伯方塩業松山本社に並ぶ「伯方の塩」=4日、愛媛県松山市萱町4丁目 大相撲の八百長問題が愛媛県内の企業にも影響を与えている。「伯方の塩」で知られ、清めの塩を東京・国技館で行われる3場所に供給する伯方塩業(松山市萱町4丁目)は、今後も塩の供給を続けるべきかどうか困惑、日本相撲協会の対応を見守っている。 同社は、他社との競合などもあって一時は途切れたこともあったが、20年以上前から、塩を供給している。1場所あたりの供給量は約600キロ。懸賞も場所中、1日に2本出していた。野球賭博問題が発覚した後も相撲界を支えたいと、塩の供給と懸賞金を続けてきた。 だが、今回の八百長問題について、近藤博明代表取締役(72)は、「野球賭博と違い、取組に期待を寄せる相撲ファンの思いを踏みにじったことが残念でならない。根本的にその風土を見直して、一から再出発して欲しい」と話す。 同社が供給してきた塩は、清めの塩