作家・司馬遼太郎は、日本が高度成長時代を終え、新たな価値観の模索にあえいでいたころ、代表作『空海の風景』を執筆した。前編では、司馬遼太郎の視点から、空海の「天才」性とは何かをテーマに、四国讃岐における空海の誕生から遣唐使として当時の文明の中心だった唐の都・長安を空海が目指すまでをたどる。故・中村吉右衛門の朗読、若村麻由美による語り、映像のキー・イメージは、造形作家・内海清美による空海の和紙人形。
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[ひぐち・よういち]東大名誉教授。憲法学者。1934年仙台市生まれ、東北大法学部卒。同大教授を経て80年から95年まで東大教授。上智大、早大など国内外で教授・客員教授を歴任。「いま、『憲法改正』をどう考えるか」など著書多数。80歳。 ◎首相談話に望むこと/安保強行「異様さ」際立つ 70年前の8月15日正午、「玉音放送」の記憶は定かでない。その4年前の12月8日、国民学校1年生の子どもながら英米という超大国相手の開戦の報を聞いて感じた、底が見えないような不安な動揺はおぼえているのに、である。兵士になるべき体力づくりだけが求められた戦時教育が子どもの素直な感性をすり潰(つぶ)して、無感動な少年にしていたのだろう。 ここ3年ほどの政治状況が、そうした体験を思い出させていた。ひとつの国家意思の大転換が異様な仕方で推し進められ、その政権に、2年間で三つの国政選挙を通して有権者(棄権者を含む!)が
【茂木】道の駅を活用した新たな観光振興策を検討している跡見学園女子大(東京都文京区)と道の駅もてぎは、ことし10月に実施予定のオリジナルツアーの主テーマを「サケと秋の味覚」とすることを決め、4日、同大学の学生らがツアーで訪問予定の大瀬観光やなと那珂川を視察した。 同大の学生らはことし6月から不定期で町を訪れ、道の駅での就労体験や町内の視察を通じ、新商品開発に取り組んでいる。第1弾として、地域における秋の観光資源であるサケを中心とした農水産物に着目し、地域住民との交流を含むツアー案を検討してきた。 実施するツアーは、サケの捕獲・採卵受精作業の見学などを柱に、紅葉を見ながらクリやソバなど秋の味覚を楽しむ内容。実施時期は10月下旬で、募集人数は80人程度を想定。料金は道の駅もてぎを発着点として一人4千円前後に設定する。また、真岡鉄道のSL運行と連動した特別プランなどのオプションも検討する。
孫悟空が大活躍する西遊記は、経典を求めて仏教の聖地、インドへ旅した玄奘(げんじょう)(602~664)の物語から生まれた。玄奘はスーパー僧侶だったのか。1350年忌を記念する企画展「三蔵法師 玄奘 迷いつづけた人生の旅路」は、玄奘とゆかりが深い奈良・薬師寺などに伝わる彫刻や絵画、経典など127件、209点の資料を通じて、その生涯と後世の伝説に横たわるなぞに迫る試みだ。 ◇ ◇8月11日[火]~9月27日[日]、龍谷大学龍谷ミュージアム(京都市下京区堀川通正面下ル、西本願寺前)。午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)。月曜休館(9月21日は開館) ◇大人900円(団体700円)、高校・大学生500円(同300円)、小・中学生200円(同100円) ◇問い合わせ 龍谷大学龍谷ミュージアム(075・351・2500) 主催 龍谷大学龍谷ミュージアム、法相宗大本山薬師寺、朝日新聞社、日本
高知県南国市に残る旧海軍の壕(ごう)内で、戦時中に使われ、廃棄されたとみられる遺物が大量に見つかった。搭乗員の養成機関だった地元の旧高知海軍航空隊の隊員らが生活していた痕跡もうかがえ、地元の専門家は「劣悪な環境の中、空襲を避けながら生活していた様子が分かる貴重な史料」と話している。 壕は高知龍馬空港から数キロ離れた山中にある。遺物は、活性炭を入れて防毒マスクに装着する缶約100点のほか、名札やパイロット用の手袋、スパナ、歯ブラシなど。 確認したのは、高知市の「平和資料館・草の家」の理事研究員福井康人さん。設営部隊の資料を元に調査を進めたという。資料には壕内の一部が「寝室」と表記された図面も残されている。 1945年、同基地からの特攻… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有
「20世紀を振り返り21世紀の世界秩序と日本の役割を構想するための有識者懇談会」報告書の本文は次の通り。 【戦後70年談話】有識者報告全文(2)戦後70年間の歩み はじめに 本懇談会は、平成27年2月25日に開催された第1回会合にて、安倍総理より、懇談会で議論する論点として、以下の5点の提示を受けた。 1 20世紀の世界と日本の歩みをどう考えるか。私たちが20世紀の経験から汲むべき教訓は何か。 2 日本は、戦後70年間、20世紀の教訓をふまえて、どのような道を歩んできたのか。特に、戦後日本の平和主義、経済発展、国際貢献をどのように評価するか。 3 日本は、戦後70年、米国、豪州、欧州の国々と、また、特に中国、韓国をはじめとするアジアの国々等と、どのような和解の道を歩んできたか。 4 20世紀の教訓をふまえて、21世紀のアジアと世界のビジョンをどう描くか。日本はどのような貢献をする
安倍総理大臣が戦後70年にあたって発表する談話の策定に向けて議論を重ねてきた有識者懇談会は、日本が、大陸への『侵略』を拡大し、無謀な戦争で各国に多くの被害を与えたことへの「痛切な反省」に基づき、平和国家として国際貢献を行ってきたとする報告書を安倍総理大臣に提出しました。これを受けて、安倍総理大臣は、来週の発表に向けて、最終的な取りまとめ作業に入ることにしています。 報告書は、先の大戦について、「日本は、満州事変以後、大陸への『侵略』を拡大し、第1次世界大戦後の民族自決、戦争違法化などという流れから逸脱して世界の大勢を見失い、無謀な戦争でアジアを中心とする諸国に多くの被害を与えた」としています。 そのうえで、「日本は、民族自決の大勢に逆行し、特に1930年代後半から植民地支配が過酷化した。1930年代以後の日本の政府、軍の指導者の責任は誠に重いと言わざるをえない。国策として日本がアジア解放の
河野洋平元官房長官が先月29日、名古屋市で行った講演の内容が、翌30日付の東京新聞と朝日新聞に掲載されていた。朝日によると、河野氏は自民党が政府に対し、慰安婦問題に関する事実誤認に基づく海外報道などに適切な反論や働きかけを求める提言をまとめたことをこう批判した。 「なぜ『申し訳ありませんでした』とできないのか。そこから新しい日本の行くべき行動をとるのは当たり前ではないのか」 だが、提言は慰安婦問題に関して次のようにきちんと反省を示している。 「慰安所が設置され、女性を民間業者が募集し働かせたことは事実であり、根本的に女性の人権と尊厳を著しく傷つけたという点に議論の余地はない」 それでは河野氏はどうして怒っているのか。むしろ、提言が平成5年8月の「河野談話」発表時の河野氏自身の発言を、「重大な問題」と指摘したことが気に入らないのではないか。 河野氏はこのとき、記者の「強制連行があったとの認識
メニューの1例で、オクラとナスの豚肉みそ炒め定食と、コーヒー、おからと枝豆のケーキのセット。20分以上かけて食べることを提唱する 秋田市中心部に昨年末開店した「あきたタニタ食堂」の客足が思ったほど伸びず、苦戦を強いられている。首都圏では人気の塩分を抑えた定食が、塩分摂取量が多く、濃い味を好む秋田県民の嗜好(しこう)と合わないことなどが要因とみられる。同食堂は健康食になじんでもらおうと、独自に開発したスイーツをメニューに加えたり、「健康カフェ」を開いたりといった試行錯誤を重ねる。(秋田総局・橋本智子) <調味料は置かず> 食堂は、タニタ食堂の定食が味わえる東北初の店舗。核テナントの撤退が相次ぎ、昨年末にリニューアルした市中心市街地再開発地区「エリアなかいち」の商業ビルの目玉テナントとして入居した。タニタとフランチャイズ契約を結んだ秋田市の「あきた食彩プロデュース」が運営する。 定食は薄味
コクブカメラ⊿|👶🏻0y @kokubucamera まとめのタイトルが若干アレだけども… (「オカンと同じ」っていうのは、デザイナーのモヤモヤ度具合を表現した例えで、世間一般がデザイナーのコンセプトをすぐに理解できるとは思ってないです) コクブカメラ⊿|👶🏻0y @kokubucamera 今回の五輪エンブレムの件は、デザイナー目線でいうと本当にこの状態で、「何言ってんだお前ら」ってかんじです。全然違うでしょ?:うちの母はこれが全て同じキャラに見えるらしいwww|ニュース24 blog.livedoor.jp/news_24h/archi… pic.twitter.com/gkILQfOn8b
廃止?転換?国立大学の文系学部 8月4日 17時40分 文学部や教養学部、それに法学部や経済学部など、人文社会科学系と呼ばれる学部。全国86の国立大学のうち48校にあります。文部科学省は、ことし6月、国立大学に対し、人文社会科学系の学部や大学院について、廃止や、社会的要請が高い分野への転換に努めるなど、組織と業務全般を見直すよう通知を出しました。背景に何があり、大学はどう対応するのでしょうか。社会部の成田大輔記者が解説します。 「人文社会科学系の見直し求める」通知 通知は、来年度から6年間の中期目標策定にあたって出されました。 国立大学は平成16年度に法人化されて以降、6年ごとに中期目標を定め、その達成状況の評価などに応じて国から運営費交付金が配分されています。通知について文部科学省は、「大学は地域や産業界のニーズにあわせた人材の育成が求められているが人文社会科学系は専門性や進路との結びつ
広島への原爆投下の第一報を軍に伝えたとされる元女学生が広島市内の旧日本軍の司令部跡で行われた追悼式に参列し、「生き残った者の責務として、当時の様子を伝える活動をできるかぎり続けていきたい」と話しました。 この司令部跡で犠牲になった女学生や教職員合わせて75人を追悼する式典が行われ、岡さんをはじめ、ともに学徒動員された元女学生や後輩に当たる高校生など、およそ70人が参列しました。式では原爆が投下された午前8時15分に全員で黙とうをささげたあと、一人一人が慰霊碑の前に花を手向けて静かに手を合わせていました。 みずからも原爆症で苦しんだという岡さんは当時の体験や平和への願いを訴える証言活動を長年にわたって続けています。岡さんは「亡くなった友人たちのあどけない少女のままの表情を今でも思い出します。生き残った者の責務として、当時の様子を伝える活動をできるかぎり続けていきたいです」と話していました。
「原爆の日」の6日、安倍総理大臣は広島市で被爆者団体の代表と面会しました。このなかで団体の代表が安全保障関連法案の撤回を求めたのに対し、安倍総理大臣は、法案は戦争を未然に防ぎ、国民の命を守り抜いていくためには必要不可欠だとしたうえで、国民の理解が深まるよう努める考えを強調しました。 この中で団体の代表は安全保障関連法案について、「内容、手続きともに憲法に違反しており、再び戦争の悲劇を招くことになる。原爆や戦争で亡くなった方々が安らかに眠れない日本にしてはならず、法案の撤回を求めたい」と述べました。 これに対し、安倍総理大臣は「外交を通じて平和を守ることが重要なのは言うまでもないが、万が一の備えもしなくてはならない。今回の法案は、戦争を未然に防ぐためのものであり、国民の命を守り抜いていくためには必要不可欠であると考えている」と述べました。 そのうえで、安倍総理大臣は「国民の意見に真摯(しんし
京都府立図書館「宵山に繰り出す前に 浴衣で図書館」報告 京都府立図書館(以下当館)では,祇園祭の特別展示にあわせて,祇園祭・前祭の宵山(2015年7月16日)にカウンターの職員が浴衣で応対し,利用者へも浴衣での来館を呼びかける「宵山に繰り出す前に 浴衣で図書館」という企画を実施した。 当館では,ガラスケース内に珍しい資料等を入れて展示し,隣接する書架に関連図書を紹介するという特別展示を年4回行っている。昨年,山鉾巡行の「前祭」と「後祭」が復活したこともあり,今回,祇園祭の特別展示を11年ぶりに実施することにした。 9月23日まで開催しているこの展示では,1879年,ドイツ帝国の王子の来京にあわせ,全ての山鉾が京都御苑に参入した時の様子が掲載された祇園祭山鉾連合会編集『祇園祭 写真記録』等を紹介している。また,当館の対面朗読ボランティアの方から,精巧につくられた山鉾の模型5基をお借りして展示
「ひとハコ図書館」からはじめる新しい図書館 1.はじめに 公共図書館は地域に暮らし生活する人々(市民)のためにある図書館である。筆者の勤務する東久留米市立図書館(以下当館)は,1971年の開館以来,多くの事業において市民と協働して運営してきた。公共図書館に「課題解決」の役割が求められるようになり,当館も今後のあり方を検討する中,利用者懇談会や図書館協議会の場とは別に,市民が図書館のことを考えられるような場を設けたいと考え,2015年5月31日に「図書館フェス2015」を開催した。本稿はその構想から開催までを運営側から紹介するものである。 2.図書館フェスの構想 企画の目的は主に次の4点であった。(1)東久留米市が図書館の「主権者」である市民の意向を運営に生かすため,市民が様々な意見を出し合うこと,(2)市民が他の図書館の動向を知り,必要なサービスを提案するために学ぶこと,(3)市民と東久留
NII,“CiNii Dissertations”を試験公開 2015年6月11日,国立情報学研究所(以下NII)は,日本国内の大学および独立行政法人大学評価・学位授与機構が博士の学位を授与した論文(以下博士論文)のメタデータを,CiNiiインターフェース(CA1691参照)において無料で検索することができる“CiNii Dissertations”を試験公開した。 2013年4月の学位規則改正により,博士の学位を授与された者は博士論文のインターネットを利用して公表することが義務付けられた(E1418参照)。具体的な公表方法については,学位を授与した機関が運営する機関リポジトリ,もしくはそれに相当するサーバに登録することが原則とされ,今後機関リポジトリに博士論文本文が数多く登録されていくこととなる。また,博士論文の公表は,論文の質を保証するための相互参照を可能にすることを目的としており,大
日本における「アクセスの再定義」<報告> 2015年6月13日,明治学院大学にてシンポジウム「アクセスの再定義―日本におけるアクセス,アーカイブ,著作権をめぐる諸問題―」が開催された。これは,ローランド・ドメーニグ氏(明治学院大学)とアレクサンダー・ザルテン氏(ハーバード大学)の呼びかけにより開催されたもので,今日の活字,映像,オーディオ媒体へのアクセスの増大と,それを管理しコントロールするアーカイブや著作権のあり方を議論する場となった。シンポジウムには研究者,図書館員,弁護士といった異なる業界の関係者が集い,それぞれの立場から現状の問題や今後の課題を提示した。主催者によれば,当初このシンポジウムは2016年に米国で開催する予定であったが,日本における著作権問題を大きく左右すると考えられるTPPの交渉がまさに進行中という状況において,急遽先に日本での開催を決定したということである。こうした
米国著作権局による孤児著作物と大規模デジタル化の報告書 2015年6月4日に米国議会図書館内に置かれている米国著作権局(以下著作権局)が“Orphan Works and Mass Digitization: A Report of the Register of Copyrights”(以下報告書)を公開した。この報告書において著作権局は,孤児著作物と大規模デジタル化について,著作権者調査や交渉のための情報が不足していることや,著作権者と利用者の間で交渉が必要になった場合の手続きが非効率的であるといった課題があると指摘している。これらの問題に対処することで,過去の作品を利用可能とし,新たな創造や学習への活用といった機会を広く提供することができるとしている。著作権局は過去にもパブリックコメントの募集や孤児著作物,大規模デジタル化を対象とした報告書の公表,ラウンドテーブルの開催等を通じて,孤
本日ここに、被爆70周年の広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式が挙行されるに当たり、原子爆弾の犠牲となられた数多くの方々の御霊(みたま)に向かい、謹んで、哀悼の誠を捧(ささ)げます。 そして、被爆による後遺症に、今なお苦しんでおられる方々に対し、衷心よりお見舞いを申し上げます。 あの朝から70年が経ちました。ここ広島に投下された1発の原子爆弾により、十数万にものぼる幾多の貴い命が奪われ、街は廃虚と化しました。惨禍の中、一命をとりとめた方々にも、言葉に尽くしがたい辛苦の日々をもたらしました。 今、広島の街を見渡すとき、この水の都は、たくましく復興し、国際平和文化都市へと変貌を遂げました。被爆から70年を迎えた今朝、私は、改めて平和の尊さに思いを致しています。 我が国は唯一の戦争被爆国として、現実的で実践的な取り組みを着実に積み重ねていくことにより、「核兵器のない世界」を実現する重要な使命が
私たちの故郷(ふるさと)には、温かい家族の暮らし、人情あふれる地域の絆、季節を彩る祭り、歴史に育まれた伝統文化や建物、子どもたちが遊ぶ川辺などがありました。 1945年8月6日午前8時15分、その全てが一発の原子爆弾で破壊されました。きのこ雲の下には、抱き合う黒焦げの親子、無数の遺体が浮かぶ川、焼け崩れた建物。幾万という人々が炎に焼かれ、その年の暮れまでにかけがえのない14万もの命が奪われ、その中には朝鮮半島や、中国、東南アジアの人々、米軍の捕虜なども含まれていました。 辛うじて生き延びた人々も人生を大きく歪められ、深刻な心身の後遺症や差別・偏見に苦しめられてきました。生きるために盗みと喧嘩(けんか)を繰り返した子どもたち、幼くして原爆孤児となり今も一人で暮らす男性、被爆が分かり離婚させられた女性など――苦しみは続いたのです。 「広島をまどうてくれ!」。これは、故郷や家族、そして身も心も元
「これを圧勝と言わず何と言うのか」 8月5日、民事再生手続き中のスカイマークの債権者集会が開かれた。集会が終わった直後、ANAホールディングス(HD)の幹部は結果を受けてこう胸の内を明かした。 スカイマークの再建を巡っては異例の事態が続いていた。債務者であるスカイマークのほか、投資ファンドのインテグラル、ANAHDらが再生計画案(債務者案)を東京地裁に提出したのは5月29日のこと。 これに大口債権者の米航空リース会社イントレピッド・アビエーションらが反発。イントレピッドは同日、東京地裁に債務者案に対抗する債権者案を提出した。さらに7月15日には、米デルタ航空がスポンサー企業として債権者案に加わると表明したことで、債務者案を進めるANAHDと、債権者案を支援するデルタという、日米の大手航空会社による対決の構図が鮮明になった。 ANA支援案とデルタ支援案のどちらが勝つのか――。2つの再生計画案
国立競技場に続いて、オリンピックに関連したデザインの受難が続いている。今度は、 2015年7月24日に発表された東京オリンピックのエンブレムだ。 事の発端は、ベルギーのリエージュ・シアターのロゴマークに似ているとして、このロゴをデザインしたベルギーのデザイナー、オリビエ・ドビ氏がTwitterやFacebookなどのSNSで両デザインを比較した画像を発表したこと。この画像がインターネットを通じて一気に広がり、日本国内でも「模倣ではないか」と多くのメディアが取り上げる事態になった。その後ドビ氏はオリンピックエンブレムの使用停止を求めてIOCとJOCに、書簡を送付している。 こうした事態に対して8月5日、ロゴを発表した東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(以下組織委員会)と、デザイナーの佐野研二郎氏が都内で会見。佐野氏は「全く似ていない」とベルギーのデザイナーの主張に真っ向から反
元ラグビー日本代表の大八木淳史氏(53)が5日、脅迫容疑で刑事告訴された。同氏が理事長を務める学校法人芦屋学園(兵庫県芦屋市)の職員で元教頭の稲田信行氏(64)らがこの日、芦屋署に告訴状を提出した。 告訴状などによると、大八木理事長は自らが関係していた別の団体に年間3000万円で生徒の課外授業を業務委託。稲田氏が昨年5月に「不適切な金銭の流れ」をただしたところ同16日、大八木氏が校長を兼務する芦屋学園中学・高校の校長室に呼ばれた。 「理事長には絶対の権力がある。ちょっとでも不利益を与えたら、とんでもないことになる」「チンピラなやつが、何しようが分かりませんで。刺すかどうか知りません」。この日会見した稲田氏は、大八木氏から、こう脅迫されたと主張。昨年5月の発言を録音したデータなどを証拠提出した。 稲田氏は08年から今年3月末まで教頭を務め、現在は図書館事務長の肩書で教職を外れている。大八木氏
自民党の武藤貴也衆院議員(滋賀4区)が、安全保障関連法案の反対デモをしている学生団体「SEALDs(シールズ)」について、自分中心で利己的とツイッターで批判した問題が、国会の安保関連法案審議で新たな火種になっている。野党は批判を強め、政府は火消しに追われた。止まらぬ自民議員の放言に、党内からも批判の声があがる。 5日の参院特別委員会。民主の藤末健三氏は「政府は『集団的自衛権の行使は戦争ではない』と言うのに、武藤氏は、自衛隊の活動を戦争前提に発言している」と攻め立てた。 中谷元・防衛相は「政府としては国民のご理解を得るべく説明に努めている」と釈明。岸田文雄外相も「(安保法制は)切れ目無い体制を作って抑止力を高め、紛争を未然に防止することが目標だ」と語り、発言の評価には踏み込まないままだった。 武藤氏は4日、記者団に対し「(発言を)撤回することはない」と強調。発言の趣旨を説明する意向だったが、
インプレス総合研究所の「電子書籍ビジネス調査報告書」が発売を告知するニュースリリースに、いくつかのデータが掲載されている。特徴的なのは「図表1. 電子書籍利用率の推移(PC調査)」というもので、2011年から経年での電子書籍利用者比率の推移を見ているものだ。それによると、2014年から2015年にかけては電子書籍利用者(有料の電子書籍利用者と無料の電子書籍利用者の合計)がわずか3%しか増加していないという点だ。有料の伸びはゆるやかだったとしても、無料の伸びが高まらないことには市場の拡大の可能性が見えてこない。つまり電子書籍の「お試し」のユーザーですら、あまり増加していないといえるだろう。 また、又吉直樹氏の「火花」が印刷版が144万部に達し、電子書籍版は7万ダウンロードを突破したと発表されている。比率にして5%弱となり、くしくも、昨年OnDeck編集部が推計しているコミックを除く電子書籍の
新しい学習指導要領では「公共」「歴史総合」などの必修科目が新設される見通しになった。今後、高校の公民科と地理歴史科が大きく変わることになる。 現在、公民科は「現代社会」「倫理」「政治経済」の3科目で、現代社会か残りの2科目かを選ぶ選択必修。地理歴史科は「世界史」「日本史」「地理」。世界史が必修、日本史と地理は選択必修だ。 公民科については、自民党のプロジェクトチームが2013年6月、「社会でつまずき、責任ある行動がとれない若者が多い」として、規範意識や社会のマナーを学ばせる必要性を指摘。「(現行科目は)客観的な知識は断片的に教えているが、パッケージ化した全体像は示されていない」として、科目の新設を求める提言を発表した。 文部科学省は、おおむね提言通りの内容で検討している。担当者は「主権者や労働者、消費者など、様々な主体として自立することについて学ぶための科目が必要。専門性も大事だが、高校生
サービス終了のお知らせ SankeiBizは、2022年12月26日をもちましてサービスを終了させていただきました。長らくのご愛読、誠にありがとうございました。 産経デジタルがお送りする経済ニュースは「iza! 経済ニュース」でお楽しみください。 このページは5秒後に「iza!経済ニュース」(https://www.iza.ne.jp/economy/)に転送されます。 ページが切り替わらない場合は以下のボタンから「iza! 経済ニュース」へ移動をお願いします。 iza! 経済ニュースへ
長崎、広島両市の二つの被爆地の図書館が連携して企画した原爆展「つながる、つたえる、ナガサキ・ヒロシマ」が5日、長崎市興善町の市立図書館で始まった。両市の図書館が共同で企画展を行うのは初めての試みで、それぞれの被爆の実相を伝える取り組みを知ることができる。 被爆70年に合わせ、同館と広島市立中央図書館が連携。広島被爆者の峠三吉の「原爆詩集」の初版本や原爆ドームの歩みを紹介するパネル、子どもたちが作った紙芝居など約110点を展示。9日には永井隆博士の孫で、永井隆記念館長の永井徳三郎さんが講演する。 諫早市小野町の主婦真崎京子さん(67)は「改めて原爆の恐ろしさを感じた。核兵器は絶対ダメだと思う」と話していた。 17日まで。観覧無料。問い合わせは同館(095・829・4946)へ。
七十年前の終戦前夜にあった熊谷空襲に関する史料を集めた「熊谷空襲の記憶展」が、熊谷市桜木町の市立熊谷図書館で開かれている。「なぜ熊谷空襲が行われたのか」との視点で学芸員らが収集した史料や、当時の市民生活を伝える史料や写真など計三百四十点が展示されている。 米軍のB29爆撃機は一九四五年八月十四日の午後十一時半ごろ、熊谷市上空から焼夷弾(しょういだん)の投下を始めた。市によると、旧市街地の三分の二が焼失し、死者は二百六十六人、負傷者は約三千人に上った。 会場では、熊谷空襲をテーマにしたアニメ映画「最後の空襲くまがや」のDVDも上映している。小学一年の大渕雄太君(7つ)は「(主人公の)さっちゃんが(空襲で)死んじゃった。かわいそう」。母親の恵里さん(42)は「子供にはショッキングでしょうが、知らないよりはいいと思って」と話していた。
漫画「はだしのゲン」の英語版を新装して米国の学校や図書館に寄贈するため、米国の出版社が四日午前(日本時間五日未明)から、インターネット上で寄付を募る試みを始めた。作品の舞台、広島市に原爆が落とされてから、六日で七十年。出版社は、核兵器が引き起こした悲劇を若い世代に伝えたいと賛同を呼び掛けている。 募集しているのは、米サンフランシスコに本社を置く「Last Gasp」社。同社は一九九〇年代に「はだしのゲン」英語版の版権を取得し、版を重ねてきた。今年はこれまでのペーパーバックからハードカバーに新装することを計画。ネット上で九月十日までに三万六千ドル(約四百四十万円)の寄付を集めることを目指す。 目標額に達すれば、全十巻のうち一~四巻をそれぞれ千冊ずつ印刷して学校などに贈る予定。プロジェクトを担当するコリン・ターナーさんは「米国でもこの作品を広めて、平和な未来を求める気持ちを次世代につなげたい」
民主党は5日の参院平和安全法制特別委員会で、安全保障関連法案が成立すれば、「自衛隊が米軍の核兵器を運搬できるようになる」と主張した。法律上は可能でも、現実的にはあり得ない想定を押しつけ、広島への原爆投下70年となる6日を前に、安保法案と核兵器を結びつけたい思惑があったようだ。 「自衛隊が米軍の核弾頭付きミサイルを運ぶことは可能なのか」 特別委で民主党の白真勲氏は、中谷元防衛相にこう問いかけた。米軍や多国籍軍への後方支援で、安保法案が弾薬の提供を可能としたことを踏まえたものだ。 核弾頭は形式上は「弾薬」に当たるため、中谷氏は「法文上は可能だ」と答弁。そのうえで、非核三原則や核拡散防止条約(NPT)などを挙げ、「日本が運ぶことは全くあり得ない」と繰り返し強調した。 ただ、白氏は法文上の可能性だけを取り上げ、「要は何でもできる」と一方的に総括。続いて質問した藤末健三氏も「NPTなどは核使用を禁止
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