3月末に閉館した奈良市の観光案内施設「なら奈良館」で展示していた明治時代の奈良町と、奈良時代の平城京を再現した大型模型の〈第二の人生〉が決まらない。 1辺4~5メートルの大きさがネックになっているため。市は今月中に施設を明け渡し、模型を一時、旧都祁行政センターに移す考えだが、その後の行方は未定のままだ。 奈良町の模型は1990年製作。約1億2000万円かかったとされる。伝統的な町並みを伝えるため、現存する建物や過去の写真、住民への聞き取りなどで、明治時代中頃の様子を100分の1の大きさで再現。元興寺や間口が狭くて奥行きの長い住宅など数百の建物がずらりと並び、庭の木々や屋根の瓦など細部まで表現した精巧な造りだ。 一方、平城京の模型は2000分の1の縮尺。碁盤の目状に住宅や寺院が整然と配置され、周囲には水田を再現。奈良盆地に計画的に造られた都市だったことも分かる。 なら奈良館は2001年3月、
横浜外国人墓地…東日本大震災で倒れた墓石を見て回る樋口詩生さん。所有者が不明で倒壊を伝えることができない(7月23日撮影) 横浜に居住した多くの外国人が埋葬されている横浜外国人墓地(横浜市中区山手町)を運営している財団法人「横浜外国人墓地」(ジョン・コモル理事長)が、4年前から進めている所有者の割り出し作業が進んでいない。 新規に判明したのは、約3100区画のうちの約110区画で全体のわずか約4%。これまでの判明分を合わせても約13%にとどまっている。埋葬から100年以上経過している墓が多く、割り出し作業は難航している。同法人は「所有者は名乗り出てほしい」と呼び掛けている。 同墓地には、横浜が開港した1859年に攘夷(じょうい)派の武士に殺害されたとみられる2人のロシア人や、62年の生麦事件で大名一行に殺された英国人1人も埋葬されている。日本人に殺害されたため、墓地を管轄していた江戸幕府は
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下記文献を調査。 ・御大典記念福井県人之精華 昭和4 H280/Z3/1 p141に記述あり ・関東在住福井県人史 大正12 H280/H20/3 掲載なし ・県外在住福井県人史 大正14 H280/H20/1 掲載なし ・東京在住新福井県人録 昭和5 H280/H9/1 掲載なし ・近畿在住福井県人史 大正10 H280/W/1 掲載なし 福井県に生まれる。1898年、工手学校土木科卒業後、福井県、つづいて千葉県に勤務した。1906年、東京市に移籍。月島や芝浦などの埋立事業と河川の改修工事に従事。また、工手学校の教授を務める。1918年、内務省に都市計画課が設置された際、招請されて六大都市の都市計画に参画。1919年、都市計画実行に移すため、名古屋市土木課長に転出、第一期街路築造事業として六大幹線の計画を樹立し実施する。これは同市の新都市としての計画の噂失となった。そ
1.外記様町の現在地を確認する。 『福井県の地名』より、外記様町→漆門内→福井市中央 2.福井県関係調査相談DB http://refsv.library.pref.fukui.jp/fukuilib/Menu.aspで「観音」「札所」など検索 → 事例「越之国三十三札所の由来と各場所を知りたい」より、『福井震災 語り継ぐわが町の記録』p398に「六番札所 慈母観音 福井市中央二泉橋北 豊島観音(小永啓)」あり。 ただし、豊島観音についてこれ以上の記述はなし。 3.観音(H180)関係の書架をブラウジング → 豊島観音についての記述はなし 4.仏像(H718)関係の書架をブラウジング → 豊島観音についての記述はなし 5.福井市順化の地区史を確認 →『順化の町の昔といま』p152 泉町の昭和20年(空襲前)頃の復元地図(住宅地図)に「小永」姓あり。『よみがえれ城下町、順化』p24に「豊島観
1.なし。 2.参考までに江戸期の文書の翻刻資料として下記文献を紹介。 『拾椎雑話・稚狭考』(福井県立図書館,郷土誌懇談会/編 1954年) 『元禄期越前の幕府領大庄屋日記』1,2 (福井県文書館 2005,2007年) 『若狭国小浜町人の珍事等書留日記』(福井県文書館 2009年) 福井県文書館発行の資料は下記URLで全文閲覧可能。 (http://www.archives.pref.fukui.jp/fukui/publications_sousho.html) また、文書館では、次の史料(古文書)があるとのこと。 ・京都に行くために福井のお寺が発行した手形 ・京都に行った際にかかった費用などを記録した史料 ・福井県文書館ホームページ(http://www.archives.pref.fukui.jp/) デジタル歴史情報→資料紹介→飯田広助家文書「四国西国巡礼道中記」 明治5年の巡礼
天正2年から明和7に至る福井藩の正史である『国事叢記』(翻刻版『国事叢記』上 福井県立図書館/共編、福井県郷土誌懇談会 1961.3 p25)の、慶長六年九月に「御本丸・二之丸者 家康公御縄張。惣御郭者、吉田修理亮源好寛。」と記述されており、これが出典と考えられる。 1.H521福井城関係の資料、H221福井市史、H200福井県史などをブラウジング 『福井の城』(吉田純一/著 フェニックス出版 1994.2 H521/Y2/2)のp26に「秀康は翌六年九月、勝家の北庄城を改修・整備しながら新たに築城の工を起こした。清水丹後守好正を総奉行(一説には吉田修理とも)とし、本丸と二の丸は徳川家康自らが縄張を担当したとも伝わっている。」と記述あり。出典は明記されておらず。 『金沢城 福井城』(学習研究社 2004.11 H521/K5/1)のp33に「城の縄張りは、徳川家康が自ら行ったと伝えられてい
大正から昭和戦前に活躍し、森永ミルクキャラメル、スモカ歯磨などの広告を制作した片岡敏郎についての資料を探している。 下記当館所蔵資料に参考となる資料を確認した。(2011.07.14) ●請求記号:103-TOK 『広告エポックの人片岡敏郎』(東京コピーライターズクラブ 編、誠文堂新光社、1968) →関係各者と作品で綴る片岡敏郎の追想記 ●請求記号:180.9-KAT 『片岡敏郎スモカ広告全集』(マドラ出版、1992) ※別冊付録との2冊組 →『スモカ広告作品集』全7輯に掲載された広告作品をまとめたもの。 別冊付録には各輯に掲載された敏郎執筆の「はしがき」を再録。 片岡敏郎のエピソードと語録、新井静一郎、土屋耕一、天野祐吉、加味根養三、藤野和三郎によるエッセイを収録 ●雑誌『広告批評』2006年8月号 306号(マドラ出版) p.50-56「片岡敏郎再発見」天野祐吉 執筆 →片岡敏郎が企
以下の資料を提供しました。 『よみがえる金沢城1 450年の歴史を歩む』 石川県教育委員会事務局文化財課金沢城研究調査室/編 石川県教育委員会 2006.3 (K391/1026/1) 『よみがえる金沢城2 今に残る魅力をさぐる』 石川県金沢城調査研究所/編 石川県教育委員会 2009.3(K391/1026/2) 『金沢城の三御門 河北門・橋爪門・石川門 (金沢城史料叢書11)』 石川県金沢城調査研究所/編集 石川県金沢城調査研究所 2010.3 (K391/1023/11) 『金沢城を探る 河北門の発掘調査 (金沢城調査研究パンフレット No.6)』 石川県金沢城調査研究所/編集 石川県金沢城調査研究所2008.3 (K391/1013/6)
当校の先生が授業で用いるため、「ミロのヴィーナス」の復元図(腕などがついたもの)の載った資料を探しています。 Wikipediaでは、フルトヴェングラーによる復元図の画像が掲載されていますが、これを含めて2、3種類の復元図があればよいとのことでした。なお、とくに有名な美術家・美術史家のものでなくても構わないようです。
渡辺信四郎(鉄道技師、1865.7.26~)の没年月日・遺族、信四郎の次兄渡辺悌二郎(医師、大正13没)の略歴・遺族、三兄渡辺忠三郎(陸軍少尉)の生没年月日・略歴・遺族を知りたい。 南部常次郎(土木技師、1865.6.10~1933.2.6)の肖像写真を見たい。 また、人名辞典等に各人の記載があれば複写希望。 渡辺信四郎については、没年月日・遺族とも不明。 渡辺悌二郎については、『福井県南条郡誌』p661~664,『鶚軒遊戯』p233~236,『武生市史 資料篇 3』p203~204 『福井県医学史』p474に略歴あり。 渡辺忠三郎については、『東京在住新福井県人録』p705より、生年月日は万延元(1860)年1月1日。没年月日は不明。遺族については「長男武氏は東京帝国大学工学部を卒業せる秀才にて岩手県釜石製鉄所に勤務して名望あり尚他に二女あり。」との記述あり。 南部常次郎の肖像写真は確認
夏目漱石の主な作品が入っている十数冊セットの本で、作品の本文に行番号が振られていて、ことばの索引が付いているものを探している。 以前見たことがあり、書名は忘れたが、昭和50年代頃出た本で出版社名に「教育」を含んでいた気がする。 お探しの図書は『作家用語索引 夏目漱石 第1~14巻、別巻』(教育社 1984~1986)だと思われます。 各図書の後半は作品本文が収録され、本文には行番号ではなく文番号が振られています。図書の前半は用語索引になっています。 収録されている作品(各巻書名)は、第1巻「倫敦塔・薤露行」、第2巻「坊っちゃん」、第3巻「草枕」、第4巻「三四郎」、第5巻「それから」、第6巻「門」、第7巻「彼岸過迄」、第8巻「行人」、第9巻「こころ」、第10巻「吾輩は猫である 索引」、第11巻「吾輩は猫である 本文」、第12巻「虞美人草」、第13巻「明暗 索引」、第14巻「明暗 本文」、別巻
在日米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)へ米原子力潜水艦が頻繁に入港しています。 今年寄港8回 同基地に配備されている原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)が夏の作戦行動で出港(6月12日)して以降、ロサンゼルス級攻撃型原潜ヒューストン(6月27日~7月5日)、同級コロンビア(同1日~6日、11日~14日)、巡航ミサイル潜水艦オハイオ(同13日~17日)の3艦が4回延べ24日間にわたり相次いで寄港しました。原潜の寄港回数は今年に入って8回を数えます。 2010年の原潜寄港回数は20回と過去5年間で最多、06年(9回)の倍以上でした。原子力艦船の横須賀への寄港増加の背景には、中国への対応、中東やアジアでの「対テロ戦争」遂行を理由にした太平洋地域への重点配備があります。米国防総省の06年版「4年ごとの国防計画見直し」(QDR)は「太平洋へのプレゼンス(軍事的影響力)を増強する」として、11隻の
日本共産党の宮本岳志、高橋ちづ子両衆院議員は2日、高木義明文部科学相に対し、東日本大震災の被災地の学校教育について、党議員団の申し入れを行いました。 (全文は、日本共産党のホームページに掲載) 申し入れは、被ばく対策や学校再建などを求めたもので、宮本氏は、国会議員団などによる現地調査をふまえたものであることを説明。「被災により学びの道を閉ざさない取り組みや、放射線から子を守る問題は党派を超えてやらなければならない」と強調しました。高橋氏は、放射線から子を守るための「国の強いメッセージが必要だ」と指摘しました。 高木文科相は、共産党の国会質問は現地調査にもとづくもので「大きな刺激になっている」「(申し入れに対しては)しっかりやりたい」と応じました。 申し入れでは、「これ以下なら絶対に大丈夫という値はない」という立場から、被ばく量を可能な限り下げることが必要だと強調。福島県などでの徹底した線量
全国学童保育連絡協議会は2日、全国の学童保育の実施状況調査結果(5月1日現在)を発表しました。 学童保育数は前年比667カ所増え、初めて2万カ所を超えました。入所児童数は2万9千人増の約82万人でした。大規模学童保育の分割などで施設数は一定増えるものの、保育料が高いなど条件整備の遅れから入所児童数は微増という傾向が続いています。 政府は、2014年度までの5年間で入所児童数を30万人増やすとしていますが、大きく立ち遅れています。同協議会は、事態を打開するには「学童保育制度の抜本的な拡充、条件整備の向上を図ることが急務の課題」と指摘しています。 今回の実態調査には、東日本大震災の被害にあった岩手、宮城、福島3県の34市町村が含まれていません。昨年はここに207カ所の学童保育があり、7588人が入所していました。 同協議会の調査では、大震災で使用できなくなった学童保育は3県で48以上。うち7カ
民主党政権になってから2度目の「防衛白書」を防衛省が発表しました。民主党政権が昨年12月に決定した「防衛計画の大綱」を受けた白書でもあります。 今年の白書は東日本大震災で自衛隊と米軍が共同して支援にあたったことを「特集」として冒頭に置き、日米軍事同盟の強化がいかに重要かを強調しているのが特徴です。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故という未曽有の災害にあたって国の総力をあげて支援し、各国の支援を受け入れるのは当然です。大震災支援の見返りに憲法違反の軍事同盟を強化するなどというのは許されません。 被災者の苦しみよそに 白書は、大震災の被災地で支援にあたった米軍の「トモダチ作戦」と自衛隊の共同作戦を「今後の日米同盟の更なる深化に繋(つな)がるものとなった」と自賛しています。日米同盟は軍事同盟です。いまなお多くの被災者が苦しんでいるのをよそに、大震災の支援をテコに軍事同盟を強化・拡大するのはあ
東日本大震災を口実に宮城県で期間社員150人全員の雇い止め計画をすすめているソニーは、宮城県に事情を聞かれ、新しい就職先の紹介・あっせんをしていると説明していることが分かりました。ところが、実際に紹介された求人情報は、非正規雇用で就業先が県外のものがほとんどで、なかにはフィリピン勤務もあり、期間社員は「家族がいるのに、ばかにした内容だ」「ソニーが責任をもって雇用継続すべきだ」と声をあげています。 雇い止め通告を受けた仙台テクノロジーセンター(多賀城市)の期間社員のうち22人が、ソニー労働組合仙台支部(電機連合加盟)に加入し雇用継続を求めています。 ソニーに就職あっせんを委託された派遣会社が6月に行った説明会で、期間社員に渡された求人情報を見ると、19件の求人はすべて非正規雇用で、住所が宮城県内となっているのは1件しかありません。 宮城県内という求人もよく見ると、「その他条件」欄に「3日程度
センターで作った堆肥を利用してキャベツづくりに汗を流す桜井利光さん=宮城県登米市で2011年8月2日、津久井達撮影 大震災や肉牛・稲わらの放射性セシウム汚染で、コメどころ東北の有機農法が危機に直面している。宮城県登米市の堆肥(たいひ)生産施設7基がすべてストップし、環境にやさしい肥料が足りなくなってきた。コメ農家から出る大量の稲わらを多くの家畜に与え、そのふんを堆肥に使い、安全で肥沃(ひよく)な農地を作る--。理想的な自給型有機農法循環サイクルが崩れ出している。 同市は総面積約536平方キロのうち35%が農地だ。コシヒカリやひとめぼれで知られる宮城県の15%に当たる約5100戸の米作農家が市内にある。また、牛や豚も全県の約2割を出荷し、古くから農家同士で稲わらと堆肥を交換、肥沃な農地を作ってきた。 さらに、自治体(9町が05年に合併し登米市に)とJAは、牛や豚から出る大量のふんを処理する施
東京電力福島第1原発事故で放出された放射性セシウムに汚染された稲わらが肉牛に与えられていた問題で、事故の損害賠償範囲を検討している文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会は、汚染された可能性がある稲わらが流通した17道県を対象に、風評被害を賠償対象とする方向で検討に入った。賠償対象の全体像を示す中間指針に盛り込み、5日の会合で決定する予定。 農林水産省によると、汚染の可能性のある稲わらが流通したのは、北海道、東北地方全県(6県)、栃木、茨城、群馬、埼玉、千葉、静岡、岐阜、新潟、三重、島根の各県。これらの道県では、牛肉の取引価格が最大7割下落する風評被害が発生した。千葉の稲わらの放射性セシウムは暫定規制値を下回っていたが、同審査会は対象に含める方針。 この問題をめぐっては、暫定許容値を上回る放射性セシウムが検出された牛肉については業界団体が畜産農家から買い上げ、その費用を東電が補償する仕組みを政
政府は3日、原子力規制に関する組織再編で、環境省の外局として「原子力安全庁」(仮称)を設ける方向で調整に入った。東京電力福島第1原発事故を踏まえ、原子力を推進する立場の経済産業省から原子力安全・保安院を分離。内閣府の原子力安全委員会や、文部科学省の放射線量のモニタリング機能も統合する案が浮上している。細野豪志原発事故担当相が近く試案を公表し、来年4月の発足を目指す。 原子力安全庁の設置は原発の推進と、規制を所管する部署を明確に切り離すのが狙いだ。安全庁には文科省や内閣府原子力委員会などが担っている原発のテロ対策など「核防護」に関する権限を付与。福島第1原発事故の原因を究明する事故調査・検証委員会の所管を内閣府から移すことも検討している。 菅直人首相は原発を推進する資源エネルギー庁と、規制する保安院が経産省内に存在する点を問題視し、保安院の分離を指示。今年6月に政府が国際原子力機関(IAEA
参院本会議で原子力損害賠償支援機構法案が賛成多数で可決され、議場に一礼する海江田万里経産相=国会内で2011年8月3日午前10時30分、藤井太郎撮影 東京電力福島第1原発事故の被害者への東京電力の損害賠償を国が支援する原子力損害賠償支援機構法が3日午前の参院本会議で、民主、自民、公明各党などの賛成多数で可決、成立した。賠償支援の柱となる支援機構は月内にも発足する。 東電を含む原子力事業者が負担金を出して支援機構を設立。政府は必要な時にいつでも換金できる「交付国債」を付与するなどして機構の資金調達を支援する。付帯決議では、原子力事業者の無限責任を定めた原子力損害賠償法を1年後をめどに見直すとしている。【西田進一郎】
宮城県内の少年院に入る少年少女が、東日本大震災で被災した福祉施設でボランティア活動を始めた。彼らの多くは「外」の世界で起きた被害に当初実感がわかなかったが、全国の少年院から激励のメッセージを寄せられたのをきっかけに「こんな閉じられた所にいる場合じゃない」と訴えるようになったという。法務教官の指導を受けながら、奉仕活動を通して他人を思いやる心を育もうとしている。 7月15日。仙台市若林区の特別養護老人ホームを、同区の女子少年院「青葉女子学園」の少女2人が訪れた。ホームは津波にのまれ、建物は残ったものの1階には今も泥が残る。2人は床にたまった泥を取り除き、壁や窓ガラスをみがいた。 津波は学園の3キロ手前まで迫った。電気と水道が1週間、ガスは1カ月間止まり、少女たちは缶詰やレトルト食品だけで約20日間過ごした。テレビで初めて惨状を目にしたのは震災から1週間たった後だった。 そのころから、全国の少
【ベルリン篠田航一】ドイツ南部バイエルン州ブンジーデルにあったナチス副総統ルドルフ・ヘス(1894~1987年)の墓が先月、撤去された。墓は長年、過激な極右集団ネオナチが「聖地」として頻繁に訪れる巡礼先になっていたため、墓地を管理する教会が、巡礼地化阻止に踏み切った格好だ。だがその後、教会関係者らにネオナチから脅迫状が届く事態になり、地元警察は警戒を強めている。 ヘスはヒトラーの腹心で、第二次大戦後の戦犯裁判で「人道に対する罪」などで終身刑の判決を受け、ベルリンの刑務所に収監された。93歳で獄中自殺したが、ナチス幹部の中では最後まで生存した一人としてネオナチから神聖視され、墓は長年、巡礼先になっていた。 教会は遺族の承諾を得て先月20日に墓を掘り起こし、遺骨を灰にしたうえで海に散布した。この措置に対し、ネオナチ約250人が先月30日、市内で抗議集会を開催。大きな混乱はなかったが、地元警察は
福島県ホームページでは、従来のページからの問題点を改善されるようにサイト構成や分類の見直しを行い、平成26年3月29日に大幅にリニューアル致しました。 それに伴い、ページのアドレスが変更されております。 誠に申し訳ありませんが、前のページに戻っていただくか、下記の「福島県ホームページへ」のリンクからトップページにアクセスしていただき、再度、情報をお探しくださいますようお願いします。 福島県ホームページへ
特集 防衛白書閣議決定 中国意識し南西に展開2011年8月3日 Tweet 2011年版防衛白書で、南西諸島での警戒監視能力向上など、自衛隊配備があらためて示された。白書では名指しこそ避けたものの、「中国の軍拡を意識」(防衛省幹部)していることは明らかで、中国軍の海洋進出や装備の近代化などに対する防衛省の警戒感があらわになった形だ。さらに、中国の周辺国に対する対応について「高圧的とも指摘される」と明記。中国軍駆逐艦などの通過が活発化する南西の海をにらみ、他省庁との連携で紛争回避の外交努力を払う姿勢は薄いまま、防衛省は与那国島などへの自衛隊配備で一層の“防衛力”強化を図る構えだ。 6月8、9日の両日、中国海軍の駆逐艦など11隻が沖縄本島と宮古島の間を通過し、フィリピン沖で軍事訓練を実施した。 ■自衛隊が「奪還」 中国海軍は08年ごろから本島―宮古島間の公海から太平洋に進出し始め、現在
「新幹線効果なし」75% 鹿児島県内中小企業 2011年8月3日 00:49 カテゴリー:九州 > 鹿児島 3月の九州新幹線鹿児島ルート全線開通が業績に与えた影響について、鹿児島県内の中小企業の75%は「変わらない」と受け止めていることが、日本政策金融公庫のアンケートで分かった。全線開通3カ月後の6月下旬時点のアンケートで「プラスの影響を受けた」と回答した企業は14%にとどまった。公庫は「東日本大震災の影響もあり、まだ期待通りの効果が出ていないようだ」と分析している。 公庫の鹿児島、川内、鹿屋の3支店が計1472社を対象にアンケートし、737社から回答を得た。 それによると「プラスの影響を受けた」とした企業は「観光・出張客が増加した」「移動が便利になり営業活動を強化できた」などの具体的効果を挙げた。「マイナスの影響を受けた」とした企業も3%あり「他地域の企業の営業攻勢が強まった」などと
川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム(同市多摩区長尾)が来月オープンすることにちなみ、小田急電鉄は2日、漫画「ドラえもん」など、藤子・F・不二雄さんの代表的作品のキャラクターがカラフルに彩るラッピング電車「小田急F-Train」を報道陣に公開した。3日から1日4~5往復運行する。 「パーマン」や「キテレツ大百科」を含め代表的な10作品のキャラクターが登場。車内には作品のストーリーやキャラクターを紹介するポスターが掲示され、つり革のステッカーには作品にまつわるデザインがちりばめられている。 新宿駅のホームで行われたセレモニーでは、「どこでもドア」がデザインされたドアからドラえもんが降り立った。 ミュージアムが開館する9月3日からは、最寄り駅の登戸、向ケ丘遊園駅の列車接近音がドラえもんなどの主題歌に変更される。
福島県内の常勤医30人減 震災・原発事故で流出 福島県は2日、地域医療対策協議会を開き、県内医療機関の被災状況を報告した。東日本大震災と福島第1原発事故の後、常勤医が30人減少したことが明らかになった。 県内139病院(20床以上)全てを対象にアンケートを実施。回答した131病院の集計によると、3月1日の常勤医は計2022人だったが、8月1日現在では1992人に減った。 変動は地域差が大きく、相双地方で44人、郡山市で15人それぞれ減少した。一方で県北地方で12人、県南地方で7人増えた。緊急時避難準備区域の南相馬市原町区の4病院は、震災前の39人が25人に減った。 警戒区域(原発から20キロ圏)の3病院は回答しておらず、県全体の医師流出数はさらに多いとみられる。 協議会では委員から「放射能汚染が解決しなければ、いくら対策を行っても医師は戻ってこない」「若い看護師は、放射線の子どもへ
復興基本方針「高台移転盛り込んだ」 国、南三陸町に回答 政府が7月29日に決定した東日本大震災の復興基本方針について、宮城県南三陸町の佐藤仁町長は2日の定例記者会見で、基本方針に明記されなかった「高台移転」が事実上、基本方針に盛り込まれているとの見解を国側から示されたことを明らかにした。 佐藤町長によると1日、東京で三井弁雄国土交通副大臣と面会した際、高台移転の取り扱いについて尋ねた。その後、国交省から町の担当課に「高台移転は、基本方針で掲げた『防災移転促進事業の総合的な再検討』に組み込んでいる」との回答があったという。 佐藤町長は「それなら(高台移転を)明記するのが筋だと思う。政府が、被災地の思いをしっかり受け止めているのか、疑問だ。実情に即した復興メニューをお願いしたい」と話した。
南三陸避難所月末閉鎖 2500人「仮設入居にめど」 宮城県南三陸町は、東日本大震災で被災した町民約2500人が身を寄せる避難所59カ所について、8月末をもって全て閉鎖する方針を固めた。 現在建設が進められている仮設住宅が8月中旬ごろまでに完成し、避難住民が入居できる見通しが立ったため。来週にも各避難所の代表者に閉鎖の日程を伝える。 町によると、2日現在、集団2次避難先を含めて町内16カ所に1834人、大崎市など町外43カ所に656人の計2490人が避難生活を送っている。震災直後は町内と登米市の計44カ所に約9700人が避難した。 佐藤仁町長は「長期の避難所生活を送った皆さんにお疲れさまと言いたい。仮設住宅で生活を落ち着けて、町の復興に力を貸してほしい。避難者を受け入れていただいた自治体には深く感謝したい」と話した。
何者かが牛舎の牛逃がす 福島原発事故警戒区域 福島第1原発事故で立ち入り禁止となり、家畜の殺処分が進められている警戒区域(原発から20キロ圏)で、畜産農家の牛舎から、何者かによって牛が逃がされるケースが相次いでいる。家畜調査のために入った福島県職員も不審者を目撃しており、県畜産課は「動物愛護の観点から逃がしているのかもしれないが、所有者に無断で行うのは許されない。牛が野生化する危険もある」と訴えている。 県畜産課によると、これまで少なくとも警戒区域内の農家2戸で牛舎の鍵が勝手に開けられ、牛が逃がされていた。うち1戸は所有者の農家が牛舎に連れ戻したが、その後再び、何者かに逃がされたという。 警戒区域内への一時帰宅で牛舎を確認した農家からも、勝手に逃がされたという連絡があった。被害は国道や県道沿いの牛舎に集中している。 5月には、警戒区域内で家畜の調査をしていた県職員が、牛舎の中で牛に注
東日本大震災で甚大な被害が出た名取市閖上地区では、指定避難場所の閖上中の目前で、津波にのまれた人が多数いた。閖上公民館に避難した人々が閖上中に誘導され、指示に従って移動していたところを津波が襲ったという。同公民館も指定避難場所で、避難誘導は市の防災計画の規定にない。周辺の主要道路は、事故と信号ダウンなどで渋滞が発生。近くに高台がない地域で、避難者は大混乱に陥っていた。 (小島直広、末永智弘、勅使河原奨治) <渋滞> 「あの時、公民館の2階に避難させてくれれば、娘は助かったはず…」 長女ななみさん(14)=名取市閖上中2年=を亡くした漁業菊地篤也さん(49)=閖上2丁目=は悔しい思いを隠せない。ななみさんは3月11日の地震発生後、市の指定避難場所、閖上公民館に避難していた。 ななみさんの兄佳祐さん(21)は同日午後3時半ごろ、公民館グラウンドで「地震怖い」と泣く妹をからかった。「何、泣
学都仙台コンソーシアムが「復興大学」設置を検討 宮城県内の大学、短大などでつくる「学都仙台コンソーシアム」などが、今後の復興を担う人材の育成拠点「復興大学」(仮称)の設置を検討していることが2日、分かった。早ければ来年度にも開学する方針で、講義以外に被災地実習などを盛り込み、現場に強い人材の育成を目指す。 仙台市青葉区の東北学院大土樋キャンパスで同日開かれた日本私立大学団体連合会など主催のシンポジウムで、コンソーシアム運営委員長を務める沢田康次東北工業大学長が明らかにした。 構想では政治経済や心理学、心身のケア、工学などさまざまな分野の講義を設ける。コンソーシアムの各大学から10月をめどに講義の内容を募り、その後、正式に決定する。 講義だけでなく、行政、企業、地域で、災害時のさまざまな課題に即応できる人材の育成も視野に入れ、被災地での現場実習にも力を入れる。被災地の復興ビジョンなど
東日本大震災の復旧・復興支援を目的にした高速道路の無料化に伴い、対象路線で最も東京寄りの常磐道・水戸インターチェンジ(IC、水戸市)の利用が急増している。 高速道路料金を浮かそうと、同ICで乗り降りするトラックが目立ち、同IC近くの生活道路に入る車が増えて問題となっている。マイカー利用が増えるお盆を控え、国土交通省などは対策に頭を痛めている。 東北地方を中心とした高速道路の無料化は復興支援のトラックやバスなどの中型車以上と、遠方に避難している被災者の一時帰宅の負担軽減などのため、罹災(りさい)・被災証明書を持つ車両を対象に6月20日から始まった。対象路線のICで乗り降りすれば、首都高など一部区間を除き“ただ乗り”できる。 中型車以上は証明書は不要なため、例えば、岐阜各務原IC(岐阜県各務原市)から宇都宮IC(宇都宮市)へ向かう場合、通常であれば名神、東名、中央などの各高速を通り、大型車で片
鳥取市の鳥取砂丘で6月末に見つかり、県警が2日に江戸後期~明治初めに埋葬された成人男女2人ずつとする鑑定結果を発表した4体の人骨。 状況から事件性は否定されたが、人があまり立ち入らない場所に、誰がなぜそろって埋められたのかは謎のままだ。 4体は海岸線に平行に縦一列に並んでいた。 地元の浜坂郷土史会の橋本寿雄会長(78)は「海岸に漂着した身元の分からない遺体を、近くの海岸に埋葬したとする明治中期頃の記録がいくつかある。それより以前にも同じような慣習があり、ひつぎに入れて手厚く葬ったと考えるのが自然だ」と話す。 砂丘の歴史に詳しい鳥取大名誉教授の神近牧男さん(70)(鳥取市)は「大正時代にコレラが流行した時、伝染を恐れ、亡くなった人を砂丘に埋めたと地元の人に聞いたことがある。女性を含む複数の人が同時に埋められており、明治の頃にも同様のことがあったのでは」と推測している。
サッカー元日本代表でJFL(日本フットボールリーグ)松本山雅のDF松田直樹(34)が2日午前、急性心筋梗塞のため、長野県松本市内のグラウンドで練習中に突然倒れ、同市内の病院に緊急搬送された。搬送時には意識がなく、心肺停止状態だったという。集中治療室(ICU)で人工心肺装置を使って血流を維持し、微弱ながら心臓の鼓動は戻ったが、同日夜に会見した担当医は「極めて厳しい状況」と説明した。 ◆大分・西別府病院スポーツ医学センターのセンター長 松田貴雄医師 詳しい状況が分からないので即断はできませんが、おそらく循環器系統に何らかの異変が生じたと思われます。原因としては、心臓が不整脈を起こして心筋梗塞を起こしたものと推察できます。このようなケースでは事前に察知するのは難しい。心臓の既往症がなく、普段元気な人は精密検査をすることもないので、身体に変化が起こっていることを自覚できません。不整脈は本来、心臓が
福岡は3日、成績不振を理由に篠田善之監督(40)の解任と浅野哲也ヘッドコーチ(44)の昇格を発表した。福岡は3日現在、2勝2分け15敗の勝ち点8で最下位に低迷している。 福岡市内のクラブハウスで記者会見した浅野新監督は、J1残留に向け「残り15試合。すごく厳しい状況だが勝ち点を目指していく。いい戦いで終わらせたくない」と語った。 浅野新監督は現役時代に名古屋などで活躍し、日本代表としてもプレー。福岡では昨季からヘッドコーチを務めていた。 篠田監督は2008年7月に成績不振で解任されたピエール・リトバルスキー前監督の後任として就任。昨季はJ2で3位に入ってJ1復帰を決めたが、就任4季目の今季はJ1で開幕9連敗を喫するなど、不振を極めた。
サッカー元日本代表でJFL(日本フットボールリーグ)松本山雅のDF松田直樹(34)が2日午前、急性心筋梗塞のため、長野県松本市内のグラウンドで練習中に突然倒れ、同市内の病院に緊急搬送された。搬送時には意識がなく、心肺停止状態だったという。集中治療室(ICU)で人工心肺装置を使って血流を維持し、微弱ながら心臓の鼓動は戻ったが、同日夜に会見した担当医は「極めて厳しい状況」と説明した。日本代表として02年日韓W杯ではベスト16入りに貢献。今季からは16年間在籍したJ1横浜を離れ、松本山雅の主力としてチームのJリーグ昇格を目指していた。 会見した松本山雅の大月弘士社長や加藤善之監督によると、松田は松本市の梓川のグラウンドで午前9時半すぎに始まったチーム練習に予定通りに参加した。ウオームアップの約15分間のランニングを終え、立った姿勢で脈拍を計測しながらストレッチしていた時に「やばい、やばい」と言い
J1福岡、篠田監督を解任…昇格後に最下位低迷 (8月3日 10:47) 松田選手は急性心筋梗塞、懸命の治療続く (8月3日 03:04) 全国少年サッカー大会開幕…今回から8人制 (8月1日 17:41) 柏が仙台と引き分け、名古屋は福岡に圧勝…J1 (7月31日 21:45) サッカー・クラブユース、東京Vが2年連続優勝 (7月31日 21:08) なでしこリーグ初の観客2万人、INAC戦で (7月31日 20:56) なでしこリーグ、INACが岡山湯郷下し7連勝 (7月31日 19:31) 横浜Mは首位キープ、G大阪が3位浮上…J1 (7月30日 21:14) なでしこリーグ、日テレが伊賀と引き分け (7月30日 20:44) フットサルFリーグ開幕、V5へ名古屋白星発進 (7月30日 19:19)
東京電力福島第一原子力発電所事故で、警戒区域指定による避難や放射線による健康不安から福島県内の私立幼稚園の園児約2000人が県外に転園したり、幼稚園に通うのをやめたりしていることが、福島県全私立幼稚園協会の調査で分かった。 県内の私立幼稚園に通う園児1万9193人の約1割に当たる。さらに約300人が県内で転園している。幼稚園は、保育料の減収分や園庭の除染費用など約80億円の賠償を東電に求めた。就学前の子供たちのこうした実態が明らかになるのは初めて。 同協会によると、原発事故後から5月19日までの調査時点で、退園や休園、転園をした園児は約2300人。警戒区域と緊急時避難準備区域が約800人、いわき市が589人、県中地域の郡山市が581人、福島市などの県北が215人、須賀川市などの県南が95人。原発から約100キロ離れた会津地方でも18人が退園するなどしている。 約2300人のうち、放射線量の
原子力発電所に関するシンポジウムや住民説明会に、電力会社が社内や関連会社などの関係者を動員した問題で、四国電力以外にも東北、中部、中国、九州の4電力会社で、当時の副社長や社長が動員を指示したり、了承したりしていたことがわかった。 社員らの動員は、これまで四国電力など6社で判明しているが、このうち5社で経営陣の関与が認められたことになる。 副社長が関与していたのは、2006~10年に開かれた東北電力女川(宮城県)、中部電力浜岡(静岡県)、中国電力島根(島根県)、四国電力伊方(愛媛県)の各原発についてのプルサーマル計画に関するシンポジウムなど。 東北電力では09年12月、火力原子力本部長の副社長が幹部との打ち合わせで「出席できる人は出てください」と述べ、出席した部長らが部下に伝え、管理職や関連会社への参加要請が行われた。中国電力では、08年12月に電源事業本部長の副社長や島根原子力本部長の常務
東電に損害賠償請求へ 原発事故で肉牛に風評被害 青森 青森県内の畜産団体の事務担当者らは2日、青森市で会合を開き、福島第1原発事故に伴う風評被害による肉牛の損害賠償を東京電力に求めるため、協議会を設立する方針を確認した。 県畜産農業協同組合連合会(七戸町)が会合の開催を呼び掛け、県畜産協会、県農協中央会など7団体の14人が出席。弁護士費用も賠償請求の対象にする条件で、11日の次回会合で、各団体の参加の有無を確かめることにした。 連合会によると、原発事故の風評被害などの影響で、出荷した県産牛肉の価格は枝肉1キロ当たりで通常より300円程度下落したという。 連合会の奥島一志常務理事は「価格下落もあり、畜産をやめるしかないという農家は多い。農家を救うため、賠償請求を実現したい」と話した。
福島県、警戒区域内の牛処分急ぐ 豚、ニワトリほぼ終了 処分開始当日の養豚場。約1カ月間で、生きていた全ての豚が処分された(前田さん提供)=6月23日、南相馬市小高区 福島第1原発から20キロ圏内の警戒区域で家畜の殺処分を行ってきた福島県は、7月末までの約2カ月間で、豚約3000頭、牛約50頭、ニワトリ約400羽を処分した。これまでに餓死した分も含めると、豚とニワトリの処分はほぼ終了し、これから牛の処分を本格化させる。 警戒区域内では原発事故前まで、約320戸の農家が合わせて豚約3万頭、牛約3500頭、ニワトリ約44万羽を飼育していた。事故によって立ち入り禁止になり、家畜の世話も不可能になったため、県は5月27日から所有者の了解を得た上で処分している。 処分は柵を設けて家畜を追い込み、薬剤を注射する方法。県職員や県農業総合センター畜産研究所の獣医師ら約30人態勢で続けている。 処分した
医療施設の被害313億円 国補助2割、拡充要望へ 宮城 東日本大震災で被災した宮城県内の医療施設の被害額が313億円に達し、うち復旧の国庫補助対象となるのは2割にとどまることが2日、県のまとめで分かった。県は「復旧が進まなければ地域医療の再建に支障を来す」として、4日に村井嘉浩知事が行う政府要望で補助の拡充を求める。 県によると、被災した医療施設は公立と私立を合わせて950カ所。施設を復旧する際に国の補助を受けられるのは、公的病院や政策医療を担う民間医療機関の140カ所に限られている。被災施設の85%を占める地域の開業医や歯科診療所など810カ所は、対象外とされている。 補助対象の医療施設でも、補助率は最大で各施設の復旧費の3分の2で、高額な医療機器や施設解体費は補助そのものが認められていない。 このため国庫補助が見込める額は全体で63億円にとどまり、残る約250億円は事業者の自己負
杉に津波塩害 倒木深刻 宮城突出32ヘクタール 国道45号脇で変色と枯死が進む杉林=2日、気仙沼市本吉町二十一浜 東日本大震災の津波で浸水し、葉が赤茶色に変わる塩害が生じている被災地の杉林で、枯死による倒木が目立っている。幹線道路や住宅などに近い場所も多く、関係者は対応に頭を痛めている。 宮城県南三陸町との境に近い宮城県気仙沼市本吉町二十一浜では、海沿いを走る国道45号のすぐ脇に高さ10メートル以上の杉林が続く。赤く変色した木々の一部は根元から倒れたり、傾いたりしている。車道側に倒れれば、次々と行き交う車にぶつかる恐れもある。 林野庁によると、震災による森林被害のうち、宮城県内の塩害は6月末時点で32ヘクタール。このうち南三陸町が14ヘクタールで約44%を占め、宮城県気仙沼市7ヘクタール、宮城県石巻市5ヘクタールと続く。津波被害の大きかった岩手県や福島県からは、大きな塩害被害の報告を受
東日本大震災で大きな被害を受けた福島、宮城、岩手の3県で、5月の清酒の出荷量が前年より2~6割も増加した。全国で「震災復興支援イベント」が盛んに開催され、3県の清酒に人気が集まったことが理由とみられる。3県の酒造組合は「清酒離れが加速しているなか、異例の出来事」と驚く。一方で今後は、東京電力福島第1原発事故で、米などに放射性物質の影響が懸念され「今秋から造る清酒を買ってもらえるのか」と心配する声も上がっている。【高島博之】 震災では、福島で3軒、宮城で8軒、岩手で3軒の蔵元が全壊。福島ではさらに、原発20キロ圏内の1軒が避難指示で操業できなくなった。流通経路の寸断もあり、日本酒造組合中央会によると、3月の出荷量は前年同月比で福島78%▽宮城55.1%▽岩手61.3%に落ち込んだ。 ところが、4月に入ると、被災地の商品を積極的に販売する復興支援イベントが商業施設や飲食店で開催されるようになっ
放送中の第43部で終了するTBS系の長寿時代劇「水戸黄門」について、ゆかりの地である水戸市の高橋靖市長と近隣2市の代表が2日、東京都のTBSテレビを訪問し放送継続を要望した。3市の観光振興に悪影響が懸念されるとして「連携したイベントやPRなどで協力するので、再検討を」と求めた。 番組は第二代水戸藩主の徳川光圀が主人公のモデルで、光圀の墓がある茨城県常陸太田市や那珂市の市長らが高橋市長に同行した。3市長らの要望書は「番組終了は全国のファンにも私たちにも非常に残念」と述べ「人情や涙、正義感などが集積されたこのドラマは、今の社会でこそ放送の必要性が高い」と訴えている。 水戸市によると、TBS側は「引き際」の重要性を説明しつつ、再放送は当面継続する方針を示したという。【山崎明子】
原発依存からの脱却は短時日ではできない。政府は「短期」「中期」「長期」に分けて考えるという。基本的に賛成だ。現実的なロードマップを描くには時間軸の設定が不可欠である。 短期的には天然ガスによるガス火力発電にシフトするほかない。火力発電所の建設には用地選定まで含めれば通常10年ぐらいかかる。直ちに着手すべきだ。 天然ガスをめぐる状況は一変している。米国で頁岩(けつがん)中のシェールガスを採取する方法が確立し生産量が急拡大した。中国を含め世界中で開発が進んでおり、国際エネルギー機関(IEA)は2030年までに、世界のガス消費量は50%増加するという。「天然ガスの時代」だ。 ◇当面はガス火力で 脱原発に踏み切ったドイツもガス火力で穴埋めする。しかし、需要の拡大で価格の上昇は必至だ。ガスの購入契約の保全だけでなく、ガス田採掘の権益拡大に努めるべきだ。国家的支援を強化する必要がある。 石炭火力発電は
原発事故発生時に、被ばくした恐れのある患者の初期診療にあたる「初期被ばく医療機関」の約4割が原発の20キロ圏内にあり、原発が立地・近接する15道府県のうち7道県では全てが20キロ圏内にあることが、毎日新聞の調べで分かった。福島第1原発事故では震災翌日に20キロ圏内に避難指示が出され、初期被ばく医療機関6病院のうち3病院が機能しなかった。2県では指定していなかった。各自治体で体制の見直しや検討が始まっている。 被ばく医療機関は国の防災基本計画に基づき整備された。初期、2次、3次の3段階で、初期被ばく医療機関で対応が難しい場合、2、3次の医療機関に患者を搬送する。 営業運転中(停止中を含む)の全国17カ所の原発について、被ばく医療機関(初期、2次)に指定された病院・診療所の距離を調べた。佐賀、鹿児島県は初期医療機関を指定せず、2次医療機関も全て20キロ圏内にあった。北海道、茨城、新潟、静岡、石
鳥取市の鳥取砂丘で6月末に4体の人骨が見つかった事件で、鳥取県警は2日、いずれも江戸時代後期から明治時代初期の人骨とする鑑定結果を発表した。死因は不明だが、凶器による骨の損傷などはなく、埋葬されていた可能性が高いという。 県警によると、人骨は鳥取大医学部が鑑定。骨組織の変化や虫歯の治療痕がなかったことなどから時代が判明したという。人骨は20~50代と30~40代の男性、30~40代の女性2体とみられる。当時の埋葬は座位が一般的で、今回のようにあおむけに寝かされた状態で埋葬された例は珍しいという。【川瀬慎一朗】
経済産業省原子力安全・保安院は2日、東京電力に対し、福島第1原発1~3号機の原子炉の冷却システム全体の安全性について評価し、3日までに報告するよう求めた。同原発から20~30キロ圏内に設定した「緊急時避難準備区域」の解除に向け、原子炉が安定的に冷却できるかどうかを確認する。東電の評価を受け、4日にも内閣府原子力安全委員会に報告する。 東電は同原発から出る高濃度の汚染水を浄化し、炉心に戻して冷却する「循環注水冷却」を実施している。このシステムの設備の強度や耐震性のほか、外部電源の喪失などで、冷却機能が失われた場合でも、何時間で注水が再開できるかなどの評価を求めた。 解除は、ほかに放射線のモニタリングの結果などを踏まえ、政府と地元自治体が協議したうえで決定する。【足立旬子】
【カイロ和田浩明】シリア政府による民主化勢力への武力弾圧は3月の開始から約5カ月が過ぎ、死者は1700人に達した。2日も中部ハマなどで24人が死亡、軍部の“無差別攻撃”は激化している。しかし、国際社会は制裁措置など効力の薄い対応にとどまり、リビアと同様の軍事介入を求める声は少ない。背景には、介入が宗派間紛争を誘発する危険やイランの反応に対する懸念、自国権益に関する思惑が絡む。反体制派側にも外国の直接介入への反発がある。 アサド政権にはオバマ米大統領ら各国首脳が非難、資産凍結などの制裁を科している。欧州連合(EU)は2日、追加制裁対象のマフムード国防相ら5人の氏名を公表。イタリアは在シリア大使を召還した。国連安全保障理事会でも非難決議案を巡る協議が続く。 軍事介入には米連邦議会などの一部に強硬論もある。だが、米軍制服組トップのマレン統合参謀本部議長は2日、「米国が直接関与すべき兆候は一切ない
【カイロ和田浩明】激しい攻撃で墓地に行けず死者を自宅などに埋葬する住民、広場に集まった住民への戦車砲撃--。シリア中部の都市ハマで続くアサド政権の武力弾圧の様子を、住民の男性が2日、毎日新聞の電話取材に証言した。約70万の住民は軍や治安部隊の封鎖で避難も困難な状況だという。 男性は「国際社会の支援がほしい。我々の人権は無視されるのか」と疲れた声で語った。 ハマ中心部に住む50代の男性。弾圧は31日早朝に始まり、戦車にひかれ死亡する住民や足を失う住民も出た。男性の80代の親族も死亡したが、「5~10秒ごとの射撃」で移動が困難で、自宅近くの公園に埋葬したという。 1日にはイスラム教のラマダン(断食月)が始まった。一般にラマダン中は戦闘は忌避されるが、政府側は攻撃を継続。慈善で提供される夜明け前の食事のため市内の広場に集まった住民に、戦車砲や機関銃を発砲した。銃砲撃は夜も続いた。 男性は「住民は
【エルサレム花岡洋二】シリア情勢について沈黙を続けていた隣国イスラエルのネタニヤフ首相とペレス大統領は先月下旬、アラブ系メディアと相次いで会見し、シリアの反政府勢力を支持する発言をした。イスラエル首脳がアラブ系メディアと会見すること自体が極めて異例。 イスラエルはシリアでイスラム原理主義勢力が政権を握ったり、イスラエル敵視策を取るイランの影響力が強まることを恐れ、世俗主義のアサド政権の持続を「支持」してきた。しかし、強権政権が民主化運動で倒れる「アラブの春」への支持姿勢をアラブ民衆に示すことが、自国の安全保障に有利だと判断し、方向転換した。 ネタニヤフ首相は先月21日、衛星テレビのアルアラビーヤと単独会見。「シリアの若者にはより良い未来が約束されるべきだ」と述べた。さらにペレス大統領が26日、複数のアラブ系報道機関との会見に応じ、アサド大統領退陣を要求した。 イスラエル政府首脳は、シリアの
共働きや一人親家庭の小学生らが放課後を過ごす学童保育が、今年5月現在で初めて2万カ所を超えたと2日、全国学童保育連絡協議会が発表した。全国の市町村(岩手、宮城、福島の沿岸部34市町村を除く)を聞き取り調査したところ、利用児童数は約82万人で、ここ13年で2.5倍になっていた。 希望しても利用できない待機児童は6000人以上に上る。連絡協は「母親が働く低学年の児童のうち、利用できているのは約3割。相当数が不足している」と指摘する。 調査では、国の指針に沿っていない収容人数71人超の大規模学童保育が1200カ所以上残っていることも分かった。07年に定められたガイドラインは、安全面から1施設あたり最大70人までとしている。連絡協の真田祐事務局次長は「国の補助金は十分ではなく、市町村は施設を増やすのに消極的だ。財政支援の拡充を急いでほしい」と話す。 東日本大震災の被災状況も調べたところ、宮城県東松
堺市は2日、同市中区内の女性(35)がセアカゴケグモにかまれたと発表した。市によると、女性は1日午後9時ごろ、同区八田寺町の原池公園内の遊具の安全柵に腰掛けていた時に左太ももをかまれ、軽症。市が調査したところ、現場近くの側溝のふたの裏にセアカゴケグモの卵のう(卵を包む袋)があり、駆除した。市内でセアカゴケグモにかまれた事例は今年初。注意を呼びかけている。
衆院は2日の本会議で、東京電力福島第1原発事故のため住んでいた市町村から住民票を移さず避難した人が避難先でも行政サービスを受けられるようにする事務処理特例法案を、一部修正のうえ全会一致で可決した。原発事故だけでなく、東日本大震災の地震や津波で避難した人も対象とした。 総務省は当初、避難の長期化が予想される原発事故の被災者を対象とし、地震や津波の被災者は対象外としていたが、公明党を中心に「地震や津波の被災地も対象にすべきだ」との声が上がり、民主、自民、公明の3党が修正を協議。2日の本会議に先立ち開かれた衆院総務委員会で、津波などによる避難者に対しても「必要な措置を講ずる」ことを付則に盛り込む修正案を提案して全会一致で可決し、本会議に緊急上程された。 原発事故の避難者に対し、残してきた土地や家屋にかかる固定資産税などを減免する地方税法改正案も、同日の衆院本会議で可決された。事務処理特例法案とあ
東京電力福島第1原発事故後の電力不足を受け、東京都は天然ガス発電所の新設を目指すことになり、庁内に2日、プロジェクトチームを発足させた。都が土地を提供し、建設や運営などの主体は民間から募る方針。 石原慎太郎知事は、メガソーラー(大規模太陽光発電所)については「産業社会を支えられない」と慎重姿勢をとりつつ、東京湾の埋め立て地に100万キロワット級の発電所設置を目指す意向を示してきた。チームは環境、財務、都市整備など8局で構成。今後、民間の有識者も招く。建設場所選定や資金調達の方法、国の規制への対応などを検討していく。 猪瀬直樹副知事は初会合で「政府には安定したエネルギー供給の指針がなく、産業界に『このままでは海外に行くしかない』との不安を与えている。東京が独自の電力供給を目指すというメッセージを出すことが大切だ」とあいさつした。 猪瀬副知事は5月、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた川崎
静岡県は2日、週内に県西部で収穫予定の早場米について放射性物質検査をするため、サンプルの玄米2キロを民間検査機関に送った。東京電力福島第1原発事故による放射性物質汚染を巡り、米の検査が明らかになったのは初めて。4日には結果が判明する見通し。 県茶業農産課によると、県内で最も早く収穫する農家1戸からサンプル提供を受けた。国の原子力災害対策本部が6月下旬に示した方針に基づき、県は7月~来年2月に収穫する農畜水産物を検査しており、その一環。10月にも県内3カ所の米を同様に調べる。 検査の結果、暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超えた場合は、市町単位で出荷自粛を要請したりする。同課担当者は「規制値を超えるとは考えていないが、消費者に安心してもらうため」と話した。【平林由梨】
経済産業省原子力安全・保安院が国主催の原発シンポジウムで四国電力に動員と円滑な運営を依頼したとされる問題で、2日に毎日新聞の取材に応じた保安院課長(55)=当時=は、四電だけでなく九州電力幹部に対してもシンポに社員を積極的に参加させるよう依頼したことを認めた。四電は「やらせ問題」に関する内部調査で、保安院が社員の参加を促した事実を認めた一方、九電は保安院の関与を否定している。問題を調査している経産省の第三者委員会は、元課長から事情を聴いて事実関係を明らかにする方針。 2電力会社に依頼していたのは、保安院の元原子力安全広報課長。四電伊方原発でのプルサーマル発電を巡って愛媛県伊方町で開かれたシンポ(06年6月)の直前に東京支社幹部を呼び、「電力会社は当事者であり、どんどん参加して意見を出してほしい」と要請。九電幹部に対しても玄海原発でのプルサーマルを巡るシンポに関し、同様の依頼をしたことを認め
民主党が児童買春・児童ポルノ禁止法の改正案をまとめたことで、焦点は既に改正案を国会に提出している自民、公明両党との修正協議に移る。個人的な所持をどこまで違法行為とするかや、アニメ・漫画などの扱いが修正ポイントとなるが、民主案と自公案の考えには隔たりが大きく、8月末までの今国会中の合意は難しそうだ。 民主党は09年3月にも改正案を国会に提出している。当時は個人的な所持のうち「有償または反復の取得」を処罰対象としていたが、今回は「有償かつ反復の取得」とし、違法行為の範囲を狭めた。一方、自公案は単純所持全般を禁止したうえで、「自己の性的好奇心を満たす目的」の場合「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」としている。 09年には、当時与党だった自公案に沿う形で3党が「単純所持の禁止」でほぼ合意していた。それが直後の衆院解散で廃案となり、空気は変わる。いったん自公案に接近したものの、政権交代で与党
元日本代表DF松田、一時、心肺停止「極めて厳しい状態」 今年2月の横浜Cとの練習試合で三浦知(右)と競り合う松本山雅・松田 元日本代表DFで02年日韓W杯の16強進出に貢献した松田直樹(34)=JFL・松本山雅=が2日、長野・松本市内の梓川ふるさと公園での練習中に倒れ、心肺停止状態となった。急性心筋梗塞とみられ、午前10時過ぎに市内の信州大医学部付属病院の救急救命センターに緊急搬送された。人工心肺装置により血流を維持し、心肺停止状態から微弱ながら心臓の鼓動は戻ったが意識はなく、今村浩医師は「極めて厳しい状態」と語った。 元代表戦士が突然の惨禍に襲われた。2日午前10時23分に信州大病院集中治療室に搬送された松田は、午後8時を過ぎても意識は戻っていない。この時点で心臓の鼓動はごく微弱、自律して機能する状態ではない。人工心肺からつないだ管を体内に通し、全身の循環機能を維持していた。午後6時、信
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