民主党の松木謙公農林水産政務官(52)は23日、政務官を辞任する意向を固め、細野豪志首相補佐官に辞表を提出した。 松木氏は小沢一郎元代表の側近。22日の党常任幹事会で、政治資金規正法違反事件で強制起訴された元代表に対し、判決確定まで党員資格停止とする処分が決まったことに抗議するためとみられ、菅政権にとって打撃となりそうだ。 松木氏は23日夜、国会内で元代表に近い政務三役と会い、辞意を伝えた。この後、松木氏はBSフジの番組に出演し、「政府・与党にとって一番大切なことは2011年度予算案と関連法案を責任を持って通すことなのに、今の党執行部はおかしい」と述べ、菅首相と党執行部が元代表の処分問題で党内亀裂を深めたとを批判した。 ただ、松木氏以外の小沢元代表に近いほかの政務三役に同調する動きは出ていない。 松木氏は衆院北海道12区選出で当選3回。