日常的に使う漢字の目安となる「常用漢字表」(1945字)の見直し作業を進めている文化審議会の漢字小委員会は、「匂(にお)う」など常用漢字候補の191字について音訓の読み方案をまとめた。 同委員会では今年7月、常用漢字に「匂」「畏」「妖」「貼」など191字を追加する案を了承しており、今回は、これらの字についての読み方案を「匂(にお)う」「畏(おそ)れる」「妖(あや)しい」「貼(は)る」などと認めた。それぞれ「臭う」「恐れる」などとの使い分けが可能になる。 このほか、同委員会は、「混」という字に「こむ」という訓読みを加えるなど、従来の常用漢字34字についても音訓の読み方を追加している。