福島大は12日、小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」の漫画「美味(おい)しんぼ」で、同大の荒木田岳准教授が福島県内の除染の効果に懐疑的な見解を示したことについて「個人の見解であり、福島大学としての見解ではない」とのコメントを発表した。 12日発売号の中で、荒木田氏は主人公らの取材を受け、除染作業の体験を基に「福島を広域に除染して人が住めるようにするなんて、できないと思います」と発言したとして描かれている。 福島大はコメントの中で「立場を明らかにした上での発言が掲載されたことで、福島県民をはじめとした多方面にご迷惑、ご心配をかけたことは大変遺憾」とした。 福島大によると、荒木田氏は検証記事を掲載するとしている19日発売号の出版まで、コメントを差し控えるとしている。(共同) [2014年5月12日18時23分]