のほうが給料がいいですよね。 管理職の方が「いや、僕の仕事は現場じゃなくて、皆が仕事しやすいような環境を作ることだから」と言っていたので、気になりました。」 素朴だが重要な疑問だ。これを管理職の方に見せたところ、誠実に回答していたので、抜粋をご紹介する。 質問ありがとうございます。 「管理職はなんで給料が高いんですか?」という疑問、最もだと思いました。順を追って回答します。まず、給料がどうやって決まるのか、という話です。 普通、給料は「成果への貢献度」によって決まります。つまりプロ野球であれば「チーム

    学生の「なぜ管理職は給与が高いの?」という疑問に回答した管理職の話。 | Books&Apps
  • 人に「意識改革」を求めてもあまり効果はない。仕組みからアプローチする。

    何かの失敗について振り返るときに、2種類の人間を見かける。 「犯人探し」をする人間と、 「原因探し」をする人間 の2種類だ。 彼らは似たことをしているようだが、その実は全く異なる。 「犯人探し」を主に据える方の発言は以下のとおりだ。 「誰に責任があるのだ」 「こんなことになってしまって、どうしてくれるのだ」 「謝罪せよ」 「担当者を変えろ」 「あいつが悪い」 「やる気が無い」 彼らの頭の中にあることは、「この事態を招いた人間を糾弾し、責任を取らせ、意識改革を促すこと」だ。したがって、彼らは失態を犯した人を糾弾しなければならないと考える。 代わって、「原因探し」を主に据える方の発言は以下のとおりだ。 「何がこの事態を引き起こしたのだ」 「どのような方法がまずかったのか」 「何が原因なのか」 「やり方を変えよう」 「仕組みを変えなければ」 彼らは「人」の責任も考えるが、むしろ「システム」「仕組

    人に「意識改革」を求めてもあまり効果はない。仕組みからアプローチする。
  • 他者を攻撃することで、有能さを示そうとする人と、助けることで、有能さを示そうとする人。

    ある会議に出席していた。ある商品プロモーションの企画会議だった。 そして、その日はある若手が、商品プロモーションの企画案を発表する手はずであり、10数名の参加が見込まれていた。今回の商品は社長の肝いりのものであり、皆が注目する企画会議であった。 会議開始から5分ほどして、若手の企画案のプレゼンテーションが始まった。 プレゼンテーションの技術は稚拙なものの、骨格は概ねよく練られた案だった。ただし、それなりのお金がかかる案であり、社長がイエスというかどうかは、微妙な状態だ。 プレゼンテーションが終わり、質疑応答に入る。その若手が「何か質問はありませんか」というと、何名かが手を挙げる。 一人の営業マンが指名を受け、質問を行った。 「かなりのお金がかかる案だと思いますが、費用対効果はどのようにお考えなのですか?」 確かに、若手は費用対効果について説明を行っていないわけではなかったが、その部分につい

    他者を攻撃することで、有能さを示そうとする人と、助けることで、有能さを示そうとする人。
  • 有能な人たちが「働きたくない」と嫌がる会社の特徴。

    一つの会社に所属している会社員の時には気づきにくかったが、世の中には有能な人々が数多くいる。 一流の技術者。 一流のマーケターであり、ライターの彼女。 別の彼は、データ分析を専門とする。 人工知能の専門家。 保険とファイナンスのプロ。 彼らはフリーランス、経営者、会社員としてそれぞれ活躍している。 一見バラバラの経歴と所属ながら、彼らは「知識労働者」という共通点がある。自らの知識と手腕によって成果を出すことで、組織やプロジェクトに貢献している。 そして、彼らの考え方は驚くほど共通項がある。彼らが「働きたい」という会社は様々なのだが、「絶対にこの会社では働きたくない」ということはほぼ共通しているのだ。 有能な知識労働者に嫌われてしまう企業は、一流の人達を惹きつけることができない企業であり、衰退する会社だ。 奇しくもピーター・ドラッカーは1972年に既にこの状況を予言していた。※1 彼ら(知識

    有能な人たちが「働きたくない」と嫌がる会社の特徴。
  • 「できません」と言わないソフトウェア技術者の話。

    私の知人に、ほとんど「できません」と言わないソフトウェア技術者がいる。営業であれば、「出来ません」と言わない方は普通にいるのだが、ソフトウェア技術者では珍しい。 「GoogleAnalyticsのように、グラフィカルに表示できないですか?」 ⇒「なんとかしましょう」 「1週間以内に実装できないですか?」 ⇒「わかりました」 「応答のスピードを上げられますか?」 ⇒「やってみます」 彼は周りからたいへん頼りにされているのだが、かと言って安請け合いするわけでもない。仕様に問題があれば必ずディスカッションを求め、必ず納期は守る。 私は彼が「やったことはないですが、多分できるでしょう」と言い、そのとおりになったことを何度も見た。 最近すぐに「できません」という社員が増えているとの悩みを経営者の方々からお聞きする。無茶な要求をする 上司や顧客がいるのも事実だろうが、考えもしないで「できません」という

    「できません」と言わないソフトウェア技術者の話。
  • 新米リーダーが必ずやらなければいけないこと。

    働いてある程度経つと、リーダースキルを求められる。もちろんリーダーは天才でなくては務まらないものではなく、だれでもできる仕事だ。 しかし、リーダーと一般社員は、いわば別の仕事であって、作業者の延長にリーダーがいないのは周知のとおりである。 そのため、リーダーになりたての頃は求められる成果を勘違いしたり、スタイルを変えることができず苦労する人が多い。 前職では企業に向けて多くの研修を行っていたが、最も人気なのは年間を通じて管理職研修であった。リーダーとしてのスキル、マネジメントの手法を学びたいということで数多くの方が学びに来た。 だが、セミナーで得たノウハウややを読んで得た知識は実践しなければ身につかない。それは、どんな技術も同じである。 数学は自分で手を動かして問題を解かなければならない。 英語は実際に人と話さなくてはいつまでたっても身につかない。 プログラミングは、実際にソフトを作る必

  • 「正社員のいない会社」の話。

    少し前訪問した、あるテクノロジー系企業が、少し変わった会社だった。社長、役員、フリーランス、そしてパートタイム労働者だけで事業を構成しているのだ。 つまり、「正社員」は一人もいない。 聞くと、「こういう会社は結構多い」とのこと。 どのように事業を運営しているか。具体的には次のようなものである。 1.経営戦略、企画、新規事業、研究開発、営業は社長と役員が成果主義で行う。 報酬は青天井。成果に応じて支払われる。役員は労基法の適用外とされており、労働時間に対しての対価はない。 社長の給与も会社全体の成果に連動しており、オーナーだからといって、お手盛りは許されていない。 2.実作業はフリーランスが行う。 こちらは契約によって成果が定義され、時間はどれだけかかろうがもちろん支払いは一定である。 だが、成果が定義されているので、一定の要件を満たすと割増の報酬があり、かなりの額を稼ぐことができる。安定し

    「正社員のいない会社」の話。
  • ただ「急かす」だけの上司と、部下の仕事をスピードアップさせる上司のちがいは、2つの質問にある。

    あらゆる会社に、結構な確率で、仕事を「急かす」上司がいる。カッコ内は部下の心の声だ。 上司 「こんな仕事3日でできるだろう」 部下 「…はい。」(いやいや、3日なんで絶対無理だから) 上司 「このプロジェクトは、1ヵ月でやれ」 部下 「…。がんばります」(いやいや、言ってることを実現しようとすると、最低3ヶ月はかかるから) もちろん、「早く仕事をしろ」と言う上司の気持ちもわかる。また、「ひょっとして部下が怠けているのでは」と疑心暗鬼になる上司もたくさんいよう。しかし、上司に急かされても、実際仕事は全く早くならないばかりか、かえって部下が上司への対応策を見つけるために余計な時間を使うハメになる。 仮に突貫工事で仕上げても、結局納期に間に合っただけで、肝心のプロジェクトの成果物や仕事のクオリティはおざなりになる。また、それを修正するために結局、より多くの時間がかかるため、「何のために急かしたの

    ただ「急かす」だけの上司と、部下の仕事をスピードアップさせる上司のちがいは、2つの質問にある。
  • コンサル会社で、部下に課した8つの訓練。

    私はコンサルティング会社に10年以上在籍したが、入社して4年目にマネジャーとなり、それ以来ずっと、部下に仕事を教えてきた。とは言え、胸を張って言えるような、たいしたことを指導してきたわけではない。上司から受け継がれ、「ごく当たり前」とされていたことを指導してきただけだ。 しかし最近になり当時のことを振り返ると、先人たちの知恵が生み出した指導方法はなかなか理にかなっており、各所で「どのような訓練をやっていたか」と聞かれることが増えたため、ここでその内容を記すことにする。 内容はごくシンプルで、おそらくどこの会社でもやっている普通のことだろう。が、個人的に重要な訓練ばかりであると思っているので、新人の研修や、部下の育成の参考となれば幸いである。 1.時間管理 時間管理は新人に最初に教える技術であり、すべての仕事の根幹をなす技術だ。手帳の使い方、タスク管理の方法、スケジューラの使い方など、また、

    コンサル会社で、部下に課した8つの訓練。
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