今年、生誕百十年を迎えた児童文学者の石井桃子さん(一九〇七~二〇〇八年)と縁が深い「東京子ども図書館」(中野区)が、石井さんの肖像や自筆色紙の写真などをまとめた資料集を作った。他の図書館や文庫がフェアで石井さんの作品を紹介する際に写真を探す手間などを省いたり、ファンに持っていてもらったりしようと、一部三百円で販売している。 石井さんは現在のさいたま市浦和区出身。六人きょうだいの末っ子として育った子ども時代をつづった「幼ものがたり」、「ノンちゃん雲に乗る」といった作品を残した。「くまのプーさん」や「ちいさなうさこちゃん」シリーズなどを翻訳し、国内に紹介した功績でも知られる。子ども向け図書館を先駆的に導入した米国などで学び、五八年に杉並区の自宅に開いた「かつら文庫」は、東京子ども図書館の母体になった。 資料集には、石井さんが編集者だった頃の肖像や自筆色紙、かつら文庫の写真などを掲載。図書館のス
米ユナイテッド航空に無理やり降機させられたベトナム系米国人の男性乗客が、ベトナム戦争中の経験より「恐ろしかった」と話していることが明らかになった。家族と弁護士が13日、シカゴで記者会見した。 被害に遭ったケンタッキー州在住のデイビッド・ダオ医師(69)の弁護士によると、ダオ医師は前歯2本を失ったほか、鼻を骨折し、「かなりの」脳震盪(のうしんとう)を起こした。ユナイテッド航空を訴える方針だという。 トマス・デメトリオ弁護士は会見で、「(ダオ医師は)1975年のサイゴン陥落でベトナムを離れ、ボートで脱出して、恐ろしい思いをしたと話している。しかし、通路を引きずられたのは、ベトナムを出る時の経験よりも恐ろしく衝撃的だったそうだ」と明らかにした。
3月半ば、フランス南部の人口1万6千人の小都市ボーケールの旧市街にある荘厳な石造りの市庁舎を訪ねた。移民規制や「欧州連合(EU)からの主権回復」を掲げるFNが2014年の地方選挙で市長の座を射止めた全国10市のうちの一つだ。 午前8時半、市長執務室に続く控室では、20人近い人が用意されたパイプ椅子に腰を下ろし、執務室に迎え入れられる順番を待っていた。 月に2度、アポなしでやってくる市民一人ひとりの話に、市長のジュリアン・サンチェス(33)が直接耳を傾ける日だ。市長に話したいこと、相談したいことがある市民は、この日ならだれもが面会できる。 満員になった控室を離れ、バルコニーでたばこを吸っていたフランシスコ・ガオナ(62)に声をかけた。賃貸に出している所有アパートの改装で、法的な問題が起きないよう市長に助言を求めに来たという。 「サンチェス市長は間違いなく市民の近くにいる人だ」と言う。「アポな
西洋の音楽を公共の場で演奏する慣習がない中東サウジアラビアの首都リヤドで、日本の演奏家たちがここ数十年では初めてのフルオーケストラによる公演を行い、およそ3000人の観客が演奏を楽しみました。 サウジアラビアでは西洋の音楽を公共の場で演奏する慣習がなく、フルオーケストラによる公演はここ数十年では初めてで、およそ3000人の観客が訪れました。 公演ではまず、西洋のクラシック音楽8曲が演奏され、ソプラノの女性歌手がオペラを歌う現地では画期的な演目もありました。 そして、太鼓や和笛などで日本の民謡のメドレーを奏でる「管弦楽のためのラプソディー」が披露され、西洋の管弦楽との融合を味わうことができる演奏に大きな拍手が送られました。 サウジアラビア政府は、石油に依存する経済からの脱却を目指す1つの柱としてエンターテインメント分野の発展を目指していて、今回の公演は日本との協力強化の一環です。 公演のあと
資料を検索するため、ヒストリートに設置された情報通信端末=沖縄市中央の展示室 【沖縄】沖縄市の市史編集担当は3月から、市の戦後史に関わるさまざまな資料を紹介するウェブサイト「Web(ウェブ)ヒストリート」の運用を始めた。調べたい事柄に関する新聞記事をサイト内で検索し、市中央の戦後文化資料展示室「ヒストリート」に設置された情報通信端末で紙面を閲覧することができる。記事は琉球新報や沖縄タイムスなど数十万本に上り、今後も増える予定。戦後史を研究する人たちに役立ててもらい、同展示室への来場も促したい考え。 サイト開設は市の2016年度事業「戦後文化資料等展示事業」の一環で、一括交付金を活用した。言語は日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字、繁体字)に対応し、資料室で開催中の企画展情報や市史編集担当の発刊資料なども紹介している。 過去の新聞記事に関しては、琉球新報の前身であるウルマ新報、うるま新報、5
4年前、地方にある喫茶店のオーナーから「店に飾るので大きなイラストを描いて欲しい」との依頼があって引き受けた。実はその際オーナーから「お店の経営も思わしくないので、無料で描いていただけないか。万一こっちに来ることがあれば食事をご馳走するから。」さらに「田中さんがデビューした時からの熱心なファンで、今も応援している。」と言われ、こころよく引き受けることにした。 それからしばらくして、オーナーから「年も改まったのでテーマを変えて新しいイラストをお願いできないか?前のイラストはとても好評で、常連客も田中さんのファンになってくれた。」との連絡があり、引き受けることにした。ただ、それも無料で描いて欲しいということだった。その時は「まぁ、ファンも増えたことだし、いいか。」と思い、再び無料でイラストを提供した。そして翌年も、年が改まる度にイラストを描いた。 そして4年目になる今年の1月、オーナーから「今
「性別を問わない直系長子継承」こそ安定的皇室存続のための唯一の道。女性天皇”復活”に向けて道なき道を歩いていこう。 秋篠宮殿下を次代の皇太子(待遇)とする方針で、生前退位関連法案が作成・提出され、今国会中に認められる可能性が高まっています。世論調査では8割近い国民が女性天皇賛成であることがわかっているため、できるだけ国民に気付かれないよう、こっそりと素早く、実現されようとしています。 このことを広く国民に知らせ、「次代の皇太子は、直系の愛子さまか、傍系の秋篠宮殿下か」、「明治以降初となる女性天皇復活は、直系の愛子さまか、傍系の眞子さまか」を、きちんとした国民的議論を経て決めることができるよう、呼びかけたいと思います。そのために、「新聞へ意見広告を出す」ことを目指し、ここに募金を呼びかけるものです。 ■募金開始から終了までの流れ ▲募金スタートから終了までの流れ 「毎日新聞15段(丸ごと1ペ
埼玉県三郷市彦成で13日未明に起きた団地火災で、亡くなった無職男性が、アニメ「装甲騎兵ボトムズ」などのキャラクターデザインを手がけた塩山紀生さん(77)だったことが14日、県警吉川署への取材で分かった。同署は家族から確認を取ったとしている。 火事は13日未明、「UR都市機構みさと団地」8階の一室が全焼し、焼け跡から塩山さんと妻の時子さん(85)の遺体が発見された。同署によると、台所の焼け方が激しいといい、出火原因を調べている。 塩山さんはアニメ「無敵鋼人ダイターン3」「太陽の牙ダグラム」「装甲騎兵ボトムズ」などのキャラクターデザインや作画監督を担当し、「ボトムズ」の主人公、キリコ・キュービィーなどには現在も根強いファンがいる。 平成27年に東京・上野で開催された「メカニックデザイナー大河原邦男展」では、キャラクターデザイナーとしてギャラリートークに出席していた。
マンキューがブログでユナイテッド航空の搭乗拒否騒ぎを取り上げて以下のように書いている。 The story about United dragging a passenger off an overbooked plane highlights how crazy the current system is. I would not go so far as to say that airlines should never overbook, but it seems that when they overbook, they should fully bear the consequences. They should be required to keep raising the offered compensation until they get volunteers to gi
沖縄市には過去の歴史を紹介した「沖縄市戦後文化資料展示室ヒストリート」が開設されていて、所用でコザに行く時は時間があれば立ち寄るようにしていた。様々な資料が参照できる素晴らしい場所なのだが、いかんせん那覇からバスで行くのは遠くて1日がかりの仕事になる。 Webで見れるといいのにと思っていたら、いつの間にか「沖縄市戦後資料デジタルアーカイブ Webヒストリート」ができていました※。「「WEBヒストリート」を開設しました。|沖縄市戦後資料デジタルアーカイブ Webヒストリート」によると2017年2月28日開設のようです。 ※ コザの戦後史、サイトで検索 Webヒストリート開設 記事数十万本、いつでも – 琉球新報 オンラインの資料検索が素晴らしい「資料検索|沖縄市戦後資料デジタルアーカイブ Webヒストリート」にてWeb画面で資料検索できるのですが、検索対象の資料が多い。 琉球新報(ウルマ新報
「4月27日に米軍が北朝鮮を空爆する」という真偽不明のうわさに韓国が揺れている。「空爆説」は、10日の朝鮮日報(電子版)によると米中首脳会談の最中にあったシリア攻撃の7日以降に流れ始め、日本でも一部で報道された。ところが経緯を調べると、うわさの出どころは日本で、臆測と結びつき日韓両国間を独り歩きしている可能性が浮かんだ。【和田浩幸、金秀蓮】 10日の朝鮮日報は、7日前後にあった▽米軍が高高度無人偵察機の横田基地への初配備を発表▽米NBCテレビの看板アンカーが在韓米軍基地からニュース中継▽中国が人民解放軍15万人を中朝国境地帯に投入と台湾メディアが報道--なども戦争の兆候と受け取られていると紹介した。
千葉県我孫子市でベトナム国籍で小学3年のレェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9)=同県松戸市六実(むつみ)5丁目=の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された渋谷恭正容疑者(46)は、リンさんが通っていた松戸市立六実第二小学校の保護者会「二小会」の会長だったことが14日、周辺の住民への取材でわかった。渋谷容疑者は昨年度に会長を務め、今年度も続投の意向を見せていたという。
硬直化した企業は見当違いな方向に向かい、「極限状態での苦痛を伴う衰退、そして滅亡」を迎えることになる。 Michael Seto/Business Insider アマゾンのCEOジェフ・ベゾス氏は4月13日水曜日(現地時間)、株主に宛てて年次書簡を送った。4300億ドル(約48兆円)規模のビジネスを一代で築き上げた同氏がマネジメントやリーダーシップについて語った必読の文書になっている。 ベゾス氏は特に、成功している企業が組織の硬直化を防ぐために策を講じることの重要性を指摘した。硬直化した組織は見当違いな方向に向かい、「極限状態での苦痛を伴う衰退、そして滅亡」を迎えることになる。 こうした末路をたどらないようにするには、プロセスが確立されていたとしても、そのプロセスの奴隷にならないための努力を惜しまないことだと同氏は語った。 「大企業ではこれがいとも簡単に起こってしまう。プロセスが結果より
想定どおりのネガティブ反応 山田:「貧困に喘ぐ女性の現実」の連載を開始してから1年が経過しました。この連載は、一般論を書いたり、あるべき論を述べるというものではなく、毎回、たった一人の女性に焦点を当てて徹底的にその現実を読み切りで報じる企画で、東洋経済オンラインの看板連載の1つといえます。 これまでに19人を取材していただきました(連載全体では21人。開始時の2人は中村氏の書籍『熟年売春』からの転載)。その内容は衝撃的なものばかり。あまりにも衝撃的なので、それを現実と思えない読者は「フィクションだ」というふうに考えるようで、実際にコメント欄にはそうした書き込みや反応が非常に多い。 しかし、私は中村さんの取材プロセスをすべて見ている立場なので、「本人が特定されないための工夫をしているだけで、すべて現実です」と言い切れる。給与明細などの書類や身分証明証などもできるかぎりチェックして「ウソ」が入
私立大の入試担当者は毎年「歩留まり率」に悩んでいる。たとえば某大学の某学科では定員どおり100人の合格者を出しても、実際に手続きをする受験生は30人ほど。そこを見越し、最後に帳尻が合うよう多めにサクラを咲かせておくのだ。読みの達人もいるという。▼見通しが狂って、定員を大幅に上回ると悲惨である。教室から学生があふれ、国からは補助金削減の罰を食らう。歩留まりの推測はじつに綱渡りなのだ。ところが同じよ
熊本地震では、農山村部も大きな被害を受けた。しかし、こうした地域の報道量は極めて少なく、被害状況の認知度は低い。農山村部の復興に携わる、熊本大名誉教授の徳野貞雄氏は「マスコミは “震災ポルノ” ではなく潜在化した課題を報じてほしい」と訴えている。徳野氏に、被災地が抱える課題などについて聞いた。 「マチ型震災」と「ムラ型震災」の複合型震災ーー今回の熊本地震の特徴とは。 徳野氏:大規模な直下型地震だったため、被害が広範囲に及んでいる。それにより、「マチ型震災」と「ムラ型震災」の複合型震災となった。 ところが、マスコミの報道が限定された地域のみでなされ、「マチ型震災」ばかりがクローズアップされてしまった。農山村部を指す「ムラ」においては、土砂崩れや6月に発生した豪雨の影響もあり、今も元の暮らしが取り戻せていない場所が多い。 ーー農山村部の被害状況について教えてください。 徳野氏:活断層の亀裂によ
Mastodon(マストドン)というドイツ発の新サービスが世界中でにわかに注目を集めている。海外メディアではすでに「Twitterを超えるユーザーを獲得するだろう」と予測するところも。 この記事ではまだ実態がわかりにくいMastodon(マストドン)を分かりやすくポイントごとに解説してみた。 1.ドイツ在住のEugen Rochko氏(24)がつくった。 Mastodonというのはすでに絶滅したマンモスのような生き物のこと。Eugen Rochko氏はクラウドファンディングを利用してサービスを開始。見た目はTwitterそっくりで一言で言ってしまえばパクリサービス。 だが、ちょっとした仕組みに違いがあり、Twitterから急速にユーザーを奪う可能性があると期待されている。 2.Mastodonはオープンソースなので独自サーバーが利用できる。 参考:Open instances これは誰でも
総務省が昨年十一月に設置した「放送コンテンツの製作・流通の促進等に関する検討委員会」は、放送のネット同時配信について話し合うことが主目的だった。 しかし総務省は、官邸が進める働き方改革についても取り上げてアピールしようと画策。突如、三月に専門のワーキンググループを設置して、放送局と下請けの制作プロダクションとの契約関係について議論を始めたのだ。総務省側は当初、「取引のガイドラインを順守していることを確認すればいい程度だ」(同省幹部)と説明していたため、NHKや民放キー局の関係者は安心していた。しかし、その場に参加した制作プロダクションの団体側から条件改善の要求が出されると、雲行きが一気に怪しくなった。 しかもここへきて「森友学園問題」でのテレビ報道について「安倍晋三首相が強い不満を持っている」(首相周辺)との情報が出てきた。そのためか、総務省も「四月中旬を目処に一次取りまとめをする」(
まず一つは電子書籍化による紙媒体の市場自体に需要が減ってきていること。これは出版業界も大きなダメージを受けつつありますし、電子書籍市場は年々大きくなっていっています。単純に紙の本の流通数自体が減ってきています。 もう一つはご存知の通り「Mercari-メルカリ」をはじめとするフリマアプリによる中古市場への影響です。ブックオフは当然売り上げの中心が書籍の買取と販売です。 フリマアプリの流行によって、買取できたはずの本が買取できず、売れたはずの本がフリマアプリで買われるという最悪の影響を受けていると言っても良いでしょう。 ここまでくるとブックオフの売り上げが落ちるのは必然だったようにも感じます。 もちろん何もしていないわけではない 当然なにも対策をしていないわけではありません。近年ブックオフが経営不振に歯止めをかけるべくおこなっていたのは買取ジャンルの多様化です。 ブックオフは創業以来「古本や
岩手県は、東日本大震災の被災状況や復興の過程を記録した写真、文書、新聞記事といった資料約24万点をデータベース化したウェブサイト「いわて震災津波アーカイブ~希望~」の公開を始めた。 県内の全25市町村と、警察、自衛隊、NPOなど62団体の協力を得て、被災直後の避難所や学校の写真、県災害対策本部の行政資料、被災者の体験談をつづった文書などを収録した。 被害状況を記録した「そなえ」、地域コミュニティーの重要性を伝える「結いの力」といった6テーマに分類。各テーマの資料は、震災直後から時間の経過とともに並べてあり、被災地の復興の推移や自治体対応の流れを把握できる。 県内の学校で実践している防災教育の事例集、被災自治体による震災記録誌や検証報告書などのコンテンツもあり、県内外の自治体の防災計画や震災教育に活用することができる。 県復興推進課は「分野ごとに情報を発信できるようテーマを設定した。教訓の伝
神戸電鉄、行政、市民らでつくる神戸電鉄粟生線活性化協議会は13日、兵庫県の三木市役所で会議を開き、沿線3市による地域公共交通網形成計画(2017~21年度)案について3月中に募った市民の意見を報告した。三木市と神戸市の8人から56件の応募があったが、計画は特に修正せず、最終素案通りに決まった。 市民の意見では、一部路線で行われた昼間の減便やバス路線との競合によりさらに利用者が減ることへの懸念のほか、バスとの乗り継ぎや各駅の設備・駐車場などで利便性向上を求める声などが寄せられた。今後はこうした意見も踏まえて施策を進めるという。 会議では17年度の重点事業として、鉄道とバスの乗り継ぎを示す時刻表の作成▽車両更新の推進▽粟生線全線開通65周年事業の実施▽意見交換会や出前講座の開催-などを確認した。 この日は会長の薮本吉秀三木市長が体調不良で欠席したため、小野市の小林清豪副市長が代理で議長を務めた
どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の食事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点で食の課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 日経産業新聞が12日、「内閣府チーム、仮説段階の研究を表彰」という記事を出した。内閣府の革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の研究チームが、脳の健康に効果のありそうな食べ物や生活習慣などを見つけるためのコンテストを開催しており、仮説でしかない研究を表彰している、と問題提起している。 私もまったく同感で、海のものとも山のものともわからぬようなレベルの研究を持ち上げてはならない、と思う。内閣府のプログラムとしての是非を考える以前に、これは科学の倫理の話だ。記事中のプログラム・マネージャーのコメントに驚き、日本の科学はここま
NHKが3日に放送した番組「ニュースウオッチ9」の中で、日本の国旗を中国の国旗の真下に表示していたことが13日、わかった。岸信夫外務副大臣は同日の参院内閣委員会で、独立国の国旗を上下に位置させることについて「下の国旗は下位、服従、敵への降参などを意味し、外交儀礼上、適切ではなく、あってはならない」と答えた。 自民党の有村治子参院議員の質問に答えた。映像は航空自衛隊の戦闘機の緊急発進(スクランブル)急増に関する特集の中で使用された。有村氏は「NHKはどこの国の公共放送か」と述べて批判した。 NHK広報部は産経新聞の取材に対し「上空を飛行する中国機に対し、スクランブルをかける自衛隊機のイメージをわかりやすく示すため、両国の国旗と機体の画像を使って放送した。国の上下関係を示す意図はなかった」と説明した。
熊本県御船町の持田武久さん(76)は昨年4月の熊本地震で、50年連れ添った最愛の妻哲子さん(当時70歳)を失った。2人とも倒壊した自宅の生き埋めになり、持田さんだけが助け出された。身動きがとれない暗闇の中で哲子さんが「お父ちゃんばはよ助けてください」と携帯電話で通報していたのを後に知った。地震から1年。妻が残した子や孫のために、もう少し生きようと思う。「それが母ちゃんへのお礼だから」【佐野格】 「母ちゃんが漬けてくれたらっきょなんだよ。納屋にあったから無事だった。食いなっせ」。持田さんに勧められ一粒いただくと、口の中に優しい、甘酸っぱい味が広がった。「おいしいです。カレーにぴったりですね」。記者が感想を言うと「母ちゃんのライスカレーはうまかったよ」とつぶやいた。
「避難できる避難所が見つからず不安になった」「障害者は事実上(支援の輪から)排除されている」--熊本地震発生から1年。現地で障害者やその支援者を訪ねると、口々に被災後に直面した困難を語ってくれた。大規模災害発生時、障害者にはどのような支援が必要なのか? 当事者の声を集めた。【写真映像報道センター・後藤由耶】
熊本地震の発生から14日で1年を迎える。被災地では復興への取り組みが進むが、依然、4万人を超す被災者が仮設住宅などで不自由な暮らしを送る。熊本県の蒲島郁夫知事と、復興方針を話し合う有識者会議の座長を務める五百旗頭真・熊本県立大学理事長に被災地の現状と将来への課題を聞いた。 最大の課題は住まい確保 蒲島郁夫・熊本県知事 最大の課題は被災者の本格的な住まいをいかに確保していくかだ。仮設住宅を回っていると、被災者の皆さんは、災害救助法に基づく入居期間の2年が過ぎたら強制的に仮設住宅から出されるのではないかとの不安を感じている。そのため、私は「強制的に出てもらうことはしない」と強調するようにしている。被災者に次の選択肢を示すのがとても大事だ。それぞれの事情を考慮して丁寧に対応していきたい。
震度7の揺れが立て続けに熊本県内を襲った未曽有の震災。県をはじめとする地元自治体の対応が、発生直後に万全だったと言い難いのは事実だ。しかし会議で、市町村からの要望を積み上げて他県に要請する応援の職員の人数を報告した県に対して、「要請する人数のゼロが一つ足りないんじゃないの」などと、わざわざ県職員らの気持ちを逆なでするような言い方を繰り返していたこの内閣府幹部には、取材する立場を忘れて腹を立てた。 そもそも、地元自治体の職員も被災者だ。被災した住民のために奉仕すべきなのは当然だが、県庁内で仕事の合間を縫って、人目をはばかるように家族の安否を確かめる職員らの姿を目にすると、余震が続く中、不安げな妻子を残して家を飛び出してきた自分自身の姿とも重なり、胸を締め付けられるようだった。疲労も重なり、心の余裕を失った政府と地元との合同会議は、この幹部の存在によって、さらにギスギスした雰囲気になっていくよ
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